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役目が終われば交代するもの

2005-08-26 06:05:07 | 十八史略を読む
十八史略を読む-82 戦国の七雄-7 秦 その12 役目が終われば交代するもの
「十八史略:徳間書店発行、丸山松幸、西野広祥編訳、1987年7月九刷」から

秦の名将の武安君白起(はくき)は范雎と折り合いが悪かった。

このため、将軍を解任されて一兵卒となった。そればかりか、王より剣を授かったのである。自殺せよと言う意味であり、白起は杜郵というところで自刎して死んだ。

昭襄王は、しかし、朝廷で嘆いた。「内には良将がなくなり、外には強敵ばかりだ」

これを耳にした范雎は、内心恐れるところがあった。

その范雎に向かって、蔡沢(さいたく)が言った。

「春夏秋冬の各季節にしろ、役目が終われば、次に交代するものだ」

范雎は病気と称して、職を辞し、蔡沢が後任となった。

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