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ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

名作劇場「家主の上京」「屑屋の神様」、とちゃんこ鍋

2018-09-13 15:19:49 | 日常
            

昨日は「日本近・現代秀作短編劇100本シリーズ=第47回名作劇場」として、両国の「シアターXカイ」で上演中の椎名麟三作「家主の上京」と斎藤豊吉作「屑屋の神様」を観てきました。

          

劇は2時開演でしたが、開演前の両国駅周辺は、大相撲の秋場所中ということで、国技館に向かう若いお相撲さんや観戦のために並ぶ観客で大賑わい。相撲に沸き立つ華やかさがいっぱいの雰囲気でした。

            

お芝居の方ですが、
「家主の上京」は、1953年に発表された椎名麟三作の一幕劇。終戦直後、矢田きくは家主の西巻要太郎に「自分が疎開した後の家を是非借りてくれ」と言われて、長女と長男と共にボロボロな借家でつましく暮らしている。そこに突然家主西巻が現れて強引に居座り、家族の間にさざ波が立ち始める。医学生の「臨床研究」で解き明かされていく西巻の不条理な行動に隠された現実と彼の心理とは、、といったお話。

            

「屑屋の神様」は、1937年に発表された斎藤豊吉作の「喜劇」。『あやしげな宗教団が経営する無料療院に教団本部から査察が入るという連絡があり、主任の兼安は無料宿泊所にあぶれている失業者を集めて俄患者に仕立てるが、その結果は?』(チラシより)といったお話。

            

1932年生まれの川和孝氏が100本続けるという大望を抱いて企画・演出し続けているこのシリーズ。私は矢田稔さんとのご縁で一昨年に続き2回目の鑑賞となりますが、戦中、戦後の貧しい庶民の暮らしぶりや風俗が垣間見えて興味深いし、この時代の演劇や文化の香りを味わえることに得難い魅力を感じます。(余り喜劇として笑える感じはしませんが。)

根強いファンがいるようで、全8回の公演で、この回も200席ほどの座席はほぼ満席でした。

今回矢田さんは「家主の上京」の主役の家主役でしたが、家主が見せる弱々しさ、猛々しさ、怒り、悲しみなど、全身を使った表現はさすが!声には張りがあり、時に見せる大立ち回りは迫力があって、ビックリするほどお元気でした。

            

4時にお芝居が終わった後、相撲に盛り上がる両国の雰囲気に誘われて、「霧島」というちゃんこ屋さん(元大関霧島の店)でちゃんこ鍋を食べることにしました。

          

ビールで乾杯した後は、日本酒や焼酎「霧島」のお湯割りなどを飲みながら、「たこわさび」「かつお酒盗」「ホヤこのわた」の珍味三種盛りと、鶏肉・豚肉・つみれ・豆腐・エビ・ホタテ・たくさんの野菜がい~っぱい入ったちゃんこ鍋(塩味)を楽しみました。あ~美味しかった!

お芝居とちゃんこ鍋で、芸術の秋、食欲の秋、、、両国の楽しさを満喫しました。(三女)