ナウシカァ

ほんものかしら？
わからないわ
実際に　この目で見ない限りは

オデュッセウス
タナトスの針の雨の降る
茨と石の荒野を　進むのよ
鉄の風が　あなたをいためつける
黄金の怒りの雷が　あなたを激しくののしる

自分の腕で盾を作り
自分の声で剣を作り
自分の足で道を作るのよ
命など惜しんだら
神も運も　何かもがあなたを見捨てる

おもしろいわ
できるかしら
やれそうな感じはするけど
見てみなければわからない

男よ
できるのならやりなさい
今度こそ　逃げるんじゃない
愛おしいペネロペが
金の小鳥になって
小さな籠の中で待っている

あなたを信じて
待っているわ

ペルセフォネー

思い通りにならないからって
影に回って
馬鹿なことをするんじゃないの

好きなら好きって言えばいいものを
なんでも裏からでばかりやるのは
それが男のプライドってものなの？
恥ずかしいって思わないの？
思わないのなら　それこそが不思議だわ

あなたのやってること
みんな見てるのよ
何のために　そこまでやるのか
みんな知ってるのよ

女が好きなら　なぜそう言わないの
馬鹿ばっかりやって
自分の思い通りにしたって
幸せになんかなれないわ
女が馬鹿になって
あなたを苦しめるだけよ

きれいなものには　きれいだと言えばいいのよ
そんな簡単なことができないから
きれいなものがみんなだめになってしまうの
女をみんなだめにするのよ
せっかくの　きれいな花を

お金なんかじゃないのよ　本当は
本当に　欲しいのは　そんなものじゃないのよ
あなたが　好きだと言わないから
仕方なく　馬鹿になって
ついてきたのよ
わたしは