桜が遅くて・・・と言ったのを聞いて
今日は、強い風が吹いて、 曇って寒いのに
風にしなる小枝の先で、桜が咲いてくれました。
鶯が遠くで鳴き、蛙の鳴き声と、風の唸りが大きく聞こえます。
咲いたばかりなのに、すぐに、雨に濡れて散らされそうです。
花曇り・花冷えとは、桜が咲く頃の、お天気の悪さを表して言います。
4月は、まだまだ寒く、暖かくなったと思ったら、霜が降りたりします。
もう少し、天気の良い、暖かい日に咲いたら良かったのにね・・・・と、言うと
桜は 今しかないの。今が咲く時なのよ。
顔を上げて、堂々と答えました。
桜は、花が咲くまでにたくさんの準備をして、時を待ちます。
ま冬の厳しい寒さに耐えて、頑張って来たのです。
濃いピンクの蕾、咲き始はのピンク、時間の経過で白くなり、
最後は、まっ白の花びらになって、風に舞い散ります。
枝先の蕾から、地面に落ちた白い花びらまで、
全て美しいと思います。
花の命の短さを思うと、雨の中の桜さえ、観てあげたくなります。