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ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1986年5月3日付 バングルス The Bangles - Manic Monday

2022-05-01 23:04:42 | 1986年ビルボードTop40
1986年5月3日付ビルボード All American Top40、2位から上がっての1位はRobert Palmerの"Addicted To Love"。Robert Palmerですが、初めてのTop40ヒット"Every Kinda People"からこの曲で3曲目のTop40ヒット、さらにThe Power Stationの3曲を入れると通算6曲目のTop40ヒット、その中で最もヒットしたのがThe Power Stationの"Some Like It Hot"の第6位、初めてのNo.1ヒットになりました。

2位は3位からアップ、Pet Shop Boysの"West End Girls"。Pet Shop Boysですが、イギリス出身のポップ・デュオ。この曲が初めてのヒットで、ついに2位まで上がってきました。
3位は2週間の1位からダウン、Prince & The Revolutionの"Kiss"。Prince殿下、もちろん皆さんご存知だとは思いますが、1979年に最高位11位を記録した"I Wanna Be Your Lover"からこの曲で通算12曲目のTop40ヒット、5曲目のTop3ヒットで、"When Doves Cry"、"Let's Go Crazy"に続く3曲目のNo.1になりました。
4位は5位からアップ、Van Halenの"Why Can't This Be Love"。アメリカのハードロックバンドVan Halen、初のTop40ヒット"You Really Got Me"以来、この曲で7曲目のTop40ヒットで、No.1の"Jump"以来2曲目のTop5ヒットになりました。
5位は6位からアップ、The Rolling Stonesの"Harlem Shuffle"。The Rolling Stones、60年代から数々のヒット曲を持っています。数え切れません。初めてのTop40ヒットは1964年の"Tell Me"、Top5ヒットは、初のNo.1を記録した65年の"Satisfaction"から、正確かどうか自信がありませんが、この曲で13曲目、そのうちNo.1が8曲、偉大なロックグループです。

この週4位からダウンして10位はThe Banglesの"Manic Monday"。最高位は4月19日付の1週のみでしたが2位を記録。年間チャートは48位。初めてのヒットが大ヒットになりました。

The Banglesですが、1981年頃から、スザンナ・ホフス、ヴィッキーとデビーのピーターソン姉妹を中心に、女性4人組のガールズロックバンドとして活動を始めます。その後、メンバーチェンジにより、あの懐かしい元祖ガールズロックグループ「ザ・ランナウェイズ」のメンバー、マイケル・スティールが加わり、1984年にデビューアルバム『All Over the Place』をリリースしますが、残念ながらアメリカでは空振りでした。

続いて、1986年、セカンドアルバム『Different Light』をリリースすると、アルバム、そしてシングルカットされたこの曲"Manic Monday"がチャートを駆け上がり、シングルは最高位2位、アルバムも同じく2位を記録する大ヒットとなりました。

"Manic Monday"ですが、曲の作者はChristopher、って誰?となりますが、それはつい先週の私のブログ記事に登場しましたが、もちろんPrinceです。先週紹介のアルバム『Parade』は映画『アンダー・ザ・チェリー・ムーン』のサウンドトラックでしたが、その映画での役「Christopher Tracy」のことなのです。

この"Manic Monday"、ほんとにあのPrinceの作かって、驚きですよね。ポップで可愛らしく、この曲のリードボーカルSusanna Hoffsの声質にはまさにぴったりでした。一説には、PrinceがSusanna Hoffsにベタぼれで、Susanna Hoffsの気を引くためにバングルズに提供したのだか、本当なのかもしれませんね。この前の曲”Kiss”とのギャップにも改めて驚かされます。天才のやることは、驚きの連続です。


こちらが作者のPrinceバージョン。これは?やっぱりThe Banglesバージョンじゃあなくっちゃいけませんね。


ところで、元祖ガールズロックグループ「ザ・ランナウェイズ」ってご存じですか。80年代からの洋楽ファンの方々は、あのジョーン・ジェットが所属していたバンドということでご存じだとは思います。とにかく当時の日本のロック少年たちを楽しませてくれたバンドでした。「下着?」の過激な衣装で歌うリードボーカルのシェリー・カーリーは超刺激的、当時のロック雑誌のグラビアを席巻していました。日本では「チェリー・ボンブ」が大ヒットしたのですが、アメリカでは全くヒットせず、日本での人気もほぼ「一発屋」で終わってしまいました。ただのビジュアル系アイドルバンドで終わったと思っていたのですが、いやいやそんなことはなく、実は実力派グループだったのでした。ジョーン・ジェットはもとより、このバングルスのマイケル・スティール、リタ・フォードも、後にOzzy Osbourneとのシングルで大ヒットを出すなど、個々に大活躍していました。


今週 先週 song / artist
1 2 ADDICTED TO LOVE / ROBERT PALMER
2 3 WEST END GIRLS / PET SHOP BOYS
3 1 KISS / PRINCE & THE REVOLUTION
4 5 WHY CAN'T THIS BE LOVE / VAN HALEN
5 6 HARLEM SHUFFLE / ROLLING STONES
6 8 WHAT HAVE YOU DONE FOR ME LATELY / JANET JACKSON
7 12 GREATEST LOVE OF ALL / WHITNEY HOUSTON
8 9 YOUR LOVE / OUTFIELD
9 10 TAKE ME HOME / PHIL COLLINS
10 4 MANIC MONDAY / BANGLES
11 13 BAD BOY / MIAMI SOUND MACHINE
12 18 IF YOU LEAVE / ORCHESTRAL MANOEUVRES IN THE DARK
13 14 AMERICAN STORM / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
14 24 LIVE TO TELL / MADONNA
15 7 ROCK ME AMADEUS / FALCO
16 21 ON MY OWN / PATTI LABELLE & MICHAEL MCDONALD
17 22 I CAN'T WAIT / NU SHOOZ
18 20 SOMETHING ABOUT YOU / LEVEL 42
19 15 LET'S GO ALL THE WAY / SLY FOX
20 11 WHAT YOU NEED / INXS
21 25 ALL I NEED IS A MIRACLE / MIKE + THE MECHANICS
22 16 I THINK IT'S LOVE / JERMAINE JACKSON
23 28 IS IT LOVE / MR. MISTER
24 17 TENDER LOVE / FORCE M.D.'S
25 34 BE GOOD TO YOURSELF / JOURNEY
26 23 I DO WHAT I DO (THEME FOR 9 1/2 WEEKS) / JOHN TAYLOR
27 33 MOVE AWAY / CULTURE CLUB
28 31 ROUGH BOY / ZZ TOP
29 32 NEVER AS GOOD AS THE FIRST TIME / SADE
30 19 SO FAR AWAY / DIRE STRAITS
31 26 SATURDAY LOVE / CHERRELLE with ALEXANDER O'NEAL
32 44 CRUSH ON YOU / JETS
33 37 STICK AROUND / JULIAN LENNON
34 40 TOMORROW DOESN'T MATTER TONIGHT / STARSHIP
35 38 FEEL IT AGAIN / HONEYMOON SUITE
36 42 NO ONE IS TO BLAME / HOWARD JONES
37 47 THERE'LL BE SAD SONGS / BILLY OCEAN
38 45 MOTHERS TALK / TEARS FOR FEARS
39 43 ALL THE THINGS SHE SAID / SIMPLE MINDS
40 48 NOTHIN' AT ALL / HEART

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33 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (太ったボンジョビ (・c_・ ))
2022-05-01 23:33:13
そーでしたか、やはりマニマンは来ましたね?私の「フン!」は予想ハズレでありましたヒンヒン…。
しかしこの曲難しい…聴いた当初はオンナオンナした曲でゴーゴーズよりも軟弱なフィーメールバンド、てな印象でまったく響かずでありました。
のちにプリ夫さんの作品と知り驚きましたがそれでもこの頃は個性の強い曲が多かったので、私の中では2位まで行ったけど埋もれておりましたな。
んで今は…同じでありました。私の86年、バンゴゥズはイシヌーワシウォーンがつまらなくて止めておりました。そしてまさかの年末!
分からんものですねー?
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大忙しのドタバタ月曜日 (音時)
2022-05-01 23:59:07
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/21544585.html
最初は“マニアック・マンデー”と思ってませんでしたか?(僕だけか)。
 “Manic”って「躁鬱」の「そう」の方。“慌ただしい”“騒がしい”“興奮した”月曜日のこと…。
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その後もヒット連発 (星船)
2022-05-02 20:46:50
太ったボンジョビさんこんばんは。
そうでしたか。やっぱりこの曲じゃあなかったですか。
「イシヌーワシウォーン」?っていうのは、次のシングル"If She Knew What SheWants"のことかしらん?
新人グループ、アルバムから2曲目のシングルで、あっさりカラぶってしまって、これはいつもの一発屋で終わるパターンか、って思いましたが、いやいや、そんなことはありませんでした。ホントよもやの年末の大ヒットの再来でした。その後もヒット連発、プリンスに頼らなくっても、意外な実力派グループでした。
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「憂鬱な月曜日」 (星船)
2022-05-02 20:48:04
音時さんこんばんは。
そういえば、「マニアック」って曲ありましたね。マイケル・センベロでした。
この曲ですが、しょうもない男と付き合っている、頑張る女性の物語でしたのですね。まあ、普通の働いている人間は、みんな「憂鬱な月曜日」でしょうけれども、この曲の主人公は、ダメ男のために失業しないように頑張っている、この曲のイメージにぴったりな歌詞でした。
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Christopher (hannah)
2022-05-02 21:59:55
星船さん、こんばんは。
この曲はPrince殿下作なのは知っていたのですが、Christopher名義で提供していたのは初耳でした。
Christopher作ならピッタリの楽曲ですが、やっぱり先週の1位、2位が同じライターとは思えませんね。
シングルだけでなく、アルバム♪Different Loght♪も上位にランクインし、単なる一発屋ではないと思っていました。
が、でしたね。
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Unknown (太ったボンジョビ (´- ` ))
2022-05-02 22:38:46
バンゴゥズといえば
1にホフスの顔
2にホフスの声
3・4がなくて
5にプリンス、てな感じだったですかね?
特にホフスの声はなんともいろんな所をくすぐられるような妖しさマンマン、当時何歳だったか存じませんが、プリンスから曲だけ引き出しお相手はご免なんて、スゴ腕というか手練れというか、私だと、おねーさーん、て弱虫になってしまいそうです。
「エジプトのみなさん」の歌なんか、3番がホフスの番なのですが、いやー声のぬめりというか口の中がノメノメというか、なんともホフスさんだけがモヤモヤさせるボイスですな?
いやホントにあの声こそバンゴゥズといえましょう。
その上であんなモテモテ顔なんて罪でありましたです。
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ランナウェイズ (240)
2022-05-03 07:40:35
おはようございます。
バングルスのマニック・マンデーはエバーグリーンな名曲になっちゃいましたね。当時はプリンスが作ったお子様ポップスって思ってましたが、やっぱり名曲。バングルスのイメージにもピッタリ。

ところでランナウェイズ…、この6日から公開になるスージー・クアトロを描いた「スージーQ」って映画に、ジョーン・ジェット、シェリー・カーリー、リタ・フォード等も出演しているらしい。
「ローレルキャニオン~」も見たいし、こっちも気になります。
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Unknown (blackmore1207)
2022-05-03 10:47:47
こんばんは。
デビュー当時はシンディ・ローパーのオープニングアクトだったそうですね。
そこで「墜ちたヒーロー」を聴きスザンナ・ホフスに夢中になったのが殿下らしいです(笑)
シンディ、殿下のサポートを受けて飛躍したバングルズ。しかし殿下も好き者ですね(笑)
バングルズと殿下の両方の貴重な競演がありました。
◎「Prince singing with The bangles」
リンクが貼れなかったのでyoutubeで検索してみて下さい。
~元ランナウェイズのマイケルスティールがいたのはビックリでした。
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2年連続年間チャート (星船)
2022-05-03 11:51:21
hannahさんこんにちは。
ホントですよねー!"Kiss"とこの曲が同じ作者だとは思えませんです。さすがプリンス、本領発揮ですね。
アルバム『Different Light』は2年連続で年間チャートに入る大ヒットアルバムになりましたね。
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Michael Steeleさんも (星船)
2022-05-03 11:54:54
太ったボンジョビさんこんにちは。
ホフスさんの顔と声、ゾクゾクしますね^^声は彼女だとすぐにわかります。この"Manic Monday"にはぴったりな声をしていました。
"Walk Like an Egyptian"の2番目に歌っているのがMichael Steeleさんですよね。彼女もとっても良いですよ。歌っているところがかっこいいでした。
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