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ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

原産地で違うルビー

2011年06月07日 19時01分15秒 | 宝物

大理石の中で育つ…

ルビーは、インド、タイランド、アフリカ、

オーストラリア、アフガニスタン

もちろんミャンマー。。ブータンでもとれる

そうですが、各国で産出します。

日本でも熊本県で出たことがあるそうですが、

「赤いコランダム」というだけであって、宝石

ではなかったようです。

人間に例えるとアジアの人、ヨーロッパの人、

アフリカの人、ポリネシアの人など、出身地は、

ある程度、見分けられます。

ルビーも出身地によって特徴があり、違いがあ

ります。育った環境が違うからです。

実際に宝飾業界で最高のルビーは

いえばミャンマー産いうのは周知ですが、

大理石の中で成長する、といえば…

イメージ的にも「育ちがいい」のですね。

見分ける方法は、いたって簡単です。

「ブラックライト」や紫外線で照らすと

鮮赤色に蛍光するのです。

カラオケやバーなどで暗いのに、妙に蛍光性

のあるTシャツやバッグのタッグなどを

ご覧になられたことを思い出してください。

ミャンマー産のルビーは、真っ赤に蛍光しま

すのですぐにわかりますので、見分けがつき

ます。この蛍光性を持つのは、ミャンマー産、

一部のベトナム産、一部のアフガニスタン産

などです。

ちなみに、人工合成ルビーもブラックライト

で光り輝きますので、ご注意ください。


結婚指輪に使うダイヤモンドは…

2011年06月07日 15時58分23秒 | 宝物

写真は、結婚指輪モリスブライダルのROSEです。

バラの花言葉は「愛情」です。

ルビーは愛の色ですので、結婚指輪としては

最高のコラボレーションです。

…それで、モリスブライダルなのでセンターストーン

(真ん中の石)はルビーで…とおススメしたい

ところですが、モリスでは違います。

「お母様が嫁がれた時に使われたダイヤモンド」が

いいと思います。

お母様とお父様が愛を誓ったダイヤモンドは、

あたらしいモノよりも、色々な意味で、価値が

高いと思うからです。

宝石は、経年変いモノです。

受け継いで頂きたいと思っています。

ダイヤモンドを囲む花びらにルビーがしっかりと

入っています。

「お母さんが結婚した時のダイヤモンドで嫁入りしたい!」

お母さんは嬉しいと思うのです。

 

 

 


小さくてもパワフルなルビー…インペリアル ステートクラウンの宝石

2011年06月07日 05時21分54秒 | 宝物

写真は、英国エリザベスⅡ世がフォーマルな場でお召しになる

「インペリアル ステート クラウン」。

真ん中のクロスマルチーヌの十字架を台にして留められている

ルビーだと信じられていた赤い石「ブラックプリンス」は、宝石学の

発達によりスピネルだと分かったのですが、そのスピネルの上に、

向かって右隣りのユリの紋様の中心部に飾られているのも

ミャンマー(旧ビルマ)産のルビーでしょう。

その他のダイヤモンド(カリナン)やスピネルとブルーサファイアと

比較しても小さいのですが、存在感はもっとも高い宝石に見え

ますが…どうでしょうか?

小さくてもパワフルなのが、宝石「ルビー」です。


ナヤン産の無処理で美しいルビーでつくったエタニティーリング

2011年06月06日 21時29分17秒 | 宝物

モリスのエタニティーリングには、特別なルビーが使われて

います。

無処理で美しいミャンマー産のルビーです。

一つ一つのルビーは、ハイエンドジュエリーに使われる

1ctを超える大粒のルビーと同じ扱いを受けて日本へ

やってきます。

1.5㎜のルビーが10個使われている細いエタニティー

リングには、10個分の品質保証がついています。

普通のエタニティーとは違う、贅沢なリングです。

唯一の欠点は、たくさん作れないということですが…

それも宝石らしくていいと思います。

結婚指輪として使われる方も多いリングです。


ルビーの価値を調べる手がかり

2011年06月06日 17時39分06秒 | 宝物

写真は、ルビーの結晶を試験用にカットしたモノです。

それを顕微鏡で拡大検査をして、その後で

内包されている結晶が何かを調べたものです。

手間をかけて、このような実験を続けている

のは、世の中に出回っているルビーの殆どが、

加熱処理がされているからです。

処理をしているかどうかは、恐らく30年~50年

の単位では問題ないと思います。

しかし、100年以上の長い時間の中では、

決定的な差となって現れます。

ルビーの価値を調べる上でとても大切な調査

だと思って続けています。

新しく産出された無処理で美しいルビーしか

取り扱わないモリスですが、鉱区での産出も

減っており、将来的には、市場にあるルビー

と名のついているものの中から「お宝」を探す

日が近いと思います。

レベルを上げておかなければなりません。

 

 

 


ダイヤモンドのポージーリング「この指輪を見るときには…」

2011年06月06日 05時38分26秒 | 宝物

写真は、「Histric Rings 指輪88」淡交社の

28番目に登場する15世紀のダイヤモンドの

原石を使ったポージーリングです。

フランス語で、

「このリングを見るとき、私のことを想って下さい」

と腕の表側に彫られています。

私が、最初に拝見した時の印象は、

「小さい!」でした。

それもそのはず、サイズは2番、あまりの小ささに

「これは、子供が着けたのではないか?」という

説まで出てきました。

本書でも書かれていますが、実際には、指の

細い女性が小指に着けて使っていた様です。

ダイヤモンドの表面の成長線が天然で育った

結晶であることを物語ります。

その天然のダイヤモンドの肌が、このリングに

不変のモノだというオーラを与えています。


さて、左のページのリング2本は、それぞれ、

原石の形にカットしたモノと、ブロンズと

ガラスで模したリングです。

この指輪88(淡交社)の本の素晴らしいのは、

ダイヤモンドの原石を使ったリングと、

ダイヤモンドを原石の形にカット研磨したリング、

そして、ガラスとブロンズで模したリングが

2ページで見ることができるところです。

ルビーにしても、天然無処理で美しいルビーリング、

天然ですがあまり美しくないリング、

そして、人工合成ルビーを使ったリングの

それぞれが、本の中で表現されています。

 

その時々に、天然の美しさに憧れ、それをつくろう

とする人間の努力を垣間見ることができます。

昔からあまり変わっていない、人間の習性なの

かも知れません。

これらのリングを見ることにより、言葉で表現されている

「美しく」「希少で」「経年変化の無い」宝石の定義の

本当の意味を感じることができます。


素晴らしいカップルと素晴らしいお時間を

2011年06月05日 19時54分02秒 | 宝物

今日は、とてもお似合いの素敵なカップルと、

素晴らしい時間を過ごさせていただきました。

最初に、ご結婚のリングのお話を頂いた時から

気合が入りましたが、なぜなのか良く分かりました。

ご一緒していると楽しいのです。

楽しいお仕事をさせて頂くほど嬉しいことはなく

ありがたいことです。

おふたりのルビーがいつか「ヒストリックリング」に

なって受け継がれていくことが楽しみです。

ジュエラーは、「幸せ」をおすそ分け頂きながら、

頑張れる素晴らしい仕事だなと改めて思いました。

 

 


ピンクルビーが「愛」を表わして、ダイヤが「約束」を表わす モリスブライダル

2011年06月05日 05時09分11秒 | 宝物

赤いルビーは、昔から結婚指輪で「愛」を表わしてきました。

ダイヤモンドは、「約束」を表わしてきました。

ピンクルビーをワンポイントにしたエンゲージメントリング

「永遠の愛」を表現してみてみました。

…とここまでは、見た目も含めて、普通ですが…

このリングに使われているPルビーは、無処理で美しい

もので、採掘するスタッフがおふたりの為に一生懸命に

採掘した「宝の石」だということです。

どこで採れたか分かる「宝石ルビー」であることの意味…

モリスブライダルは、ジュエラーのエキスパートに相談

されることをおススメします。


ジュエラーとして宝石学会で発表するわけ

2011年06月04日 11時46分42秒 | 宝物
 
ただいま、宝石学会でで発表中です。私たちジュエラーが、学者さんに囲まれて、学会で発表しています。私は、ジュエラーとして必要だと思っています。コレクター、オーナーさんと直接お話させて頂く時に、その説明は、自分の言葉でご説明差し上げたい、と思うのです。
5年参加させて頂いていると、何となく学者さんぬご協力頂けるようになってきたような気がします。発表しながら、質疑応答中に、もう来年の研究課題が決まりました。皆さまにフィードバック出来れば…と思います。

硬いダイヤモンドと丈夫なルビー

2011年06月04日 04時48分27秒 | 宝物

よく宝石の硬度(硬さ)をあらわすのにドイツのモース

が今から180年ぐらい前に、ダイヤモンドを10に表して

お互いをこすり合わせてヒッカキ傷がつくかつかないか。。。

を数値化したものです。

ルビーは9、スピネルは8、エメラルド、ガーネット、アクア

マリンは7.5、トルマリンは7.。。。

宝石箱の中に複数のジュエリーを入れて、「ガシャガシャ」と

振れば、高度の低い順番に傷がついていきます。

ガラスだとモノによって、5から6の間です。

埃の中に入っている石英だと7ぐらいですから、宝石は、それ

以上のモース硬度を持っていることも大切な要素かもしれません。

ルビーは、9ですが、ダイヤモンドより衝撃に強く、丈夫な

宝石なのは、実際に使っていれば分かります。

とにかく割れません。

とにかく硬いダイヤモンドと丈夫なルビー…と表現できる

と思います。


同じルビーなのに採掘される産地で違う原石の形

2011年06月03日 16時05分18秒 | 宝物

両方ともミャンマー産のルビーの原石です。

しかし、採掘される鉱山が違います。

左側がNam-ya鉱山、右側がMogok鉱山。

六角形の柱型に成長するモゴック産に対して

ナヤン産は、8面体の結晶も多く、ウッカリ

するとスピネルと間違えてしまうモノも多い

のが特徴です。

同じ宝石ルビーなのに、育った産地によって

全く違うというのは、面白い事です。

明日の宝石学会の発表内容から。


明日は宝石学会…ジュエラーが宝石学会へ行くのは…

2011年06月03日 05時07分22秒 | 宝物

このマークを見たら、ルビー…

そうなりたいと思います。

 

さて、最近の傾向で…絶対的な価値を

持つモノが注目され始めています。

 

私たちモリスが専門にしている「RUBY」も

特別なルビーは、海外のオークションなど

で高い価値を認められています。

2006年のジュネーブで行われたオークション

では、8ct(2g以下)ぐらいのルビーが、

その時の為替レートで、日本円4億円を超えた

はずです。

ルビーぐらい長く「宝」として各国で認められ

ていれば、むしろ、貨幣より価値の安定した

ものと考えても良いかも知れません。

ただ、それは、特別なルビーに限られます。

ルビーと名前がついているだけでは全くの無意味

です。

「特別な宝石ルビー」については、伝統と慣習

により確固たる価値が存在しており、

宝石の定義

1)美しく
2)希少であり
3)経年変化の無いモノ

と考え合わせると、簡単に手に入るものでは

無いのが分かります。

モリスは、ずっと宝探しして、なかなか手に

ルビーが見れるといえば、どこへでも飛んで

行きますが、なかなかお会いできないのは

その為です。

さて…

普段の生活の価値交換や両替に便利な貨幣が

進化して「電子マネー」なる世代になって

きましたが、そのベースになっている「信用」は

昔から希少性の高い絶対的な価値です。

一番馴染みが深いのが「金」。

中世後期から金貨が流通したはずですが、

その希少性の高い金の絶対的な価値を担保に

銀行が発行する紙幣による貨幣経済が発達

したのですが、それを印刷しすぎると…

というのが、現在の問題であり、最近の絶対的

な価値を持ったものが注目される原因なのかも

知れません。


明日は宝石学会ですが、モリスがずっと、

自分たちのルビーを見分ける眼を磨くために、

実際に鉱区で採掘し、希少性を確認したり、

処理の有無を見分けられる訓練を続けている

のは、何百年前に採掘されて市場を還流する

ルビーがたくさんある中で、しかもどの様な

ルビーか分からない中で、宝物を発見するため、

ジュエラーとしては、当然のことだと思います。


男性の気合を感じるルビーの結婚指輪

2011年06月02日 23時14分41秒 | 宝物

ギメルリング(語源はギメル=双子)と

呼ばれる2本のリングが一つになって

意味を表すものですが、このリングは、

フェデと呼ばれる、手を結ぶモチーフも

加えられており、約束や誠実な気持ちを

表すデザインです。さらに、手のひらにハート

のマークをエナメルで焼き付けています。

このリングを手にとって、感じたのは、

結婚するということをとても大切に

思っていた彼の気持ちです。

何百年も前の話ですが、これから

プロポーズする女性を想いながら、

考えたデザインなのです。

橋本コレクションのギメルリングです。

指輪88(淡交社)では30番目に紹介されている

リングで、原稿を担当させていただきました。

 


ルビーの中に育った双子

2011年06月02日 15時14分16秒 | 宝物

ルビーの中に育った双子の結晶です。

スピネルなのでしょうか?

なんの意図もなく、ただ自然にこのような形に

なっていることに驚きながらも、「縁」のような

ものを感じます。

この写真を撮ったのは、いまから7年前のこと。

「面白い形の結晶だな…」と撮影した時のこと

を思い出します。

何となく、ハートマークに見えてくる、かわいい

インクルージョンです。