アーサー・ラッカム
ウンディーネは水の精霊。美しい女の姿をしており、よく人間の男と恋をするが、悲恋に終わることが多い。水の精霊を水の近くではののしってはならないという禁を破ると、水の精霊は水に去ってしまう。また、裏切った男の命を奪うともいう。
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段階の浅い女性の隠喩でしょう。若い段階の女性は、美貌の姿をしていても、男には理解できないことをすることが多い。奔放で無邪気だと言えば聞こえはいいが、ときに利己的で狡猾なこともする。そういう獣性に近い性質を持つ女性を、ウンディーネの中に見ているのかもしれない。そういう女性とは、結局は長く一緒にいることはできない。十二分にわかってもらってから、別れたほうが良い。