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東京ディズニーリゾートに癒しを求め、夫婦で、時には「ひとりディズニー」を楽しんでいます♪

高齢者の味覚障害

2006-01-16 13:28:50 | 食と健康
食事の味や見た目、皆さん(入所者様&通所者様)の感想などを把握するために、施設の職員さんには、"検食"と、『検食簿』を記入していただいています。
もう、これが毎度毎度ドキドキもの!
自分が味付けした時なんぞ、下膳とともに戻ってくる検食簿を、待ち受けていたかのように見ます(笑)。

検食される方により、書き方も様々。
毎回「おいしかったです」としか記入しない方もいれば、面倒なのかコメントを一切書かない方もいます(汗)。
また、「味付けが濃い」「野菜が足りない」「肉が硬い」などなど、「エエ~どこがじゃぁ~~!」(もちろん、「納得」の時も多々ありますが)と思わずさけんでしまうことも。
以前、「蛋白質が足りないように思います」と記入されたことがあるのですが、その時のメインは、“豆腐のあんかけ”でした。
「豆腐って、植物性の蛋白源なんだけどなぁ~」と苦笑い...突込みどころ満載であります。

さて、味に関してのご指摘は、厳重に受け止めなければいけません。
けれど、相手はご高齢の方ゆえ、かなり嗜好が強く、「入所者の○○様が、濃いと言われていました」と記入されても、真に受けてよいものかどうか判断しかねます。
また、こういう書き方ならまだよいのですが、一人の意見なのに皆さんがそう思っていたかのような書き方をされる時もあり、非常に困ります。
基本的に薄味にするよう心掛けてはいるのですが、薄味の私が「今日は薄いなぁ~」と思う時でも、「濃い」と書かれる時もあり、首をかしげます。

一般に、高齢者は味覚障害により、濃い味付けを好むものだと言われています。
この味覚障害は、亜鉛の欠乏により起こります。
食事の量が減少したり、加齢により、亜鉛を消化吸収する機能が衰えてくるために、亜鉛の吸収量が減ります。
また、薬を飲んでいる方も要注意!
高齢者に多い糖尿病や高血圧の薬が亜鉛の細胞などへの取り込みに拮抗し防いでしまうので、亜鉛がうまく味覚細胞作成に作られないこともあります。
抗リウマチ剤のD-ペニシラミンも、味覚障害の副作用を持っています。

上記を考えれば、うちの入所者様達は、まだまだお元気(薄味傾向)ってことなんでしょうかね?(笑)
まっ、試行錯誤しながら頑張ります。

ちなみに、血中亜鉛を下げないようにするには...
日頃から、緑茶、抹茶、ごま、魚介類、海草、豆類を食べましょう。
私を含め、薬とは縁を切りたくても切れないリウマチさんの多くは、家族のために料理をしなくちゃいけませんからね。
いつまでも「おいしいねぇ~」と言ってもらえるよう、お互い気をつけましょう♪






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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みるくる)
2006-01-16 19:26:30
検食簿、懐かしい響きです。○年前、病院へ勤めていた頃月に2・3度院長の奥様より渡されていたのが「検食簿」でした。渡されたものに食べてもいない私が感想をまとめて記入。とっても想像力を必要とする仕事(?)でした。
Unknown (もちち)
2006-01-17 20:34:41
「奥様ぁ~それはちょっと勘弁!」って感じですね。

いやはや、大変なお役目、ご苦労様でした(滝汗)。



うちのような突込みどころ満載の検食簿でも、毎食記入してくれるだけ有難いことなんだと痛感いたしました(苦笑)。

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