水の丘交通公園

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東京都交通局 E5000形電気機関車

2009-10-15 22:33:17 | 電車図鑑・地下鉄
都営大江戸線では当初、木場車両検修場に工場を設ける予定であったが、
建設費用が嵩むこと、また浅草線の馬込車両検修場の改修が始まることから、
レールの幅が同じ大江戸線の車両の大掛かりな点検・修理を馬込車両検修場で
行うことになった。
そのため、汐留駅と大門駅の間に引込み線を建設したが、大江戸線の車両は
リニアモーター駆動で車体断面も小さく浅草線を自走できない。
そのため、これを牽引する車両として登場した電気機関車である。
平成17年に2両編成×2本=4両が製造された。
日本の地下鉄車両で初めての電気機関車である。

車体は普通鋼鉄製の箱型の2両永久連結で大きさは大江戸線の規格となっている。
塗装は浅草線と大江戸線のラインカラーの中間色である
ストロベリーレッドで塗られている。
機器検査用の蓋はステンレス製の無塗装である。
常時連結されているため、連結側に運転台は無く、代わりに貫通扉が
設けられている。

連結器はアダプター付きで車体の高さの低い大江戸線車両も普通の大きさの
浅草線車両も牽引できる。
連結器は大江戸線車両に合わせた自動開放機能付き密着連結器で暗い地下での
作業を考慮して作業灯と監視カメラを設けて、連結作業の自動化を図っている。

主制御装置はVVVFインバータ制御で駆動方式は通常のモーターによる
平行カルダン駆動を採用している。
ブレーキは回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキである。
運転台はデスク型のツーハンドルマスコンである。
パンタグラフはシングルアーム式で浅草線走行用のものを奇数号車、
大江戸線走行用のものを偶数号車に搭載している。

普段は西馬込の馬込車両検修場の専用留置線に置かれているが、
大江戸線の車両の入場がある際は汐留の引込み線で一旦待機する。
迎えの列車の回送は北行き列車(押上方面)終電後に行われるため、
基本的に一般客が本形式の走行シーンを見ることは無いが、
南行き列車(西馬込方面)終電の方が北行きより遅いので運が良ければ
見られる可能性はある。
回送ルートは以下の通りである。

○検査入場
E5000=馬込車両検修場→浅草線北行き→新橋→浅草線南行き→大門→
汐留引込み線→汐留→汐留留置線
12-000形=木場車両検修場→清澄白河→大江戸線北行き→汐留→汐留留置線

→連結

汐留留置線→汐留引込み線→大門→浅草線南行き→馬込車両検修場

○検査終了出場
馬込車両検修場→浅草線北行き→新橋→浅草線南行き→大門→汐留引込み線
→汐留留置線

→各々入場ルートを逆行で戻る。


オレンジ色の仮台車を履いて留置されるE5003+E5004号。


練馬区光が丘にある高松車両検修場より搬入されるE5000形。
ちなみに自宅からの出勤時に撮影。


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