Dying Message

僕が最期に伝えたかったこと……

恐怖の裏返し

2011-04-01 04:16:04 | Weblog
 すっかり忘れていたけど、僕のニート生活も3年目に突入しました。それはめでたい、わけねぇ。話題を変えよう。今日はエイプリルフールです!

 特にネタは用意してないけれど、例えば「今週の中山牝馬Sで危ないのはヒカルアマランサス。コーナーがふたつのコースでは信用ならん」と妙に実用的な嘘を付けばいいのか。あるいは「東海地震は今年中に来るらしい」などと嘘であってほしいことを言えばいいのか。

 やっぱやめた。じゃあちょっと不謹慎な話をしちゃおう。オレ、普段はあんまりそういうの言わないからね。←それが一番の嘘

 毎年、この時期になるとテレビで入社式の映像が流れるじゃない。ポマードを塗りたくったテカテカ頭の親父が社会人としての心得を説くんだけど、新入社員はなぜかみんな真面目な顔を作ったりなんかして。本当は「ジジイ、話長いぞ」とか思ってるくせに。

 で、あれをニュースで観ると、自分は深く傷付くわけですよ。「オレ、何で真っ昼間に家にいるんだろ」とか。「オレ、人望がないから誰にも助けてもらえんだろうし、そしたら将来は駅で寝泊まりすることになるのかな」とか。

 しかし、今年は安心です。なぜなら、震災のおかげで、入社式を取り上げる番組などないはずだから。根本的な解決になってないだろ!とか突っ込んじゃいけません。常にその場凌ぎな感じで四半世紀生きて参りました。

 ありがとう地震。ありがとう原発。東電には何とお礼を言ったらいいか分かりません。こらこら(笑)。でも、計画停電くらいは全然我慢するぞ。ちなみにうちは第5Gです。同じグループの方、どうぞよろしく。何の挨拶だ。

 不謹慎と言えば、こないだ新聞を読んでいたら興味深い記事があって。被災地の子供が妙な遊びをするらしいんだよね。積んだ本を倒す地震ごっこや葬式ごっこ。あとはその辺に転がる遺体を使っての腹話術とか。最後のは嘘ですけど。

 でね、親は当然怒るわけだけど、それはダメなんだって。要するに、分別ある大人からしたら眉唾である行動も、子供たちにとっては恐怖を取り除くための、言わば防衛本能のようなものだから。

 その感覚、オレにはすごくよく分かるんだよね。目の前の困難を解決しようと思ったとき、本当は正面から立ち向かうのが一番いいんだけど、なかなか難しかったりするじゃない。就職くらいなら大丈夫でも、それこそ災害なんてどうしようもねぇだろっていう。

 だったら笑いに変えちまえってことだろう。例えば、自分が最近よく言うのは「お前と違ってオレはリストラされる怖さはねぇぞ。どうだ羨ましいだろ」みたいな。本当は色々悩むわけだけど、そうネタにした瞬間、すっと胸が軽くなる感覚。分かってもらえるかなぁ。

 震災も同じことだよ。こないだ富士宮で震度6強の地震があってから、オレはネガティヴなことばかり考える。気象庁は東海地震との因果関係はないと言うけど、どこまで信用できるか疑問だし。半ばノイローゼ状態で、マジに食欲は落ちたもんね。

 そんな臆病な自分であるがゆえ、その裏返しで不謹慎なことばかり書いている面はあるんじゃないか。改めて断るまでもなく、さすがのオレだって津波の映像を見たら胸が痛むに決まってる。でも、だからこそ、笑いに変えておきたい。ギャグとして処理したい。

 それは結局のところ子供と同レベルなのかも知れないけどさ。仕方ないじゃない、さもなくば精神が破綻しちゃうわけだし。こういう時には大声を出すのが一番だと思うんで、誰かカラオケに誘って。もれなく「TSUNAMI」と「揺れる想い」を歌ってあげます(笑)。