1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年5月30日付、これで3週目の1位の大ヒット、U2の"With Or Without You"。U2ですが、アイルランド出身、デビューは1980年、母国やヨーロッパではすでに大人気バンドですが、アメリカでは、84年、"(Pride) In The Name Of Love"が最高位33位、この曲が2曲目のTop40ヒットでついにNo.1獲得です。
2位は4位からアップ、Kim Wildeの"You Keep Me Hangin' On"。Kim Wildeですが、イギリス出身の女性シンガー、1982年に、デビューアルバムからのシングル"Kids in America"が最高位25位を記録、その後、イギリスではヒットがありましたが、アメリカでは5年ぶり2曲目のTop40ヒットで、2位まで上がってきました。"You Keep Me Hangin' On"、オリジナルはあのDiana RossのSupremesの全米No.1ヒットです。
3位は前週と変わらず、Chris De Burghの"Lady In Red"。Chris De Burghですが、アイルランドで活躍するシンガーソングライター。アメリカでは、1982年に"Don't Pay the Ferryman"が初のTop40シングルで最高位34位を記録、この曲が2曲目のTop40ヒットで、ついに3位まで上がってきました。
4位は8位からアップ、Atlantic Starrの"Always"。Atlantic Starrですが、アメリカ出身のR&Bグループ。初のTop40ヒットは1982年の最高位38位の"Circles"、続いて1985年に"Secret Lovers"が最高位3位、この曲が3曲目のTop40ヒットで4位まで上がってきました。
5位は7位からアップ、Fleetwood Macの"Big Love"。Fleetwood Macですが、皆さんご存知、結成は1960年代にまでさかのぼる偉大なロックグループです。初のTop40ヒットは1976年に最高位20位を記録した"Over My Head"、以来この曲で14曲目のTop40ヒットで、No.1を記録した"Dreams"を含め4曲目のTop5ヒットです。
この週3週目の1位はU2の"With Or Without You"。最終的にもこの3週間の1位、年間チャートは15位。この時点で既に世界的な活躍をしているU2ですが、この曲で、アメリカでの初めての1位を記録しました。
U2ですが、アイルランド出身のロックバンド。デビューは1980年、ファーストアルバム『Boy』をリリースします。その後、『October』、『War』とアルバムをリリース、母国アイルランドを皮切りに、イギリス、オーストラリアと、徐々に人気が広がります。
1984年リリースの4枚目のアルバム『The Unforgettable Fire』、元ロキシー・ミュージックのBrian Enoと、その弟子のDaniel Lanoisがプロデュースを務めたアルバムです。そのアルバムからのシングル"(Pride) In The Name Of Love"が最高位33位と、アメリカでの初めてのTop40ヒットになりました。この曲は、アイルランドやイギリス、ヨーロッパ各国で大ヒットしますが、アメリカでのブレイクにはまだもうちょっと時間が必要でした。こちらをご覧ください→→→
1984年、エチオピア飢餓救済を目指すバンド・エイドのチャリティーシングル"Do They Know It's Christmas"にボノとアダム・クレイトンが参加、翌年には、ロンドンとアメリカフィラデルフィアを結んで行われた20世紀最大のチャリティーイベント『ライヴエイド』に出演、そのステージが、クイーンと並ぶ素晴らしいパフォーマンスとして、全世界から注目されます。
その『ライヴエイド』後、1987年にリリースされたのが、5枚目のアルバム『The Joshua Tree』、このアルバムからのファーストシングルがこの曲"With or Without You"です。
"With or Without You"の曲の作者はもちろんBono。この曲ですが、ゆっくりとしたイントロから、徐々に激しくなる、緊張感あふれる曲でした。年間チャートこそ15位でしたが、この1987年を代表する曲、最もインパクトが大きかった曲と言っていいでしょう。スティングのThe Policeが世に出てきた、"Roxanne"の頃を思い出しました。
アルバムのプロデュースは、前作に引き続きブライアン・イーノとダニエル・ラノワ。シングルも1位となりましたが、アルバムはなんと9週間の1位、アルバム年間チャートでも、1987年の6位、1988年が26位と、2年連続年間チャートにランクイン、最終的には全世界で2,500万枚を超えるセールスとなる、記録的な大ヒットアルバムとなりました。
今週 先週 song / artist
1 1 WITH OR WITHOUT YOU / U2
2 4 YOU KEEP ME HANGIN' ON / KIM WILDE
3 3 THE LADY IN RED / CHRIS DEBURGH
4 8 ALWAYS / ATLANTIC STARR
5 7 BIG LOVE / FLEETWOOD MAC
6 15 HEAD TO TOE / LISA LISA & CULT JAM
7 11 RIGHT ON TRACK / BREAKFAST CLUB
8 6 HEAT OF THE NIGHT / BRYAN ADAMS
9 12 I KNOW WHAT I LIKE / HUEY LEWIS & THE NEWS
10 14 WANTED DEAD OR ALIVE / BON JOVI
11 16 IN TOO DEEP / GENESIS
12 2 LOOKING FOR A NEW LOVE / JODY WATLEY
13 13 NOTHING'S GONNA CHANGE MY LOVE FOR YOU / GLENN MEDEIROS
14 17 DIAMONDS / HERB ALPERT
15 5 DIED IN YOUR ARMS / CUTTING CREW
16 19 MEET ME HALF WAY / KENNY LOGGINS
17 18 IF SHE WOULD HAVE BEEN FAITHFUL / CHICAGO
18 28 I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(WHO LOVES ME) / WHITNEY HOUSTON
19 9 LA ISLA BONITA / MADONNA
20 22 JUST TO SEE HER / SMOKEY ROBINSON
21 21 DAY-IN DAY-OUT / DAVID BOWIE
22 24 SONGBIRD / KENNY G
23 23 YOU CAN CALL ME AL / PAUL SIMON
24 10 TALK DIRTY TO ME / POISON
25 30 LESSONS IN LOVE / LEVEL 42
26 29 FASCINATED / COMPANY B
27 39 ALONE / HEART
28 33 DON'T DISTURB THIS GROOVE / THE SYSTEM
29 20 SE LA / LIONEL RICHIE
30 36 JAMMIN' ME / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
31 26 HEARTBREAK BEAT / PSYCHEDELIC FURS
32 45 POINT OF NO RETURN / EXPOSE'
33 42 SOMETHING SO STRONG / CROWDED HOUSE
34 25 DON'T DREAM IT'S OVER / CROWDED HOUSE
35 52 SHAKEDOWN / BOB SEGER
36 47 EVERY LITTLE KISS / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
37 43 SWEET SIXTEEN / BILLY IDOL
38 41 ENDLESS NIGHTS / EDDIE MONEY
39 31 THE FINER THINGS / STEVE WINWOOD
40 46 I'LL STILL BE LOVING YOU / RESTLESS HEART
2位は4位からアップ、Kim Wildeの"You Keep Me Hangin' On"。Kim Wildeですが、イギリス出身の女性シンガー、1982年に、デビューアルバムからのシングル"Kids in America"が最高位25位を記録、その後、イギリスではヒットがありましたが、アメリカでは5年ぶり2曲目のTop40ヒットで、2位まで上がってきました。"You Keep Me Hangin' On"、オリジナルはあのDiana RossのSupremesの全米No.1ヒットです。
3位は前週と変わらず、Chris De Burghの"Lady In Red"。Chris De Burghですが、アイルランドで活躍するシンガーソングライター。アメリカでは、1982年に"Don't Pay the Ferryman"が初のTop40シングルで最高位34位を記録、この曲が2曲目のTop40ヒットで、ついに3位まで上がってきました。
4位は8位からアップ、Atlantic Starrの"Always"。Atlantic Starrですが、アメリカ出身のR&Bグループ。初のTop40ヒットは1982年の最高位38位の"Circles"、続いて1985年に"Secret Lovers"が最高位3位、この曲が3曲目のTop40ヒットで4位まで上がってきました。
5位は7位からアップ、Fleetwood Macの"Big Love"。Fleetwood Macですが、皆さんご存知、結成は1960年代にまでさかのぼる偉大なロックグループです。初のTop40ヒットは1976年に最高位20位を記録した"Over My Head"、以来この曲で14曲目のTop40ヒットで、No.1を記録した"Dreams"を含め4曲目のTop5ヒットです。
この週3週目の1位はU2の"With Or Without You"。最終的にもこの3週間の1位、年間チャートは15位。この時点で既に世界的な活躍をしているU2ですが、この曲で、アメリカでの初めての1位を記録しました。
U2ですが、アイルランド出身のロックバンド。デビューは1980年、ファーストアルバム『Boy』をリリースします。その後、『October』、『War』とアルバムをリリース、母国アイルランドを皮切りに、イギリス、オーストラリアと、徐々に人気が広がります。
1984年リリースの4枚目のアルバム『The Unforgettable Fire』、元ロキシー・ミュージックのBrian Enoと、その弟子のDaniel Lanoisがプロデュースを務めたアルバムです。そのアルバムからのシングル"(Pride) In The Name Of Love"が最高位33位と、アメリカでの初めてのTop40ヒットになりました。この曲は、アイルランドやイギリス、ヨーロッパ各国で大ヒットしますが、アメリカでのブレイクにはまだもうちょっと時間が必要でした。こちらをご覧ください→→→
1984年、エチオピア飢餓救済を目指すバンド・エイドのチャリティーシングル"Do They Know It's Christmas"にボノとアダム・クレイトンが参加、翌年には、ロンドンとアメリカフィラデルフィアを結んで行われた20世紀最大のチャリティーイベント『ライヴエイド』に出演、そのステージが、クイーンと並ぶ素晴らしいパフォーマンスとして、全世界から注目されます。
その『ライヴエイド』後、1987年にリリースされたのが、5枚目のアルバム『The Joshua Tree』、このアルバムからのファーストシングルがこの曲"With or Without You"です。
"With or Without You"の曲の作者はもちろんBono。この曲ですが、ゆっくりとしたイントロから、徐々に激しくなる、緊張感あふれる曲でした。年間チャートこそ15位でしたが、この1987年を代表する曲、最もインパクトが大きかった曲と言っていいでしょう。スティングのThe Policeが世に出てきた、"Roxanne"の頃を思い出しました。
アルバムのプロデュースは、前作に引き続きブライアン・イーノとダニエル・ラノワ。シングルも1位となりましたが、アルバムはなんと9週間の1位、アルバム年間チャートでも、1987年の6位、1988年が26位と、2年連続年間チャートにランクイン、最終的には全世界で2,500万枚を超えるセールスとなる、記録的な大ヒットアルバムとなりました。
今週 先週 song / artist
1 1 WITH OR WITHOUT YOU / U2
2 4 YOU KEEP ME HANGIN' ON / KIM WILDE
3 3 THE LADY IN RED / CHRIS DEBURGH
4 8 ALWAYS / ATLANTIC STARR
5 7 BIG LOVE / FLEETWOOD MAC
6 15 HEAD TO TOE / LISA LISA & CULT JAM
7 11 RIGHT ON TRACK / BREAKFAST CLUB
8 6 HEAT OF THE NIGHT / BRYAN ADAMS
9 12 I KNOW WHAT I LIKE / HUEY LEWIS & THE NEWS
10 14 WANTED DEAD OR ALIVE / BON JOVI
11 16 IN TOO DEEP / GENESIS
12 2 LOOKING FOR A NEW LOVE / JODY WATLEY
13 13 NOTHING'S GONNA CHANGE MY LOVE FOR YOU / GLENN MEDEIROS
14 17 DIAMONDS / HERB ALPERT
15 5 DIED IN YOUR ARMS / CUTTING CREW
16 19 MEET ME HALF WAY / KENNY LOGGINS
17 18 IF SHE WOULD HAVE BEEN FAITHFUL / CHICAGO
18 28 I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(WHO LOVES ME) / WHITNEY HOUSTON
19 9 LA ISLA BONITA / MADONNA
20 22 JUST TO SEE HER / SMOKEY ROBINSON
21 21 DAY-IN DAY-OUT / DAVID BOWIE
22 24 SONGBIRD / KENNY G
23 23 YOU CAN CALL ME AL / PAUL SIMON
24 10 TALK DIRTY TO ME / POISON
25 30 LESSONS IN LOVE / LEVEL 42
26 29 FASCINATED / COMPANY B
27 39 ALONE / HEART
28 33 DON'T DISTURB THIS GROOVE / THE SYSTEM
29 20 SE LA / LIONEL RICHIE
30 36 JAMMIN' ME / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
31 26 HEARTBREAK BEAT / PSYCHEDELIC FURS
32 45 POINT OF NO RETURN / EXPOSE'
33 42 SOMETHING SO STRONG / CROWDED HOUSE
34 25 DON'T DREAM IT'S OVER / CROWDED HOUSE
35 52 SHAKEDOWN / BOB SEGER
36 47 EVERY LITTLE KISS / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
37 43 SWEET SIXTEEN / BILLY IDOL
38 41 ENDLESS NIGHTS / EDDIE MONEY
39 31 THE FINER THINGS / STEVE WINWOOD
40 46 I'LL STILL BE LOVING YOU / RESTLESS HEART
星船さんも書かれているように、間違いなく87年で一番インパクトのある曲でした。
♪New Years Day♪や♪Pride♪などの話題曲がありましたが、アメリカでは初めての大ヒットです。
静かなイントロから後半の盛り上がりは見事な構成でした。
年間15位は意外にも低かったですね。
U2の曲は解釈が難しいです。この曲は単純な恋の歌じゃないってのは誰もが感じるところでしょう。アイルランドの歴史や民族の話も根底にあることを感じます。
ところで宮部みゆきさん原作の「ソロモンの偽証」が映画化され、前後編と2回もお金を払って映画館で観ましたが、映画自体はよくできて満足度が高かったのですが、最後のエンディングで流れてきたのが何故かこの曲。これにはさすがに抗議をしたくなりました。監督はどうしてこの曲を選んだんでしょう?U2の世界とこの映画の両方の世界観を崩してしまったと思います。
思えばウニが「WAR」で頭角を表し始めた83年春、AORはエディラビット&クリスタルゲイルを最後になくなってしまいました。
そーかウニもアダルトに決めてみたかったんだなあ、ちょっと幼稚な感じもするけど、売れて良かったよなあ、と変に感慨深かったです……………間違ってますかね😫
でもたからかな、ロックなメアリーターナーさんはジョシュアLPのトップのストリーツばっかりかけていました、偉いなあ。
U2はこの曲とあと1曲№1を記録しました。
87年に2曲の№1ヒットを記録したのは、U2以外では、Lisa Lisa、Whitesnake、Michaelの4組ですね。
Lisa Lisa以外はアルバムも№1になっていますが(Whitesnakeは記憶が怪しいです)、U2の87年の人気ぶりがうかがえます。
2ndシングルの♪I Still Have′nt What I′m Looking For♪のビデオはビルの屋上での演奏のビデオですが、撮影の際に見物人が殺到して周辺道路が通行止めになった、というのを聞きました。
相手はエッヂ?
この曲、初めて聞いた時から、ただものではない雰囲気を感じました。U2を初めて聞いたのは、前に紹介した"(Pride) In The Name Of Love"で、この曲も、初めて聞いた時から驚きの曲でしたが、この曲"With Or Without You"は、それを上回るインパクトでした。
メッセージが強い曲は、アルバムではヒットしますが、シングルでは、いまいちのことが多いです。イーグルスの「ホテルカリフォルニア」がそうでした。
この曲については、メッセージ的なものをビシビシと感じる曲ではあります。「You」は、いろんな解釈があるのでしょうか。この曲は、この年の最も刺激的な曲でもありました。
『ソロモンの偽証』ですか、私は宮部みゆきさんの小説が大好きで、この小説も読みました。映画は見なかったので何とも言えないところもありますが、この物語と"With Or Without You"が、どう結びつくのか、私にも分かりませんです。
この曲とは全然関係ありませんが、宮部みゆきさんの小説は、時代もの以外はほぼ読みましたが、90年代の作品、『龍は眠る』や『クロスファイア』が好きな作品です。
この曲がAORですか?そうは感じませんでしたですよ、そういわれても全くピンときませんです。エディラビットやクリスタルゲイルとは、別世界のような曲とは思います。本文にも書きましたが、イメージ的には「ポリス」を思いだしましたが。
U2は、まさかの2曲連続のNo.1ヒットでした。このバンド、アルバムがヒットするバンドですが、シングルも大ヒットでした。
この87年に2曲の1位ですが、他にも、ホイットニーに、マドンナもいますね。
Whitesnakeですが、"Is This Love"は残念ながら2位止まりでした。アルバムも2位止まりでしたと思います。
The Edge、カッコイイギタリストでした。