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解語の花

2007-06-01 21:23:47 | 中国のことわざ
中国のことわざ-285 解語の花(かいごのはな)

美人を形容するコトバです。「語を理解する花」という意味で初め、楊貴妃を玄宗皇帝が指して言った言葉です(唐に続く五代の王仁裕の撰による「明元天宝遺事」という玄宗にまつわるエピソードをまとめたものから取った話)

唐の長安の主宮殿である大明宮の境内に,人工の太掖池(たいえきち)があり、四季それぞれ美しい花を咲かせていました。
ある秋の一日、玄宗は楊貴妃と共に身内の一族を連れて、今を盛りの白蓮(びゃくれん)を鑑賞していました。
一同、口々に白蓮の美しさをたたえていると、玄宗が楊貴妃を指して言いました。
争か我が解語の花に如かん(いかでか わがかいごの はなにしかん)
白蓮の花も美しいけれども、自分が愛するこの「解語の花」には勝てないだろうという意味です。

田川さんは一度でも良いからこんなせりふを明眸皓歯の女性に言ってみたいものだと書かれていますがまったく同感です。

出典:田川純三著、中国名言・故事(歴史篇)、日本放送出版協会、1990年6月20日発行


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