
特急「あずさ」で使用していた183・189系特急用電車の老朽置き換えと、「あずさ」の
スピードアップのため、平成5年~6年に登場した。
JR東日本の車両として初めて車両の形式に「E(East=東の意味)」を冠した。
また、振り子式(カーブの内側に車体を傾けて、車両にかかる
遠心力を軽減させる車両のこと。カーブで速度を下げなくても走れる)を
初めて採用して、最高速度130km/hで新宿~松本間を2時間25分で走破している。
振り子装置は中央線新宿~八王子間と大糸線信濃大町~南小谷間では使用しない。
この装置の有無で所要時間が大きく異なったため、本形式使用の列車は
「スーパーあずさ」として分類されるようになった。
編成は基本編成が8連、付属編成が4連で最大12連で運行される。
付属編成は新宿側に連結される。
平成5年製造のもの基本8連2本と付属4連2本は、量産先行車で先頭部分や
クーラーの形状、客席や車内の空調の方法も、若干、異なる。
車体は鋼鉄製で、運転台部分を踏切事故を想定し、高運転台としている。
デザインは常磐線の651系「スーパーひたち」に準じている。
非貫通型と貫通型があり、非貫通型は正面中央に3色LED式の大型ヘッドマークと
ヘッドライト(角型×3)が配されている。
貫通型は、この部分に貫通扉を設け、連結時には通行が可能となる。
ヘッドマークはなく、代わりに貫通扉にロゴマークがサインされている。
重心を低くするために屋根上にはクーラーとパンタグラフぐらいしかない。
塗装はホワイトに淡いパープルの帯を配している。
窓は連続窓である。
車内は、グリーン車、普通車共に左右2列配置の回転リクライニングシートである。
普通車とグリーン車で前後間隔と座席の色が異なる。
量産先行車では、普通車の足元部分は塞がれていたが、量産車では暖房の吊り下げ方式を変えて
足が延ばせるようになっている。テーブルは背面配置である。
グリーン車はフットレストと肘掛内蔵のテーブルがあり、量産車では、これに背面テーブルが追加される。
また、量産先行車では網棚の下にも照明を設置していたが、量産車では採用されていない。
客室出入口鴨居部分にはLEDスクロール式の旅客案内装置が設置されている。
一部車両にはカード式公衆電話とスキー板などの荷物が置ける大型荷物置場、
飲み物の自販機が設置されている。
飲み物の自販機は平成20年4月より使用を停止している。
主制御装置はVVVF制御で、量産先行車がGTO、量産車がIGBTとなっている。
台車にはコロ軸式ボルスタレス振り子台車を採用しており、最大で5℃まで
車体を傾斜できる。
パンタグラフは通常の菱形のものを採用していたが、後にシングルアーム式に
統一されている。
また、カーブで車体を傾ける関係で、パンタグラフが架線から離れないように、
台車直結の櫓の上に載せる形態をとっている。
特急「スーパーあずさ」に投入され、中央線特急の速度向上に貢献したが、
初期故障の多さと、走行環境の整備が間に合わなかったことなどから
基本編成+付属編成で5本60両しか製造されていない。
このほか、平成9年10月12日に大月駅構内にて信号を無視した回送列車と
衝突し、第3編成のうち5両が大破・解体されている。
この際、廃車手続きは執らず、使用可能な部品を流用して車体を新造して
復帰している。
その間、長野新幹線の開業で余っていた「あさま」用の189系を投入するなどして
急場を凌いだ。
現在は特急「スーパーあずさ」のほか、ホームライナーの「中央ライナー」、
「おはようライナー新宿」、「ホームライナー小田原」でも使用されている。

貫通型正面。写真は量産車。
■特急「スーパーあずさ」DATE
運転区間・・・新宿~松本
停車駅((カッコ内)は一部列車のみ停車)
・・・新宿~(立川)~八王子~大月~(石和温泉)~甲府~(韮崎)~(小淵沢)~
茅野~上諏訪~(岡谷)~塩尻~松本
運転本数・・・1日上下とも8本
スピードアップのため、平成5年~6年に登場した。
JR東日本の車両として初めて車両の形式に「E(East=東の意味)」を冠した。
また、振り子式(カーブの内側に車体を傾けて、車両にかかる
遠心力を軽減させる車両のこと。カーブで速度を下げなくても走れる)を
初めて採用して、最高速度130km/hで新宿~松本間を2時間25分で走破している。
振り子装置は中央線新宿~八王子間と大糸線信濃大町~南小谷間では使用しない。
この装置の有無で所要時間が大きく異なったため、本形式使用の列車は
「スーパーあずさ」として分類されるようになった。
編成は基本編成が8連、付属編成が4連で最大12連で運行される。
付属編成は新宿側に連結される。
平成5年製造のもの基本8連2本と付属4連2本は、量産先行車で先頭部分や
クーラーの形状、客席や車内の空調の方法も、若干、異なる。
車体は鋼鉄製で、運転台部分を踏切事故を想定し、高運転台としている。
デザインは常磐線の651系「スーパーひたち」に準じている。
非貫通型と貫通型があり、非貫通型は正面中央に3色LED式の大型ヘッドマークと
ヘッドライト(角型×3)が配されている。
貫通型は、この部分に貫通扉を設け、連結時には通行が可能となる。
ヘッドマークはなく、代わりに貫通扉にロゴマークがサインされている。
重心を低くするために屋根上にはクーラーとパンタグラフぐらいしかない。
塗装はホワイトに淡いパープルの帯を配している。
窓は連続窓である。
車内は、グリーン車、普通車共に左右2列配置の回転リクライニングシートである。
普通車とグリーン車で前後間隔と座席の色が異なる。
量産先行車では、普通車の足元部分は塞がれていたが、量産車では暖房の吊り下げ方式を変えて
足が延ばせるようになっている。テーブルは背面配置である。
グリーン車はフットレストと肘掛内蔵のテーブルがあり、量産車では、これに背面テーブルが追加される。
また、量産先行車では網棚の下にも照明を設置していたが、量産車では採用されていない。
客室出入口鴨居部分にはLEDスクロール式の旅客案内装置が設置されている。
一部車両にはカード式公衆電話とスキー板などの荷物が置ける大型荷物置場、
飲み物の自販機が設置されている。
飲み物の自販機は平成20年4月より使用を停止している。
主制御装置はVVVF制御で、量産先行車がGTO、量産車がIGBTとなっている。
台車にはコロ軸式ボルスタレス振り子台車を採用しており、最大で5℃まで
車体を傾斜できる。
パンタグラフは通常の菱形のものを採用していたが、後にシングルアーム式に
統一されている。
また、カーブで車体を傾ける関係で、パンタグラフが架線から離れないように、
台車直結の櫓の上に載せる形態をとっている。
特急「スーパーあずさ」に投入され、中央線特急の速度向上に貢献したが、
初期故障の多さと、走行環境の整備が間に合わなかったことなどから
基本編成+付属編成で5本60両しか製造されていない。
このほか、平成9年10月12日に大月駅構内にて信号を無視した回送列車と
衝突し、第3編成のうち5両が大破・解体されている。
この際、廃車手続きは執らず、使用可能な部品を流用して車体を新造して
復帰している。
その間、長野新幹線の開業で余っていた「あさま」用の189系を投入するなどして
急場を凌いだ。
現在は特急「スーパーあずさ」のほか、ホームライナーの「中央ライナー」、
「おはようライナー新宿」、「ホームライナー小田原」でも使用されている。

貫通型正面。写真は量産車。
■特急「スーパーあずさ」DATE
運転区間・・・新宿~松本
停車駅((カッコ内)は一部列車のみ停車)
・・・新宿~(立川)~八王子~大月~(石和温泉)~甲府~(韮崎)~(小淵沢)~
茅野~上諏訪~(岡谷)~塩尻~松本
運転本数・・・1日上下とも8本