ひとり歩きのハイカラ味来人

北海道は日本海側の田舎マチ<増毛>
人生の折り返しポイントを大きく過ぎてしまった太っちょ男が綴る食べ歩き日記。

古いものを残すということ

2012-03-27 02:30:00 | いい感じ
ああ、もう昨日のことになっちゃったか。

雪降り。
たぶんこれで最後の雪だよね。

そう願いたい。
もう十分だもの。

夕方、人を送って川向こうのオーベルジュまで行ったのですが、その帰り道。
ちょっと車が汚れていたので洗車したんです。
外の空気は思ったより寒かったな。

高速の洗車機で水をかけながら気づきました。

「今日は洗う日じゃなかったな。」
飛び散る水滴がどんどん氷になっていくもの。
ああ、そんなに凍れてるんだ。
明日の朝、車のドアが開かなくなってたらどうしよう…。

ま、その時はその時なんだけど。

さて、増毛駅前通りから大型木造校舎の増毛小学校までの道。
いや、今回も学校は見えてこないハズだから、増毛小学校まで近づく道としましょう。

すずらん通りの床屋をスタートして、酒蔵、そしてここ増毛駅。



風待食堂は形が残されました。

とりあえず。
今年も観光案内所として使われるんだろうと思います。
もうちょっと物販とかね、賑やかに営業できるといいんだけどね。

この風待食堂を整備しようとするとき。
ワタクシ的には、その中の一角に居酒屋「桐子」のカウンターを再現してみたかったんだよなぁ。

桐子そのものは、増毛には存在しない架空の場所。
お店の入り口は、どこかの建物なんだけど、中は全てセット撮影なんです。

それを風待食堂の中に再現することができれば…。
そんなことを夢見た時もありましたけどね。



この大きな3階建て。
まだ人が住んでおりますので自分勝手な空想の世界です。
一応、お断りしておきましょう。



こういうものの価値って一概には言えませんからね。
好きなもの同士で語り合うところからしか始まりません。
このマチでは語り合う雰囲気さえも感じられないけどね…。



國稀酒造。
古き時代の良さを全面に出して日本酒という商品販売に力を入れています。
最近は農協の倉庫の買い取り、展示やイベントもできるホールを1つ完成させました。
重要文化財の旧商家もあり、レトロな旅館も数軒。
いまだに現役の増毛駅も時代を語るには重要な存在です。
古いものを残すことは新しいものを作るくらい経費のかかることだと聞いたことがありますが、新しいものを作る気持ちで維持してくれればいいんです。

今あるものを直して30年使えたとしましょう。
全く新しいものを作ったとしても所詮それくらいでお役ご免です。
このマチがどっちの魅力で伸びていくのか。
そろそろ明確な方針を出してもいいんじゃないでしょうかね。



主を失った大型木造校舎は、とりあえずそのまま残すという方針になりました。

どうにもしない。
結局のところ「放置する」という選択肢でしたね。
問題は、その間に誰が管理するのかということ。
見せない、使わせない、直さない。
そんな3無いということにならないよう…。

どうしたらいいのか。



日本海を見渡す丘に建つ美しい校舎。

ワタクシたちの時代はもうすぐ終わります。
子どもたちが大人になってマチを動かす時、この校舎がただの重荷にならないよう、その時の大人として責任を持ち続けたいです。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (臥虎蔵龍)
2012-03-27 15:51:35
古いものを残してという想いと、現実の差はとてつもなく深いです。
滅びゆくものへのノスタルジーだけでは解決しないでしょうね。
そうして、多くの建物が消えていきました。
一発屋的なイベント主義ではなく、継続して展開できるものを掘り起こしてください。小さいは小さいなりにそのようなエネルギーが潜在していると思います。
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Unknown ()
2012-03-28 02:20:44
コメントありがとうございます。
いよいよ旧と呼ばれる時がやってきました。
この誰のモノでもない時を待っていたハズなのですがね。
実際になってみると少々ビビリますね。
小さなマチですから、ほんの数人で考えたことが現実のモノとなるチャンスも無い訳でもありません。
とりあえず壊されないことは一歩、いや百歩くらい前進です。

広い視点のマチづくりから「この校舎で何する?」というコアな議論集団の主宰を目指しますわ。
スタートするのは…、あと2月ほど先かなぁ。
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