写真は、人工合成ルビーです。
化学組成が天然ルビーと同じですので、
ルビーといえばルビーです。
100年前には、天然のルビーよりも高額で
取引されたこともありました。
今では、宝石として取り扱われる
事は殆どありませんが、古いリングの枠に
ついていました。
時代と共に価値が変わってしまった典型的
な例です。
宝石とは、美しく、希少で、経年変化の無い
モノと考えれば、この人工合成ルビーが
宝石として扱われなくなったのは当然かも
知れません。
技術が発達して数が増えたことと、資産性も
含めた価値が経年変化したことから自然な
事です。
これに、思い出を詰め込んで大切に次の世代に
受け継がれていたとします。
ある日、これが人工合成ルビーだと分かった
としたら、価値が変わった理由よりも
「偽物だった」とがっかりする方が先だと
思います。
そう思うと、思い出が詰まっていても大切に
受け継いでもらえるのか?
何とも言えないルビーでした。