中国のことわざ-102 食指が動く
「欲しがる」「その気になる」ことを「食指が動く」「食指を動かす」という。
鄭の霊公に楚から大きなスッポンが贈られてきた。たまたまその日、重臣の子家と子公が出仕しようとしたが、子公の食指(人差し指のことです)がぴくりと動いた。子公は「いつも、この食指が動くと必ず珍味が口にはいるのだ」と言った。
二人が霊公に拝謁すると、スッポンの吸い物をすすめられた。子公は笑って言った。「やはりそうだった」
霊公に問われるままに、子公はそのわけを話した。霊公は子公にだけ吸い物を与えなかった。怒った子公は吸い物の入った鼎に指を突っ込み、その指を嘗めて退出した。
霊公は怒って子公を殺そうとした。これを察知した子公は先手を打って霊公を弑殺した。
*食べ物の怨みは恐ろしい。スッポン料理って春秋時代に既にあったのですね。
出展:司馬遷、史記[別巻]史記小辞典、徳間書店、1988年11月30日第二版第一刷、鄭世家
「欲しがる」「その気になる」ことを「食指が動く」「食指を動かす」という。
鄭の霊公に楚から大きなスッポンが贈られてきた。たまたまその日、重臣の子家と子公が出仕しようとしたが、子公の食指(人差し指のことです)がぴくりと動いた。子公は「いつも、この食指が動くと必ず珍味が口にはいるのだ」と言った。
二人が霊公に拝謁すると、スッポンの吸い物をすすめられた。子公は笑って言った。「やはりそうだった」
霊公に問われるままに、子公はそのわけを話した。霊公は子公にだけ吸い物を与えなかった。怒った子公は吸い物の入った鼎に指を突っ込み、その指を嘗めて退出した。
霊公は怒って子公を殺そうとした。これを察知した子公は先手を打って霊公を弑殺した。
*食べ物の怨みは恐ろしい。スッポン料理って春秋時代に既にあったのですね。
出展:司馬遷、史記[別巻]史記小辞典、徳間書店、1988年11月30日第二版第一刷、鄭世家