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ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ハーブ・アルパート Herb Alpert - Diamonds(1987年の洋楽 Part25)

2023-06-29 20:37:45 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart25は、Herb Alpertの"Diamonds"。最高位は6月20日付の1週のみの第5位。年間チャートは79位。1950年代から活躍するHerb Alpert、1979年10月に2週間の1位、年度の途中のヒットで、1979年の年間80位、1980年の年間54位の、2年連続で年間チャートに入った大ヒット曲"Rise"以来、久しぶりの年間チャートに入る大ヒットとなりました。

Herb Alpertですが、1950年代終わりころから活躍するジャス・トランぺッター。レコードレーベル「A&Mレコード」の創始者のひとりとしても有名です。

Top40ヒットとしては、1960年代前半から、1962年に"The Lonely Bull"が最高位6位を記録してから、日本でも大ヒットした"A Taste of Honey"「蜜の味」、No.1となった"This Guy's in Love with You"など、60年代に14曲のTop40ヒット、79年には"Rise"が10年以上ぶりとなる2曲目のNo.1となるなど、この曲で合計18曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop5ヒットとなりました。

"This Guy's in Love with You"では、Herb AlpertがリードボーカルでNo.1を獲得、"Rise"はインストゥルメンタル曲ですので、唯一、ヴォーカル曲とインストゥルメンタル曲の両方で、1位を獲得した凄いミュージシャンです。

Herb Alpertさんは、もちろん、世界でも人気のトランぺッターですが、日本ではまた、特別な人気を持っています。"A Taste of Honey"「蜜の味」もヒットしましたが、それ以上に有名なのが"Bittersweet Samba"です、
この曲はアメリカではシングルカットされていないようですが、日本では、若者には絶大な人気を誇る深夜ラジオ番組「オールナイト日本」のテーマ曲がその"Bittersweet Samba"です。この曲、もちろん聞けば皆さん分かりになるでしょう。

こちらが"Rise"ですが、"Bittersweet Samba"と"A Taste of Honey"も載せてありますので、ぜひお聞きください→→→

さてこの曲"Diamonds"ですが、Top5ヒットとしては、1979年のNo.1ヒット"Rise"以来、Top40ヒットとしては、1982年の最高位37位の"Route 101"以来、5年ぶりのヒットとなりました。

曲の作者はJimmy Jam and Terry Lewis。プロデュースもJimmy Jam and Terry Lewisです。おや?このコンビといえば、そうです、Janet Jacksonの1986年の超特大のヒットアルバム『Control』からのシングルでNo.1ヒットの"When I Think of You"を始めとするヒット曲の作者兼プロデューサーです。

この曲"Diamonds"のボーカルは、なんとそのJanet Jackson。クレジットには、Herb Alpert feat Janet Jackson and Lisa Keithとなっています。Lisa Keithさんという方は、様々なアーチストのバックボーカルとして活躍している方です。

曲はJanet Jacksonのダンスボーカルに、やっぱりトランペットが目立ちます、ジャズ・フュージョンというよりも、アップテンポでポップな曲でした。
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レストレス・ハート Restless Heart - I'll Still Be Loving You(1987年の洋楽 Part24)

2023-06-22 22:58:42 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart24は、Restless Heartの"I'll Still Be Loving You"。最高位は6月13日付と20日付の第33位。年間チャートは圏外でした。

さて、Restless Heartですが、だいたいの人は「何このバンド?」状態でしょう。知っている人は日本で何人いるでしょうか?という、久々のレアバンドの回となりました。80年代も後半に入ると、全米Top40も終わってしまいましたので、このようなレアバンドを聞く機会も少なくなりました。

そのRestless Heartですが、結成は1984年、アメリカテキサス州ナッシュビスで結成された5人組カントリーロックバンド。レギュラーチャートでも、時々このようなカントリーバンドがチャートを上がってくることがあります。もっとも有名なのがAlabamaですが、Alabamaよりも、もっとポップス寄りの曲でヒットしました。

1985年、ファーストアルバム『Restless Heart』をリリース、このアルバムはカントリーチャートでヒット。レギュラーチャートには入りませんでしたが、カントリーチャートでは最高位10位、シングルも、Top10に入るヒットとなります。

そして、1986年セカンドアルバム『Wheels』をリリース、まずはファーストシングルの"That Rock Won't Roll"がカントリーチャートで初の1位を記録するヒットとなります。
続くセカンドシングルがこの曲、"I'll Still Be Loving You"。カントリーチャートで2曲連続となる1位を記録し、続いて、初めてレギュラーチャートにチャートイン、最高位33位を記録するヒットとなりました。

"I'll Still Be Loving You"の曲の作者はTodd Cerney、Mary Ann Kennedy、Pam Rose、Pat Bunchの4人の共作。いずれもカントリー系のソングライターです。
この曲、カントリーソングではありますが、なかりポップな曲で、AORでもあります。カントリーチャートとレギュラーチャートの他にもACチャートでも3位を記録するヒットとなりました。

カントリーポップは、私の一番好きなところでもあります。最高33位のヒットでしたが、当時から、FENで流れてきたこの曲には注目していて、どういう経緯か分かりませんが、カセットテープに録音もしてありました。残念ながら、アルバムは聞くことが出来ませんでした(日本では発売したのでしょうか?いまだ見たことはありません⇒『孤独のハイウェイ』という邦題が付いて発売されたようです)

なお、「Restless Heart」というと、某人気ハードロックバンドの同名アルバム出ていて、そちらの方が有名ですね。
Restless Heartですが、日本では無名ですが、アメリカカントリー界ではその後も大活躍、レギュラーチャートでも、90年代に入ってからもう1曲チャートイン、こちらが最大のヒットとなりました。
さらに、2000年代に入っても、カントリー界ではツアーを中心に活動を続けているようです。
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ケニー・ロギンス Kenny Loggins - Meet Me Half Way(1987年の洋楽 Part23)

2023-06-15 21:20:21 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart23は、Kenny Logginsの"Meet Me Half Way"。最高位は6月13日と20日付の第11位。年間チャートは96位。この曲は映画『Over the Top』サウンドトラックからのヒット、3週間の1位で映画『Footloose』の主題歌"Footloose"、最高位2位を記録した映画『Top Gun』のサウンドトラック"Danger Zone"に続く映画音楽でのヒットとなりました。

Kenny Logginsですが、ソロでの活躍の前には、ポコで活躍していたJim MessinaとロックポップデュオLoggins and Messina結成、72年にリリースした2枚目のアルバム『Loggins and Messina』からのシングル"Your Mama Don't Dance" 「ママはダンスを踊らない」が最高位4位、この曲は日本でも大人気ヒット曲でした。

Loggins and Messinaは76年に活動を停止、77年からソロ活動を始め、ソロでの初ヒットは、Stevie Nicksとの共演"Whenever I Call You 'Friend'"。1978年に最高位5位を記録、私は、もちろんStevie Nicksの大ファンではありましたが、この曲でKenny Logginsのファンになりました。

その後、Michael McDonaldとの共作"What a Fool Believes"が、The Doobie Brothersの1979年のNo.1ヒットとなるなど、様々なアーチストと共演しながらヒットを重ねますが、80年代に入ってからのKenny Logginsは、なんといっても映画音楽での活躍でしょう。

まずは、1984年公開の大ヒットアメリカ映画『Footloose』の主題歌"Footloose"が、3週間の1位で、年間チャート4位の特大のヒット、この映画からは、"I'm Free (Heaven Helps the Man)"も最高位22位のヒットとなります。こちらをご覧ください→→→

続いて、1986年には、大ヒット映画『Top Gun』サウンドトラック主題歌と言っていいでしょう、"Danger Zone"が最高位2位、年間チャート42位の大ヒット、こちらをご覧ください→→→

そしてこの曲"Meet Me Half Way"、映画『Over the Top』サウンドトラック収録曲。映画『Over the Top』は、シルベスター・スタローン主演のアームレスリングの映画です。『ロッキー』シリーズに続く、スポーツ映画ですね。この手の映画、賛否がありますが、私はこういう文句なく楽しめる娯楽映画が大好きです。

"Meet Me Half Way"の曲の作者はGiorgio MoroderとTom Whitlock、これは"Danger Zone"と同じです。プロデュースももちろんGiorgio Moroder。Kenny Logginsのボーカルは、透明感があって、張りもある、アップテンポでも、バラードでも、映画を盛り上げるのにはぴったりの声なんでしょう、映画音楽に起用されるのが良くわかります。映画の中でこの曲を聞くと、さらに感動します。
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グレン・メデイロス Glenn Medeiros - Nothing's Gonna Change My Love For You(1987年の洋楽 Part22)

2023-06-08 19:45:27 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart22は、Glenn Medeirosの"Nothing's Gonna Change My Love For You"。最高位は6月6日付の第12位。年間チャートは85位。最高位は12位ながらもHot100に25週間滞在するロングヒットで、年間チャートは100位以内に入りました。

Glenn Medeirosですが、アメリカハワイ出身のポップス歌手。ハワイ生まれでハワイ育ち。1970年生まれで、デビューしたのが1986年ですので、この時はまだ16歳ですね。
ハワイのラジオタレント発掘コンテストで、George Bensonの"Nothing's Gonna Change My Love for You"を歌って優勝、そこでレコード会社の目に留まり、デビューしたとのことです。

ハワイ出身でビルボードチャートにエントリーするような歌手、あんまり聞かないですね。最近だとブルーノ・マーズがいます。当時は、ベット・ミドラーがハワイ出身でしたか。思い浮かぶのはそのくらいです。

"Nothing's Gonna Change My Love for You"ですが、元々は、1985年にリリースしたGeorge Bensonのアルバム『20/20』に収録されていた曲です。
曲の作者はMichael MasserとGerry Goffinの共作。Michael MasserとGerry Goffinといえば、数々の名曲を生み出した超有名ソングライターコンビですね。Whitney Houstonの"Saving All My Love For Youもこのコンビで、"私のブログにも登場しています。こちらをご覧ください→→→

その他にも、ダイアナ・ロスのTheme from Mahogany (Do You Know Where You're Going To)のNo.1ヒットをはじめ、モータウンの名曲・大ヒットの数々を生み出した方々です。

この曲、もちろん曲自体も素晴らしい曲ですが、Glenn Medeirosの17歳とは思えない歌唱力、大人の歌を見事に歌いこなしています。


こちらがオリジナルのGeorge Bensonバージョン、1985年の曲ですが、アメリカではシングルリリースされていないようです。
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ブレックファスト・クラブ The Breakfast Club - Right On Track(1987年の洋楽 Part21)

2023-06-01 20:10:44 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart21は、The Breakfast Clubの"Right On Track"。最高位は5月30日付の第7位。年間チャートは94位。The Breakfast Club、初のシングルヒットが、Top10ヒットとなりました。

The Breakfast Clubですが、1979年、アメリカニューヨークで結成されたロック・ポップグループ。正直言って、よくわからないグループですが、じつは、このバンド、有名なグループで、なんと、このバンドを結成したオリジナルメンバーには、あのマドンナが参加していたのです。もちろん、まだ有名になる前のマドンナです。

中心メンバーは、Dan GilroyとEd GilroyのGilroy兄弟に、Angie Smit、それにDan Gilroyのボーイフレンドだったマドンナが加わって結成されました。この時マドンナは、ボーカルと、ドラムスを担当していたようです。

マドンナは、1年ほどバンドにいただけで、すぐに脱退してしまいますが、バンドは活動を続け、1987年に初のアルバム『Breakfast Club』をリリース、そのアルバムからのシングルがこの曲"Right On Track"です。

"Right On Track"の作者は、メンバーのDan GilroyとStephen Bray。プロデュースは、なんとJimmy Iovine、大物がプロデュースしたアルバムでした。Jimmy Iovineですが、Bruce Springsteenの『Born to Run』やStevie Nicksの『Bella Donna』のプロデューサーです。

"Right On Track"ですが、軽快なダンス・ポップス・ロック、おしゃれな曲でしたね。いい曲だったです。The Breakfast Clubは、この翌年の1988年には解散してしまい、シングルTop40ヒットも、この曲のみの一発屋で終わってしまいました。でも、最近も時々活動をしているようです。
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