「BL新日本史」(堀五朗、幻冬舎コミックス)おもしろいので、オススメです。BLと銘うってますが、“日本史”寄りの(案外)マジメな本。この本を読んで、マジかよ~ってんで、中世の官人日記とかも原文で読んでみたくなりました。
真面目に性文化史を学ぶつもりで読んでもいーのではないでしょーか。(著者の主張はソレとして置いておいても。)
私は4月から「とはずがたり」講読の科目をとってるんだけど、ここにも出てきます、BLくさいのが。(BLっていうより、ホモセクシュアルあるいは男色と言うべきか?)
まだ最初の方しか読んでないんだけど、とはずがたり作者・二条の父親=源雅忠と、後嵯峨院はぜったいそーだと思う! 雅忠は美男だったらしく、9歳で後嵯峨に出仕、近臣として活躍。後嵯峨没時はそうとー悲しんで出家を願い出たぐらい。
また、この雅忠が死去する場面では、彼が身辺近く召し使ってた(年若い?)仲光という男を呼んで、彼に寄りかかって臨終を迎えてるんですよー。これもアヤシイ!
後嵯峨院×雅忠で、かつ、雅忠×仲光、って関係でしょーか……。
この雅忠さん、45歳で病没するのですが、病床につく直前まで夜ごとの性行為を欠かさなかったよーです。ふつーに考えれば女性との肉体関係、ってことになるのですが、「BL新日本史」を読んだからには、ここは稚児あるいは男色関係も含めての性的行為と解釈します。
ちなみに後嵯峨院には、雅忠以上にかわいがってた寵臣がいたよーです。藤原(中御門)経任クン。しかし、この人、後嵯峨没後は出家するに違いないとゆー周囲の憶測にさからって、出家してません。経任と後嵯峨の関係を知る人はきっと、「あんなに可愛がっていただいたのに、恥知らずだこと……」ぐらいは噂してたのではないでしょーか。
こーゆーBL視点で「とはずがたり」を読んで、BL相関図なんか作ってみると面白いかもしれません。(けっこーな数のカプが出てきそーです。)
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