今日訪ねたいと電話が掛かっていた。布団の話だったので私はきてほしくないので生返事をしていたのに案の定そんなことになった。
布団の埃がこれだけ出たとの話から始まって布団の下に敷くマットを買わされた。
どこの家庭だって布団が無菌状態であるなどないと思う。
ああ言えばこう言うでとうとう買わされた。埃など少々あったって死にはしない。
これからその手の電話にははっきりその手の電話かを聞くことにする。
人間はあれだけずうずうしくならないと生きられないのかと思ったり我が家の息子には到底真似の出来ない仕事だと思ったり・・・
午前中はそんなことで振り回されていた。マッサージの先生が来られるので昨日
脱ぎ捨ててある着物をたたまなければと思って居るのにそんなことで間に合わなかった。手の痺れはますますひどく着物を漸くたたんだ。まだ帯をたたんでない。
夫がいなくなった。綱を放された犬のようだ。今漸く遊び疲れたように帰って来た。
何時まで出掛けられるか分からない。何をしようと楽しんでいるのだから黙って見守っていようと思う。いまそれを治す薬がない以上どうすることも出来ない。
家のことは別に苦労と思わずにこなしてくれているのだから少しぐらいは私は出来るが取り上げることはしないでおこうと思って居る。申し訳なくてそして何となく悲しくて泣きたい思いだ。出来るだけ笑顔を見せて居たいと思う。
今日友人から手紙の返事が来て息子さんが又具合が悪くいまは一人でおけなくて
と言っておられた。私は息子はどうにか元気で居るのだから感謝しなければと思って居る。余り年を重ねたくないと思う。その友人も良いこと何にもないと口説いて来るが何処を見ても年を重ねて良いことなどないのだなあと思う。
ご隠居さんになって生きているのならまだましだが私は死ぬまでこんなものだと思って居る。友人は因縁だ因縁だと言っている。私も因縁だ！因縁だ！と笑って過ごそう。どうにもならないことに口説いていても仕方無いから