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まず隗よりはじめよ

2005-08-13 18:33:52 | 十八史略を読む
十八史略を読む-66 戦国の七雄-6 燕 その3 まず隗よりはじめよ
「十八史略:徳間書店発行、丸山松幸、西野広祥編訳、1987年7月九刷」から

昭王は、礼をつくし、禄を厚くして、人材を招こうとした。そして内乱に乗ぜられて破れた斉に破れた恥をすすぎたいと思い、そこで師傅(しふ)の郭隗(かくかい)に「いかなる人物を師とすれば良いか」相談した。

郭隗は「昔、ある王が,お付きのものに命じ、千金を投じて千里を走る馬を探させました。

ところが、使いの男は、死んだ馬の骨を五百金で買って帰りました。

王は立腹しましたがその男は答えました。

『死んだ馬さえ五百金で買ったのです。生きた馬ならもっといい値で買ってくれる、ときっと評判になります。馬はすぐにも集まって参ります』

はたして一年もたたぬうちに、千里を走る馬が三頭も集まって来たということです。

あなたも本気で人材を招こうとなさるなら、まず私、この隗からおはじめ下さい。

私のようなものでも大切にされるとならば、私よりも優れた人物はなおさらのこと、千里の道を遠しとせずにやって参りましょう」

そこで昭王は、邸宅を築いて郭隗に与え、師と敬って教えを受けることにした。

この話が伝わると、人材は先を争って燕に集まって来た。

その一人楽毅(がくき)は、魏からやってきて、将軍に任ぜられ、斉都臨し(りんし)を攻め斉王を都落ちさせた。

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