前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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原発マネー、福井県知事の開き直り。「原子力公共事業」の無駄にもメスを!

2010年03月13日 | Weblog
 西川知事が原発もんじゅ関連企業から資金提供をうけていた問題で、開き直りともうけとれる発言をしている。


NHK・・・3月末までの運転再開を目指す高速増殖炉「もんじゅ」について西川知事は、12日の県議会予算特別委員会で、再開の判断にあたっては安全性の確保や地域振興に対する国の姿勢を確認する必要があるという考えを示しました。予算特別委員会で「もんじゅ」の運転再開をめぐる県の判断について西川知事が明らかにしたものです。西川知事は「国が責任を持ってもんじゅの問題に腰を据えて取り組むことが必要だ。それを確認した上で、必要な手続きを進めて適切に判断したい」と述べて、運転再開を認めるかどうかの判断にあたっては、安全性の確保や地域振興に対する国の姿勢を確認する必要があるという考えを示しました。委員会では、日本原子力研究開発機構を取引先とする企業3社が、平成15年に西川知事を支援する政治団体から政治資金パーティー券を購入していた問題で西川知事は「県の原子力政策やもんじゅの判断に影響することは到底ありえない」と述べ、運転再開をめぐる判断に影響することはないと強調し、判断にあたり安全性確保を最優先とするとの考えを示しました。・・・・・・

福井新聞・・・高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)の3月中の再開を目指す日本原子力研究開発機構の関連企業3社が2003年に西川知事を支援する政治団体からパーティー券を購入していた問題で、知事は「県の原子力政策、もんじゅの再開判断に影響するようなことはまったくあり得ない」と述べた。
 委員会後、知事は記者団に対し「(3社のパーティー券購入は)知らなかった。(返還は)していないのではないか」と述べた。また、もんじゅの再開時期に関し「3月が(前提に)あるわけではないが、むやみに遅滞するものではない」とした。
 屋敷勇委員(自民党県政会)は「もんじゅの運転再開が最終局面を迎え、地域振興という命題のもと、北陸新幹線の敦賀までの認可を約束させるべきだ」と迫った。・・・・・

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「(3社のパーティー券購入は)知らなかった。(返還は)していないのではないか」とは、まるで他人事のような発言ではないか。懐にカネを入れたままで、「県の原子力政策、もんじゅの再開判断に影響するようなことはまったくあり得ない」と言われても、「政治とカネ」問題でうんざりしている国民・県民の理解は得られないでしょう。

まあ「今更、袖にすることもできない」という事情だろうが、公共事業と企業献金の関連同様の批判をうけることを覚悟しなくてはいけない。
しかし、すでに1兆円ともいわれる開発費をつぎこんでいる高速増殖炉。さらなる税金の投入を危険かつ実用化もおぼつかないものにしつづけるのは無駄づかいにほかならない。
「原子力公共事業」の無駄にもメスを入れることが必要だ。