Dying Message

僕が最期に伝えたかったこと……

A子聖水

2013-12-11 16:30:26 | Weblog
 草木もまどろむ丑三つ年。精神安定剤を飲みながら、虚ろな目で不安定な夜を堪えてる。

 あたしの職業は家事手伝い。演じる術に無知であるがゆえ、お姫様は鳥かごの中から出られない。お小遣いが欲しくなったら公開オナニーin the Skypeで口座さえも潤すの。罪悪感なんてない。あるはずがないわ。なぜならこれがあたしの生き様だから。

 PCのバックライトだけが煌々と輝くこの部屋で、今日も知らない歌を詠んでいる。あたしは天才ポエマー。詩集のページをめくるたび、淀みきった毎日が濾過されていくようで、眼球という名の腎臓からおしっこが止めどなく漏れゆくの。

 そうよ、これは一種の羞恥プレイ。だから皆の者、お口を差し出しなさい。あごが外れるほどにお口を大きく開きなさい。日々の憂鬱や絶望、そしてほんの些細な希望も、あたしの全てを受け止めなさい。これは命令。あなたに拒否権などないの。

 あたしはゆく。手首の傷跡を地図に、疼く生理痛をコンパスに、どん詰まりの毎日を這いつくばって進む。憎い奴らを脳内デスノートにメモりながら、いつの日かあたしはあたしを革命する。溜め息さえも隠せぬこの季節、自分にだけは嘘をつけない。

 なのに、なぜか突然弱気になって、音姫フル稼働、open the 玉手箱、やがて散りゆく運命さだめなの。だから皆の者、お口を差し出しなさい。お口を大きく開きなさい。そう狂おしいほどに……。


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