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ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

無処理で美しいルビーの楽しみ

2011年04月26日 20時16分39秒 | 宝物

写真は、ルビーの原石です。

モゴック地方からやってきたこのルビー

の原石にライトを当ててみると、中に

何やら黒い結晶があります。

形からしてトルマリンだと思います。

トルマリンは、静電気を帯びた

セミプレシャスストーン(半貴石)です。

宝石の中に宝石が入っている…

天然無処理の宝石には良くあることですが、

ルーペで見て美しい結晶が見えると、

天然無処理の魅力、原石の形を連想させて

くれます。

スピネルは、願いが叶うとか、

ガーネットは、愛が保証されるとか、

シルクインルージョンの結晶である

ルチルは、直観力を高めるとか、

色々ないわれが昔からありますので、

ルビーの中に入っている結晶に意味を

持たせることができます。

ちなみにトルマリンは、感受性が高まる

などという人もいます。

そういう楽しみ方も無処理で美しいルビー

にはあると思います。


お茶碗が手に取って良さが分かるように

2011年04月26日 06時08分03秒 | 宝物

「茶碗ほど、計り知れないオーラを湛えた器

 があるだろうか。茶をたてて飲む、ただそれ

 だけのために綿々と進化を遂げ、制約の

 あるなかで美を極められてきた。焼き物の

 中でも最上位という位置づけがなされてい

 るのは、みどころが多いだけではなく、表面

 的な色や形以上の味わいが宿っているから

 にほからならない。

 そもそも、茶碗は手に取って五感で楽しむ

 器。茶の香りと温もりを感じつつ…」

木村宗慎先生の「茶の湯デザイン」でお茶碗

についてこう記されています。

お茶を頂くときに使う器である以上、そこに

人がいて、その人が使った時にどう感じるか?

というレベルが要求される点においては、

指輪(リング)に近いモノではないでしょうか。

縁があって、あの「橋本コレクション」を手に

取って拝見する機会を頂いた時に、見た印象

と着けた時の印象が全く違う、手に取って着け

た時になぜその形なのか、その宝石がついて

いるのが分かる。そういうリングに数多く出会

いました。

同じことだと思います。

なぜ何百年、何千年も残って来たのか?

お茶碗とリングが良く似た価値観のもとで

大切にされている様に感じました。

…ただ、大切に次に伝えるための「型」が、

しっかりしているのが茶道。

素晴らしいモノの来歴が箱書などで伝えら

れていく。

素材価値が高いばかりに、その形の意味が

分からないオーナーに出会った時に、

ジュエリーの枠からはずされて、

再流通するなど形が変わってしまうリング

ジュエリーが数多くあります。

とても残念です。

素晴らしいジュエリーに関しては、お茶器を

大切に伝えていく茶道をお手本にしたいと

思います。

写真は、橋本コレクション、ルネッサンス期の

ギメルリングです。

写真で見た時よりも遥かに繊細で、小さい印象

がありましたが、それでいて頑丈につくられて

おり、普段から使える状態でした。


最高位の色…ルビー色

2011年04月25日 22時06分44秒 | 宝物

ルビー色(赤色)は、最高の色として認識

されています。

写真は、エリザベス女王がフランスの

サルコジ大統領をお迎えになられた時の

ものですが、ルビーのジュエリーと赤い

リボンが白いドレスに映えています。

元々、ルビー色は、欧州を含めた世界中の

国王の色として、使われました。

王様が歩かれるところに赤い絨毯をひいて

(レッドカーペット)お座りになる椅子も

ルビー色。

そして、公式行事で国王がお召しなる洋服

もルビー色。

インペリアル ステート クラウン(王冠)

のダイヤモンドの上についているのが

赤いルビーと信じられていたレッドスピネル。

考えてみれば、日本の神社仏閣、チベットの赤、

中国の赤…

太古より大切にされてきたルビー色は、

色々な意味で最高の色の様です。

自由に身に着けられる時代に生まれてよかったと

思います。

写真は、婦人画報5月号より拝借しました。


なぜモリスミャンマーに加熱する機器があるのか?

2011年04月25日 16時00分05秒 | 宝物

写真は、なむやー鉱山担当のイエッチョー君

と加熱する機器です。

モリスは、ご存じのとおり無処理で美しい

ルビーだけをお届けしていますので、

加熱処理をして美しさを改良したルビーを

取り扱うことはありません。

ただ、加熱処理されたルビーが大半の今の

現状、加熱処理が何なのかを分かっておく

必要があると思うのです。

自分たちで加熱処理をするから、加熱処理

をするとルビーがどの様に変化するか分かる

のです。

ルビーの専門のジュエラーとしては、

当然やっておかなくてはなりません。

…でも、宝石質の原石を使う訳にはいきません

ので、研究に使う原石は、無処理ですが、

美しさに欠けるものです。

 


モリス多国籍軍

2011年04月25日 07時08分00秒 | 宝物

写真は、ミャンマーのヤンゴンにある

モリスミャンマーのメンバーです。

毎日、北部でイエッチョー君が一生懸命に

探した原石をカット研磨、そしてルビー研究所

では、FGA(イギリスの鑑別機関の資格)の

チョーミンナイ君がそのルビーのデータを

しっかりと記録した後、日本へ旅立ちます。

写真は、鉱区で奮闘するモリス鉱山のリーダー

イエッチョー君。


無処理で美しいルビーを探すのは、探すこと

自体が大変ですので、情報収集、調査活動は

ずっと続けていないと、「ここ掘れワンワン」

と言って頂けません。

写真は、鉱山省が主催の政府宝石入札会場で

他鉱区の産出状況をミヨテ部長と確認して

いるところです。

社員さんの数にしてもミャンマーの方が多く、

80%の仕事がミャンマーで終わります。

ミャンマーの会社でもあり、日本の会社でも

あるモリス…

会社なので当然、地域に貢献しないといけない

ので、モリスは、日本だけでなく、ミャンマーの

為にも頑張らないと…


ルビーの希少性

2011年04月24日 20時43分24秒 | 宝物

写真は、2月のナヤン鉱山、ワブーエリアの

ある日の収穫です。

この日は、豊作でした。

いつもなら、この1/4程度しか産出されない

からです。

それにしてもルビーは希少です。

写真のルビー、実は直径2㎜以下です。

大きいモノが如何に少ないのか?

自分たちでやってよく分かりました。

世の中にあるルビーの殆どは、昔から

残って受け継がれているルビーか、

若しくは、人工合成ルビーまたは、加熱処理

をして美しさを改良したものなのでしょう。


ドレスはクリーニングするのだから…ルビーも

2011年04月23日 18時34分29秒 | 宝物

今日は、京都三条店で仕事でしたので、

マイリングをクリーニングしました。

今日は…

新品の時の姿に戻って、新しいリングを

手に入れたような気がして嬉しい日です。

私たちジュエラーは、ジュエリーをつくる

のは仕事ですので、新品の時の状態

に戻すのも朝飯前で、日ごろからキレイ

な状態を保つ様に気をつけていますが、

時々、クリーニングのあまりされていない

ジュエリーをお召しになっているの見て、

少し悲しくなります。

 

長く使ってキズが増えるのと、クリーニング

が出来ていないので、汚れているのは

違います。

長く使っているけどキチンとクリーニング

できていて、パリッとしたドレスと、

新しいけどシミだらけでヨレヨレのドレス

の違いの様なものです。

 

お洋服は、キレイなのにジュエリーが

ベタベタ…というのは少し残念です。

まず、ジュエリーは定期的にクリーニング

して、その時に石の緩みなどをチェックして

長くお使いいただくものです。

 

何度も初めてつけた時の感動を味わって

見て下さい。

 


モリスルビー…5年前にファイトしてくれた仲間の頑張りが…

2011年04月23日 08時37分33秒 | 宝物

6年前に挑戦したモリスルビーの北京ジュエリーフェアー

で頑張る千代松…今は銀座サロンを引っ張る課長。

中国へ初挑戦した時の写真です。

今では、上海にモリスブライダルを紹介できるように

なりましたが、モリスルビーを持って再度、北京の

ジュエリーショーへ行くことになりました。


 

この時は、まだ無処理で美しいルビーを十分に

探す力のなかった頃なので、ルビー3個だけ持って

行けませんでした。

その頃は、まだ無処理で美しいルビーの価値が

十分認識される前だったので、

「えっ! あなたの会社は、宝石これだけしか持って
 いないの? ちっちゃな会社だね~」

と失笑されたのを思い出します。

ジュエリーを持たずに、ほんの少しのルビーと

パンフレットだけ持って参加しましたが、

嬉しかったのは、どれだけ、バカにされても、

失笑されても千代松やメリッサが、

堂々とモリスルビーの説明を、

続けてくれたことです。

収穫ゼロでうな垂れて帰国したが、

彼らが何年も前にファイトした姿が思い浮かびます。


今回の北京のジュエリーショーでは、

「ルビーの見分け方セミナー」も開催させて頂く

予定ですが、在中国ミャンマー大使館のご支援も頂け

そうです。


明日の為だけでなく5年後の今を夢見て頑張って

くれた仲間がモリスを創ってくれているのだな…

と古い写真を見て改めて感じました。


愛知県でモリスルビーを広めて頂けるジュエラー 三井屋 今井さん

2011年04月22日 22時13分00秒 | 宝物

愛知県の呉服屋さんである三井屋さんの三代目

今井さんは、同じ宝石ジュエリー専門学校で宝石を

学んだ仲間です。

今回、お父様の社長の還暦祝いにルビーフェアーを

やろうということで、一宮市の三井屋さんのお店で

フェアーを開催中です。

本格的に宝石を勉強した、ジュエラー今井さんは、

ゴールデンタイムにみのもんたさんの番組にも

「七億円売る…」と紹介されるなど、実力派です。

一度のぞいてください。


世代を超えるお守り ルビー

2011年04月22日 09時48分58秒 | 宝物

ルビーを見ていると感じます…

「このルビーは、たまたま最近、出てきた
 ルビーだけれども、もし、このルビーが
 10世代前の自分のご先祖のルビーだと
 したら、それを見るとどう感じるのか?」

私のご先祖さんも頑張って生きてくれたから

私が今ここにいる訳で、どこかでギブアップ

していたら、このルビーを見る事さえでき

ません。

何十世代も、何百世代も…頑張って行き残って

くれたから、また自分の子供の命につながった

のだということを感じます。

私の遺伝子が記憶したものを自分たちの子供

が、また次の世代に伝えて行ってくれる。

そう考えるとご先祖に感謝するばかり。

そして、次世代に「世代を超えるお守り」と

してルビーを残してあげたい。


(ルビーは自分が所有するモノではないので、
 次の世代も預からせて貰うのだとメッセージ
 を込めたい)

ルビーは世代を超えた絆を感じさせてくれます。


愛の色 ルビー

2011年04月22日 08時11分43秒 | 宝物

文字、言葉は色々と私たちを勇気づけて

くれます。しかし文字や言葉にとらわれて

しまうと時としてトラブルのもとになったり、

良くも悪くも私たちの考えに影響を及ぼします。


結婚に当てはめると…

最初の言葉、文字をいい意味での約束の証と

して傍に置いておくは素晴らしいのですが、

「約束」にとらわれると「責任」「義務」など

に気持ちが変質するかも知れません。


結婚が上手くいくには、

結婚して10年、20年と経っていって、

「何を約束したか」

よりも、

「あの時に何を感じたか」

を感覚的に覚えていることが大切では

ないでしょうか?


人が何を感じたか、どういう気持ちなのか?

を伝えるために発達したのが「言葉」ですから、

言葉で表す「約束」よりも、ふたりがその時

何を感じたか…という気持ちの部分を共有

できれば、素晴らしいと思うのです。

その時の「感動」を思い出させてくれる

「魔法のカプセル」がルビーであってほしいな…

と思います。

ルビーは愛の色です。

そういう気持ちのカプセルに相応しいと…

モリスブライダルは、そういうおもいで

お届けしております。


ルビーの研究は現場主義

2011年04月21日 20時31分13秒 | 宝物


写真は、左がモリスミャンマーのルビーを研究する

チョーミンナイ君。イギリスの宝石学を勉強した

FGA(イギリス宝石学協会)のジェモロジストです。

右側が、9年前からモリスを助けてくれる鉱夫の方

です。

ルビーの研究について打ち合わせをしました。

採掘する現場のオーナーさんでは分からない情報、

実際に採掘をしている人の経験、情報も頂きながら

精度の高い研究が出来ればと思います。

理論は、事実の上にできていくものです。

現場での調査をしっかりすることで、次の世代には

宝石というモノがしっかりと元の地位を取り戻すと

思います。

今は、宝石が過小評価され過ぎていると思います。

価値のある宝石とそうでない宝石の区別が尽きづらい

事が原因だと思います。

これからも事実を調査し、報告し続けて頂ける

事を祈っています。


成熟した社会で、これからの結婚指輪にルビー

2011年04月21日 08時07分05秒 | 宝物

中世からルビーは結婚指輪に

使われてきました。

王侯貴族が結婚で花嫁に贈って

いましたが、ルビーの希少性が

とても高かったために一般庶民

の結婚に使われることは無かっ

たようです。

(通常販売されているルビーは
加熱処理をして色の改良をした
ものです)

モリスは、何とかその希少性が

高いルビーを結婚指輪に使いた

いと思いました。

時間はかかりましたが、今では、

希少性の高い「真のルビー」が

鉱山から届きます。

最近、あまり産出しなくなって

来ましたが、産出する間は、

精一杯、おふたり

のシンボルになるべく届けていき

たいと思います。

これからの結婚指輪のトレンド

をつくっていきたいと思います。


ルビーの実験…あまり意味が無かったかも知れませんが…

2011年04月21日 06時17分23秒 | 宝物

あまり意味がない実験かも知れませんが、

やってみました。

どの位小さいルビーから赤く見えるのか?

0.7mmの直系のルビーでも立派に赤く輝いて

いました。

この分だと0.1mmでも赤いと思いますが、

これ以上小さくなると赤くならない原石が

多かったのです。

更に、かわいそうですが、美しくないルビーを

ハンマーで砕いてみると白くなりました。

一体どのくらいから美しい赤色になるのか?

また実験をしてみたいと思いましたが、

光、それを感じる人間…不思議なものです。

 

小さな、小さなルビーをルビーを留めるための

プロング(爪)の部分に着けると綺麗だろうな…と

 


淡交社から、ヒストリックリング88が出版されます…ルビーの原稿を担当。

2011年04月20日 20時39分15秒 | 宝物

今月、発売された婦人画報5月号に記載されている

「橋本コレクション」の橋本貫志氏の特集、

「指輪に絆されて」をご紹介します。

人類4千年の歴史が凝縮されたリングを収集された

驚異のコレクターの物語です。

この4年間、その橋本コレクションを手に取って

機会に恵まれました。

日本の宝石の老舗「諏訪貿易」の諏訪会長に

お声掛け頂いたのがきっかけです。

歴史的なリングをじっくりと見て研究することで

私の宝石ジュエリーに対する認識は大きく変わり

ましたが、その拝見したヒストリックリングに

ついて淡交社からヒストリックリング88という

本として5月12日に出版、発売されます。

光栄なことに…

そのうちのルビーのリング4本は私が原稿を

担当させていただきました。

ヒストリックリング88…書店で見かけられたら

是非、ご覧ください。