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ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

ルビー色は可視光線で一番緩やかな光線

2009年08月18日 16時16分12秒 | ルビー
人の目に見える光線のことを「可視光線」と

いい紫色(4400A~4000A)から

赤色(7000A~6400A)と図のように

赤色の方が波長が長く振幅が狭いのが

特徴です。

。。。それがどうした?

実は、赤い光線やもう少し波長の長い

赤外線は、人の皮膚を通り抜けていきます。

そして、血の巡りを良くしたりするそうです。

。。。そういえば「赤外線治療」なるものが

ありましたね。

そして、紫色の隣の紫外線は、日焼けをして

身体に入れないようにします。

さらに振幅が広く波長が短くなるとX線とかに

なりますから、体に有害になってしまいます。

赤色のことを暖色といいますが、色には温度は

ありませんので、人に照射したときの感覚なの

でしょうか?

どちらにしろ、ルビー色、健康に良さそうです。

写真は、全国宝石学協会の近山晶氏の著書

「宝石学」から抜粋しました。

ルビーはミャンマー産だった。。。ヴィクトリア女王の王冠

2009年08月16日 21時33分29秒 | ルビー
先ほどご紹介したヴィクトリア女王のルビーは

(スピネルを除いて)ミャンマー産の無処理で

美しいものだと推測します。

何故なら、この時期にイギリスはビルマ国王

(現ミャンマー)と契約してルビーの鉱山の

採掘権を取得しています。

フランスもドイツもこの採掘権を取りたかった

ようで、フランスなんかは在仏ビルマ大使と

ルビーの採掘権をフランスで同時期に取得、

大変もめたそうです。

1888年からビルマルビーを採掘する会社が

設立されましたので、その後の20年間は

多くのヴィクトリアンスタイルのジュエリーに

ビルマ産のルビーが使われました。

フランスのベルヌイ博士が人工合成ルビー

を発明して恐ろしいことが起こりました。

1904年のことです。

人工合成ルビーがビルマ産のルビーよりも

高く取引されたのです。いまは人工合成石

は希少性が高くないので宝石としての値段は

ありませんが、その当時のショックは大きかっ

たのでしょう。 なにせ、宝石は人が作れると

思ったのですから。。。

そしてそれから約100年。。人工合成ルビー

は、1ctを数百円で買えるようになりました。

人が作れるものは宝石としての希少性がない

ことが分かったからです。

そして最近では、処理をしないと美しさに欠け

る原石を人工的に処理をして美しさを改良する

技術が発達してきました。

私たちモリスが天然無処理で美しいものしか

宝石として認識しないのは、何百年という長い

時間の中で宝物としての価値を維持するのが

宝石ルビーだと思うからです。

合成ルビーを使って豪華なつくりをした

アンティークジュエリーを見て、

人は同じことを繰り返すのだな~と。

少し残念に思いました。

無処理のルビーが上手に使われている

アンティークジュエリーを見つけると、変わらない

ルビーの価値を誇らしく感じます。

国王の宝石 ルビー (ヴィクトリア女王)

2009年08月16日 14時34分20秒 | ルビー
ヴィクトリアンの象徴

「ヴィクトリア女王」。

1837年にイギリスの王として

即位した時の姿だといわれて

いる絵からは、黒太子のルビー

が王冠に右手にはルビーのリング

が輝いています。

のちにこのルビーはスピネル

だったと分かるのですが、それ

でも如何にルビーが「国王」の

象徴だったか分かる一枚です。

写真は、ウィキペディアで

ビクトリア女王で検索しました。

From Wikipedia, the free encyclopedia






ルビー。。。ルンビニで生まれたお釈迦様とは無縁ではないようです

2009年08月15日 08時57分26秒 | ルビー
紀元前6世紀ぐらいにインドの北部

ネパールとの国境辺りの小国

「カピラヴィストゥ」を納めるシャカ族

の王子として生まれた「お釈迦様」。

当時の名前は「ゴータマ シッダールタ」

そういえば、今でもミャンマーでは、

お釈迦さんが修行しているときの姿を

みて「ゴータマー」と呼んでいます。

さて、強い感受性を持っていた

ゴータマーは、29歳の時に家庭もあり裕福

だった人生に別れを告げて宮殿を後にします。

宮殿の周りで死んでしまった人、年をとって死に

そうになっている人、病気になって死にそうな人

を見て「皆いつかは死んでしまう」という現実に

直面して、貧乏だけど平穏な姿のお坊さんに

出会い決心したそうです。

その後、苦行を続けながら「ブッダガヤ」

の菩提樹の下で悟りを開き35歳でブッダ

「お釈迦さん」になられた訳ですが、

その悟りの神髄は、「中道の教え」だそう

です。ミャンマーのバガン(仏教の聖地)で

中指と中指を合わせて語りかけるお釈迦

さんを見たときに地元の信者に、ゴーダマー

は最初、裕福だったので丸々と太っていて

ある時、ハタっと気づいて苦行を続けて、

気がついたら骨と皮だけの姿に。。。

どちらにも答えがなかった。実は、そんな

ところには悟りはないよ。と聞きました。

しかし、この中間というのは、ほどほど。。

という意味ではないようです。

深いですね。

「シャカ族はルビーを頭に吊るしていた

そうで、お釈迦さんのおでこに着いて

いるののがルビーだよ。。。。」と

ミャンマーのバガン近くのポパ山を

案内してくれた方に聞きました。

ルビーとお釈迦さんも縁があるのかも

知れません。

写真は、モリスのミヨテさんです。

仏教国のミャンマー、素晴らしいですね。


ルビーも用途に合わせて

2009年08月14日 22時52分22秒 | ルビー
驚くほど小さいのに。。。

驚くほど高額なルビー。

たった2グラム弱(8ct)のルビーが

あるヨーロッパのオークションで、

日本円に換算して4億円以上で落札

されたことがあります。(2006年)

こんなに小さくて高額な宝ものは

他にあるでしょうか?

金であれば、300キロ弱になります。

このコンパクトで想像を絶する価値

の高さゆえに、ヨーロッパでは国境を

越えて価値をもち、時間がたっても

変わらない事から、資産として大切に

されたわけです。

2ctを超える無処理で美しいルビーに

は確実に資産性がるといわれています

が、私は個人的に1ct以上あればその

価値があると思います。

それだけに、似て非なるもの。。。

が一番多いのがルビーです。

人工合成ルビーの種類も宝石で一番

多い宝石ですし、品質を改良するため

にほとんどのルビーは処理されて美し

さが改良されています。

だから最も高額な宝石だというイメージ

は全く無くなっています。。。大半の

ルビーがそうですから。。

しかし、昔も今も、そしてこれからも

無処理で美しいルビーは、宝物でありつづ

けます。

これからルビーをお求めになる方に

アドバイスしたいのが、アクセサリーとして

普段楽しみたいルビーは、アクセサリー用の

クオリティーをお安く手に入れていただき、

そして一生ものの大切にして

行きたいルビーは、高くてもジェムクオリティーの

無処理で美しいルビーをおすすめします。

バルセロナのガウディ ルビー色をどう使ったか?

2009年08月10日 13時47分24秒 | ルビー
バルセロナで路地をあるいていると突如、

現れる爬虫類のような建物。。。

スペインのアールヌーヴォー時代の建築家

ガウディ。 7年前にバルセロナにいった時に

正面のレストランで「パエリア」を食べながら

100年以上も完成することななく建築が続け

られているサクラダファミリアを眺めていました。

ガウディが生きたスペインは「赤」の国ですね。

国旗に始まって、闘牛士の色、リオハの美味し

リオハの赤ワインなどなど、赤いお国で、私は

大好きです。

皆さんも「ルビー色の国」スペインへ遊びに

いかれては如何でしょうか?

ルビーもルージュも同じ語源ですが。。。

2009年08月09日 18時56分43秒 | ルビー
最近ではルージュは女性の「口紅」を意味すること

が多いのですが、語源はルビーと同じく「ルビヌス」

旧ラテン語で「赤」という意味です。

ルージュといえば、最近の女性の口紅の赤は

少し薄いのではないでしょうか?

私たち男性の意見としては、やはり赤い口紅を

お召しいただいたほうが、嬉しいように思うのですが。。。

ルビーと兄弟のブルーサファイア

2009年08月07日 15時21分44秒 | ルビー
青く輝くブルーサファイア。

実はブルーサファイアもルビーの

兄弟です。

コランダムという鉱物に鉄とチタン

が入るとブルーサファイアになり、

微量元素であるクロムが入るとルビー

になるのです。

サファイアにはこの他にも、イエロー

バイオレット、グリーン、グレー

ブラックといろいろな色があります。

ブルーサファイアはすでに産出が終わっ

て鉱山がなくなったカシミール産が

一番高級だといわれ、その次がこの

ミャンマー産のブルーサファイアです。

現存する鉱山では最高というわけです。

とても美しいです。

しかし、ルビーの場合は、昔も今も

ミャンマー産(旧ビルマ)が最高で他の

産地で比較できるものがありません。

そのミャンマー産も最近では産出が減っ

てきました。

寂しいことですが、それが天然の宝石

の宿命です。

希少石、「天然の無処理で美しいルビー」

皆さんも今のうちにコレクションされ

ては如何ですか?

写真は、そのルビーの兄弟、

ビルマ産のブルーサファイアです。


ルビー色(赤)の顔料で塗られたクロマニヨン人の骨

2009年08月05日 06時07分11秒 | ルビー
ルビー色の骨?

ドルドーニュ地方から発掘されたクロマニヨン

の人骨が、赤土が主原料の赤い顔料で

塗られていたそうです。

4.2万年前に生きた人間の祖先は何を考えて

骨を赤く塗ったのでしょうか?

どうも魂が肉体という器に戻ってこられる

ように死者を生命の液体である血の色(赤)

を残しておいたと考えられているそうです。

この時代に火葬していたのかどうかは分かり

ませんが、私は、白い骨になったしまった

ちょっと前まで仲の良かったパートナーや

親類をみて寂しかったのでは?

そして、かわいそうなので素直に赤く塗って

あげたかっただけ?なのではないでしょうか? 

どちらにしろルビー色は生命の4万年

以上前から生命の象徴でした。

写真は、ひょうきんなTシャツ

アディダスではなく、アイです。

そうでしたね、アイのマークはルビー色でした。

ルビーの加熱処理を見分ける方法

2009年08月03日 15時10分16秒 | ルビー

ルビーは一般的に美しさを改良する

ために加熱処理が行われています。

見た目の美しさを人為的に処理する

ことにより改良しようというものです。

モリスが無処理で美しいルビーしか

取り扱わないのは、無処理で美しい

ルビーが「宝の石ルビー」としてお持

ちいただきたいものだからです。

この話をすると「見た目分からないか

ら良いじゃないの?」とおっしゃられ

る方が多いのに驚きます。

加熱処理をしている、していないルビー

では、宝石としての価値はまったく

違います。それは、お買いになられる

時には分かりにくいですが、お売りに

なる時にお分かりになります。

加熱したルビーは、宝石ルビーとして

の評価は、ほぼありません。

地金。。申し訳程度はルビーの値段も

付くかもしれませんが、宝石に相応しい

値段ではありません。

対して、無処理で美しいルビーであった

場合は、お売りになる方が驚くほどの

値段がつくこともあります。

さて、その加熱処理をしている、してい

ないのは、どうやって見分けるのか?

モリスでは、加熱処理をしてみれば

分かるのではないか?ということで、

かわいそうに宝石にならなかった原石

を加熱処理の実験に使っています。

(モリスは無処理で美しくない時点で、

その原石は宝石になりませんが、実験

には活躍してくれます)

この写真は、加熱する前です。

アパタイトだと思われるきれいな結晶。

それを、600度で5時間加熱したら。。

色の変化があったと同時に美しかった

結晶が熱によって破壊されています。

外観の見た目は改良されましたが、

顕微鏡で見た姿は残念なものです。

加熱したら変化した跡が残る以上、

違うものであるという認識が必要だと

モリスは思います。

皆さんも、ご自分で見分けられるよう

になって頂ければ。。と思います。

(モリスでは三条本店でセミナーなど

を開催しています)


ルビーを赤くしているクロムは、身体に必要なもの

2009年08月03日 05時54分39秒 | ルビー
宝石ルビーはご存知の通り「赤」ですが、

鉱物的はコランダム(Al2 O3)、

サファイアと同じ鉱物ですが、コランダム

にクロム(Cr)が混入すると赤くなり、

FeとTiが入ると青いブルーサファイアに

なります。

さて、このルビーを赤くする着色要因

であるクロムは血糖値を調整する

「インスリン」の作用を強くするはたら

きに関わり、細胞での糖分(エネルギー)

の取り込みを促進する微量元素だそうです。

微量元素とは、体内存在量が0.01%未満の

ごくごく少量、しかし生命維持に必要な

とても重要な元素です。

Newton誌によれば、体内に2gあるそうです。

ルビーにもコランダム200コに対して

クロムは1コ入っています。

人の生命を維持したり、ルビーを赤くした

人にもルビーにも不可欠な元素クロムが

なんだか好きになりました。

写真は、モリスミャンマーカット工房の

スタッフと京都三条店のミヨテさん。


ルビー色がお守りの色になったわけ

2009年08月02日 19時41分52秒 | ルビー
ルビーのインクルージョンなのか?

(インクルージョンとはルビーの

内包物で、私たちがどこからやって

きたルビーなのかを見分ける手がか

りにするもの。結晶や成長した跡等)

昨夜遅く、友人の自宅でバーベキュー

をしていたので立ち寄った時の写真

です。夜の炭火ですが、これがルビー

を顕微鏡でみた時とよく似ていました。

よく、ルビーの色は原始人が大型の

肉食動物に襲われることを怖れていた

時代、弱かった人間を守った炭火の色

だといわれます。

何十万年も昔から人々を守り続けて

きた「ルビー色」。。。

いまでも、日本の神社仏閣はもちろん、

世界中で護符の色として私たちを守り

続けてくれています。


ルビーの原石。。。人と同じような個性があります。

2009年08月02日 07時21分56秒 | ルビー
ルビーの原石(ラフストーン)です。

1ct以上のルース(カットした宝石)に

なると予測できるルビーですが、ご覧の

通り、「個性」があり、宝石としての

価値はこの原石の段階で既に決まってい

るのです。

ルビー(無処理で美しい)と

この後に見せかけの価値を上げようと

人為的に処理をしたものとは、違うもの

として鑑賞するのをおすすめします。

モリスでは、この原石の段階で美しく

ない時点で、モリスルビーではなくなり

ます。




ルビーの美しさ

2009年08月01日 06時21分22秒 | ルビー
「美しさ」を辞書で調べてみると

(ウィキメディアの辞書から引用)

「美しいこと・美」とは、何か良い

こと・快いことであるが、またそれ

は「優れたこと」であり、また

「感動」を人に与える何かであると

いうことである。

(引用ここまで)

と辞書に出てくる通り、見た自分が

感動できるのかどうか?という部分

が大切になってくると思います。

ルビーの美しさについては、理屈で

説明すれば、透明度、色調、色彩

色のムラ、明度。。。と続きますが

それを考えながらルビーを見ている

うちに「美しいのか?」どうか分か

らなくなっていきます。

「文句のつけ様のない品質のルビー」

だとしても「感動」できなければ

ルビーとして本当に美しいのか?

疑問が残ります。

また、感動したルビーをいつまでも

見たいので写真に撮っておくのです

が、写真を見ても「感じない」ので

自ずと感動できないのです。

理由が何であれ、人為的な理由により

人工的に合成されたルビーや処理をして

美しさを改良したルビーと、

人間の嗜好を超越したところ、

「人の都合を無視したレベルで

美しいルビー」は比べるまでも

ありません。

「美しいルビー」は私自身が感動

するかどうか?が大切なのですね。







ルビーが好きなのか? 沖縄のウツボ君

2009年07月31日 19時54分24秒 | ルビー
沖縄空港の水槽の中で堂々たる

姿の「ウツボ」君。

観光客の方が大勢いるのに目線は

私一直線。。。

右に移動すると頭は右に。。

左へ移動すると左に。。

なぜかな?とその時には分かりま

せんでした。

そして、後で気が付きました。

私のデジカメは撮影前に赤い光を

照射するのです。

しかし、ウツボが赤い光に反応

するのかどうかは、まったく分か

りません。

ひょっとしたらルビー色(赤色)

が好きなのかもしれません。

怖い顔をしていて、意外とかわい

い性格かも知れません。