こんにちは亀さんです

住民の願いが政治に届くようにと日本共産党石川1区(金沢市内)で活動しています。

「夢千代日記」

2016-02-25 06:07:02 | 日記

念願の「夢千代日記」の舞台をやっと観れました。テレビでは吉永小百合さん主演で一部を観てい

ましたが、劇団「前進座」が舞台公演をしており、機会あればと数年待っていました。今年1月京

都南座でしたが、候補者活動で一日さけず、ところが、金沢での公演があり、先週妻と観る機会

に。

山陰地方の山あいにある温泉場。見るからに場

末の古びたストリップ小屋の呼び込みが聞こえる風景から始まります。思わず子ども時代過ごした

故郷、そして県内にも多くある温泉街を思い出してしまいました。物語は、置屋の女将である夢千

代が心の傷を負いながら、それぞれの人生もつ女たちと心寄せあって、健気に生き抜く人間模様。

その傷とは、ピかドンで体内被曝した身体。「ああまた今年も桜を見れた」と感謝しながら、そし

て被爆と正面から立ち向かって生きようとする女将を主演の今村文美が演じます。いつもながら、

哀愁おびた声とも重なりぐっと舞台に吸い込まれます。

関西系のやくざの親分、実は自分も被爆者。当初置屋の乗っ取りを考えていたのですが、夢千代が

誕生の時からの知己とわかり、彼女が被爆手帳を取得できるよう生き証人となります。被爆者のお

い目をアウトローの世界でしか表現できなかった彼の人生にもホロリとした苦味を感じました。昨

年は戦後、被爆70年、映画「母と暮らせば」も見ました。県内の被爆者から「がんの病魔とたた

かいながら死と隣合わせ、二度と戦争ごめん、核兵器廃絶を」と戦争法廃止の運動にも声上げられ

ている声をお聞きしていたので、なおぐっとひきこまれます。女優陣の唄、踊り、三味線の見事

さ、さすが日ごろ訓練されている前進座です。女優陣が発揮できるよう脚本をつくったという話も

納得いきます。いずみはじめベテラン出演者の張りのある声量。3時間、あっという間でした。い

い舞台みせてもらいました。