昨年強行可決で成立した安保法制=戦争法が3月末から施行されます。国民的怒りの声と技術上
の訓練?のためか、隊員の実質派遣は選挙後となりそうですが、本質は変わりません。「野田駐
屯地から支援に出かけているアフリカの南スーダン、決して安全ではありません。むしろ政府軍
反政府軍が入り乱れて交戦、数千人が虐殺され、何百万もの人が家を追われ避難生活、わずか1
5-16歳の少年がやむなく銃をもち立ち向かっている。ここに武器携えた自衛隊がPKOとし
て参加し、政府軍や少年兵と立ち向かう。これまで奇跡的に命落とすことなかったのに、戦後初
めて人を殺し殺される、そんな危険性が現実のものとなります。だから隊員のご家族も心配とお
聞きしました」と街頭から訴えています。
野々市で訴えていたら、「2年だけ自衛隊にいた。俺の友達も野田にも小
松にもいる、あんたの言ってことその通り、なんとしても止めさせてほしい。応援する」と元隊
員のかたが、演説後近づいてきて懇願。
新聞あかはたで北海道千歳のある自衛官のお母さんの訴えが掲載されていました。自分の次男が
勤め先の経営がうまくいかず恋人から「仕事は公務員に」といわれ、自衛隊に入隊し、当初は震
災支援で人助け、しかし5月末には南スーダンに行くことになり、「まさか自分の息子が」とい
てもたってもおられない。「母はいないと思いなさい、私は平和子と名乗ります」と次男一家と
絶縁の決意し、お別れの日は一緒にお風呂にいき、子ども夫婦、孫たちと抱き合ったそうです。
東京での集会で次のような安倍首相への手紙を読みました。
「安倍首相
私は「安全です、平和維持のために重要な活動」と説明するPKOで南スーダンに派遣される自
衛官の母親です。
もし息子に何かあったら誰が責任をとってくれるんですか?命を返してくれますか?お金を払え
ば問題はチャラですか?いつの時代でも大変な思いをするのは私たち国民で、あなた方は何もl
困ることはありません。私は活動するにあたって息子一家と縁を切り、心にけりをつけました。
息子に恨まれるより死なれる方がつらんです。(途中略)
このお母さん、その後札幌でマイクを握りました「私が声をあげることで息子が最前線に行かさ
れるのでは、と心配される方がいます。逆だと思います。全員が戦地に行かないようにやれるだ
けやります」と。
註。南スーダンは日本の面積の1.7倍で人口1200万人。20年以上のスーダン内戦が終結し、2011年スーダンから分離独立したが。13年に内戦が始まり、何度も停戦合意がされたが、履行されず、「武力紛争が継続」(国連事務総長特別報告)している。