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ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

宝石とは?

2011年02月17日 20時53分46秒 | 宝物

宝石とは何なのでしょうか?

誰かが、宝石と呼べば、宝石なのか?

そう誰かが信じたら宝石なのか?

大切な方から頂いたから宝石なのか?

他の宝石と比べて、品質が高いから宝石なのか?

いったい宝石とは何なのか…

 

宝石を取り扱うジュエラー(宝石商)の間では、

1)美しく

2)希少で

3)価値も含めて、経年変化のないモノ

の事をいいますが、1)~3)が揃っていて

その上、歴史は長く、王冠を飾ってきた

宝石となると、やはり私の好きな「ルビー」

は宝石のど真ん中に位置しています。

伝統と慣習やその時の需要と供給のバランス

も関係します。


どの様な石であってもオーナーさん

の想いが詰まった、例えば、結婚指輪として

贈られた指輪がガラスであったとしても、

それは、立派な宝の石だと思います。

ただ、私たちプロが、間違ってお届けした

モノにたくさんの思い出を詰め込んで

頂き、後からそれがガラスだったと

したら、思い出に泥を塗ってしまいます。

 

私たちプロのジュエラーは、

宝石が分かりにくいモノだけに、

気を引き締めなくてはなりません。


ご縁に感謝 … ルビーの旅行

2011年02月17日 07時15分06秒 | 宝物

ルビーが、京都三条本店まで到着するまで…

長い時には、6~8ヵ月かかってやってきます。

さて、

第一印象が、とても良かったルビー08番。

原石のときには、漂砂鉱床(砂の中で長い間

揉まれてきた)出身のため,

原石のときには、美しさが目立ち

ませんでしたが、内側は立派なものです。

イエッチョー君、率いるチーム「モリス鉱山」の

頑張りで砂の中から出てきました。

鉱山で見つかった直後に出生届を出して

「08番君」と命名され…

ヤンゴンでゾーミンチョー君にヘアーカット

(カット研磨)してもらった後、

となりの部屋にある、モリスルビー研究所で

記念撮影をしました。

何となくおとなしい雰囲気の08番君は、

インクルージョンを撮影すると、

意に反してルチルの針状結晶が

「流れ星」のようにルビーの中に

キラキラとふっています。


そして、2月に入って京都三条本店へ

到着しました。

これが、ルビーの旅です。

これで、お分かりのように、モリスルビーとは、

縁あって私たちのところへ、やってきたルビー

の事です。

08番の原石との出会いが無かったら、

この旅もありませんでした。

ということは、私たちモリスは、お仕事をさせて

頂けませんでした。

「ありがとうね08番君」

素直にそう想います。

ID # : 11FY0008
Description
Weight : 0.50 ct
Size (mm) : L.5.3 / W.3.4 / D.2.6
Cutting Style : Emerald cut
Luster  : Vitreous
Clarity  :  Silk inclusions
Diaphaneity : Transparent
Refractive index : 1.76 – 1.77; D.R 0.008
Pleochroism / Dichroism: Strong
Fluorescence : Red Glow
Specific Gravity : 3.99-4.02


着けていた人の気持ちを感じる指輪

2011年02月16日 16時28分11秒 | 宝物

嬉しいことに、いつも歴史的なリングの研究会

Histric Ring でお世話になっている方と

お会いした時に、中世のリングを拝見しました。

エメラルドがセットされたベゼル部分には、

昔はエナメルで装飾が施されていた様です。


そして、このリングの一番の特徴は、

リングの裏側、エメラルドの下に刻印された

「マルチーヌ クロス」の紋様です。

十字軍の象徴である紋様、何となく着けていた

方を想像してしまいました。

こういう歴史的なものを手に取って拝見できる

ということは、それを着けていた人と同じ

宝石=光を見ることであり、その時に感じた

だろうことを今感じることができるのです。

そして、ジュエリーの中でもリングは特に

この様に、肌にいつも触れていることや

自分の目で宝石を一番近くで見ることができること

など、自分自身で見ることが一番多く、

それだけに、着けた人の気持ちを感じます。


今日は、素晴らしいモノをお見せ頂きました。

感謝です。


美しいピンクルビーの原石

2011年02月16日 07時36分53秒 | ルビー

写真は、ピンクルビーです。

ピンクサファイアとルビーは、同じ鉱物で

赤色をルビーと呼び、文字通りピンク色

のモノをピンクサファイアと呼びますが、

ルビーとピンクサファイアの境目を説明できる人

はいないと思います。

モリスは、ルビー専門家なので、ピンク色のものを

ピンクルビーと呼んでいます。

これは、その原石で、ミャンマーの

ナヤン鉱山、ワブー鉱区から登場してくれ

ました。

カットも研磨もしなくてもそのまま美しい

結晶です。

そとから見ても、「アパタイト」と思われる

結晶がはっきりと見えます。

このアパタイトは、このピンクサファイアが

育った母岩が結晶化したものです。

カットできずに原石のまま、ずっと持っている

のです。


ミャンマー人は日本人の祖先なのか?

2011年02月15日 23時06分19秒 | 東南アジア

面白い説があります。

ミャンマー人は、日本人の祖先だという説です。

今は亡き、モリスミャンマーのルビー研究所を

立ち上げて頂いた元ヤンゴン大学のミンカイ博士。

博士の説によると、日本語とチベット、ビルマ語

(ビルマ族はミャンマーの最大勢力)

は、多くの共通点があり、体の小さい山岳民族で

あるビルマ族は、好戦的でないために海岸沿いに

日本まで落ち延びた…という説です。

確かに、日本語で、

「わたしのなまえは…」というのをミャンマー語

(ビルマ語)でいうと

「チン ノ ナンメー…」といいます。

似ている、というよりもほとんど同じです。

例えば、「歯と刃」も同じ音で表します。

なるほど…ミャンマー人が日本人の祖先なのか?

と思いきや…実は、縄文時代に日本に住んでいた

縄文人=原アジア人は、好戦的でなかったため

トライしてきた身体の大きな中国系の民族から

逃げて、ポリネシア、マレー、そしてチベットへ

行った。という説もあります。

今となっては、どちらでもいいのですが、

興味深い話ですね。

皆さまも一度、ミャンマーへ旅行してみて下さい。

何となく懐かしい気がするのが不思議です。


ルビーはどこにでもあるでしょ…って、無いので宝探ししています。

2011年02月15日 20時44分13秒 | 宝物

「ルビーはどこにでもあるでしょ」

…とお客様にご指摘いただきましたので、

ちょっとご説明をさせて頂きます。

確かに、ルビーという名前の石は、

どこにでもあるかも知れません。

人工合成ルビーでも、ルビーです。

ただ、モリスルビーは、仲間が必死になって

毎日掘って、「宝探し」をして見つけて

くれたモノなのです。モリスのスタッフは、

人類は有史以来、長い歴史の中で大切に

して「お宝」を探しているのです。

どこにでもあったら、なぜこんなに

頑張って探す必要があるのでしょうか?

という訳で、ご説明としましては、

気持ちの部分、感情の部分は別にして、

品質を見分ければ同じルビーにも

色々なモノがある事が分かります。

品質は、宝石の種類、原産地、処理の有無

美しさ、色の濃淡、欠点、サイズで

分かります。

これを見分けると同じ大きさのルビーでも、

(わかり易く)値段で表して100倍の以上

の差が出ます。

1円と100円のモノを同じものと呼ぶのは

ちょっと…おかしいかも知れません。

モリスルビーは私たち自身が宝物として持って

おきたいルビーなのです。

そこをお感じ頂くとありがたいのです。

 


プロポーズ大作戦には…

2011年02月14日 19時54分08秒 | 宝物

ハートのルビーとダイヤモンドの婚約指輪 キューピット

モリスブライダルの婚約指輪「キューピット」には、

ハート型のルビーがダイヤモンドの前についています。

ハートマークは、昔からヨーロッパではキューピットの

矢の先を表わしていると信じられていました。

ハートのデザインの矢の尖った部分を自分の側に着けて

いる女性は、既に心に決めた男性がいる事を表わした

そうです。

というわけで、このキューピットを男性につけて

貰うと…プロポーズ。

という事になります。

男性の皆様、頑張りましょう。


記事のタイトルを入力してください(必須)

2011年02月14日 07時22分41秒 | 宝物

ルビーの同じ赤色にも個性があります。

例えば、上のルビー色と下のルビー色も

同じ赤色ですが、全然違います。

また、下のルビー色も全然違います。

この全然違う赤色も並べて見ないで

一つ一つ見て、「赤色」と記憶すると

後でどんな「赤色」か分からなくなります。

でも、何となく、「こんな感じがした」と、

あえて、その時の感覚を数値化、文字化せず

に画像で、記憶すると後からでも色や

雰囲気を思い出せるから不思議です。

数値化して良くなることと、良くならない

事があると思いますが、ルビー色は、数値化

しない方が良いかも知れません。

人と同じですね。


ミャンマーで嬉しかったこと

2011年02月13日 10時28分15秒 | 海外旅行記

写真は、これからホテルを出発して地方の観光へ

向かうバスです。

もう20年ぐらい前に日本で走っていたバスですが、

ミャンマーでは立派に現役で活躍しています。

良く見ると前のグリルの部分に

「神奈川県観光」と書かれたままです。

そうです。

ミャンマーの人たちは日本が大好き。

エンブレムや、こういったマークは理由が

分からなくても大切にしてくれています。

日本に憧れている国があるということだけでも

何だか嬉しいではありませんか。


おふたりのルビーのお守り

2011年02月13日 06時08分35秒 | 宝物

写真は、ルビーのインクルージョンです。

エジプトのピラミッドが上下に合わさった

様な形の結晶は、その形からスピネルだと

思いますが、スピネルは、安全の印であった

り、願い事がかなうと言われた石です。

ということは、インクルージョンにお守り

の言葉が、こめられたルビーです。

この様に、すべてのルビーには、個性が

あり、まるで人の性格みたいです。

一つ一つ違うということは、出会いが

すべてということ。

人同士の出会いもルビーと人との出会いも

同じですね。

さて、このインクルージョンが入ったルビー

は、モリスブライダルのエタニティーリング

について、お二人の愛のシンボルとして

旅立ちました。

おふたりの「お守り」として活躍してくれる

でしょう。


ルビーは愛の色

2011年02月12日 19時13分38秒 | 宝物

結婚は、ハートが大切です。

結婚式では、神様の前で、良い時も

悪い時もお互いに助け合うと約束を

するので、「約束」も大切です。

…が、約束だけで50年近く仲良く

出来るわけではないと思います。

やはり、約束したから、というのではなく

お互いを想うポカポカした感じが

大切だと思います。

約束は理性ですから、理性のダイヤ、

ハートは感情ですから、感性のルビー、

結婚には、約束の印で「ダイヤモンド」

が良く知られていますが、あったか

家族には「ハートマークのルビー」も

忘れないで下さい。


井岡選手もファイトしている…我々もファイトしなければ…

2011年02月12日 07時44分56秒 | 宝物

ボクシング軽量級の井岡選手は、デビューして

7戦目でチャンピオンを獲得しました。

勝負の世界で、勝ち続けるのは、センスや努力

周囲のサポートだけではなく、自分でできること

はすべてやった上で、もう一つ上の何かに

アクセスした人だけができる様な気がします。

強い井岡選手、これからまだまだ活躍してくれる

ことと思います。

さて、強い井岡選手を見ていると、最近の日本の

私も含めた、仕事人世代が弱くなっているように

思います。

 

雑誌を見たら「デフレ」「危機」「生き残るために」

とかネガティブな文句だらけです。

ネガティブな記事を読んでは、元気をなくすぐらい

なら、そんな記事は読まなければいいのに…

と思いますが、皆さん新聞を読んで暗い顔。


それでは、悩んでいる時間があったら動きましょう。

我々の祖先は、氷河期のときにもっといいところへ、

と寒い氷の中を暖かいところを目指して

旅をつづけたそうです。

旅する先に、暖かいところがあるかどうか?

今と違って、インターネットもなければ、

地図もない、地球が丸いことも分かっていない時代

です。

極寒の地で生き残るには、無駄に動き回っていた

らダメなので、吹雪の日は、賢く待ったかも

知れませんが、それでも本を読んだり、学校で勉強

したりして、生き残ったわけではないと思います。

行きたいところを夢見て、進んでいったと思います。

ファイトして、その時の環境に適応し続けたから、

不安なたびに出発したからこそ生き残ったのです。


最近の日本の社会も環境が変わってきていますが、

井岡選手の様にファイティングスピリットを持って

いたいですね。