前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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9条の会つどい、小林武・沖縄大学客員教授の講演をお聞きしました。その後は、小林先生を囲んで懇親会。

2011年05月04日 | Weblog
昨日は、憲法記念日。
小林武・沖縄大学客員教授の講演会が福井市アオッサで開かれ参加しました。小林先生は今春まで愛知大学で教官をされており、「自治体統治構造の破壊ーーー名古屋・河村市長の『民主主義』的クーデター問題」と題して、市長の資質(争点の単純化、敵の設定・・保身議会)、強権政治への流れと人々の拍手喝采、マスコミの偏向報道などについても話され、会場からも質問がだされました。

かつて小泉政権時代に全国的におこなわれた手法がいま、名古屋や大阪などでおこなわれ「支持を」集めています。小泉・安倍時代は憲法改憲への動きがおおきくつくられ、それを危惧する知識人、国民がたちあがった時代でした。
そしていま、「地方」から「強権政治」にたいする「期待感」がでてきていることは注視しなくてはなりません。


小林先生は今日の閉塞状況として
・不況、就職氷河期、非正規雇用と解雇、福祉引下げ。基地の重圧、TPP参入。
  自公政治の新しい執行者である民主政権への国民の落胆
・今日の閉塞状況をもたらす根本的要因は、大企業偏重と「日米同盟」至上主義

とし、閉塞を打開する2つの道として
①民衆本位の社会への方向で穴を穿つか:閉塞を新しい時代へと切り拓く
②強権政治をもたらすことにより打開するか:それを待望する風潮を直視、を語られました。

また、9条改憲と壊憲の動きとして
①2010年5月の日米共同声明 普天間の辺野古移転
②2010年8月の安保防衛懇報告書 集団的自衛権行使禁止・武器禁輸3原則などの見直し
③2010年12月の「防衛計画大綱」閣議決定 基盤的防衛力にかえて、動的防衛力の構想。北朝鮮、中国の脅威の強調。
  をしめされました。



たしかに、4月末には、自民、民主、公明、みんな、国民などの各党が新憲法制定議員同盟の大会を開催し、今年を憲法改憲にむけたダッシュの年に、といきまいています。
その「口実」として、東日本大震災をあげ、「いまの憲法では大災害に対応できない」などと言い始めています。
とんでもない「こじつけ」です。彼らの狙いは、復興計画などの「邪魔」になる「個人の権利、私権」を「国家・公共の利益」の名の下に制限しようとすることにあるのでしょう。

あの手この手、大手搦め手でくりかえされる「憲法改憲、9条改憲」台頭を許してはなりません。



集会後は9条の会のメンバーと小林武先生を囲む懇親会に参加しました。
先生は以前から沖縄行きが夢だったそうで、単身での新しい沖縄での大学生活にかける夢をいきいきと話されました。70歳にして、新たな夢の実現にかける知識人の姿にも感動しました。
おだやかな先生ですが、イラク派兵違憲訴訟では平和的生存権の弁証を担当され、裁判を勝利に導いた方だとお聞きしました。
会場で販売されていた「平和的生存権の弁証」(日本評論社)は高価な本で迷いました、サインと座右の銘入りで購入しました。じっくりこれから読んでいきたいと思います。
懇親会はみんな「酒のみ」がそろって、福井県内の銘酒の飲み比べで大変な盛り上がりでした。

小林先生ありがとうございました。


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