雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

君達は

2014-08-31 11:00:29 | 『枕草子』 清少納言さまからの贈り物
          枕草子 第百六十四段  君達は

君達は、
頭中将、頭弁。
権中将、四位少将。
蔵人弁、四位侍従。
蔵人少納言。蔵人兵衛佐。


君達(キムダチ・貴公子)の好ましい官職は、
とうのちゅうじゃう、とうのべん。
ごんのちゅうじゃう、しゐのせうしょう。
くらうどのべん、しゐのじじゅう。
くらうどのせうなごん、くらうどのひゃうゑのすけ。



摂関家などの上流貴族の子息たちが、若くして任官する職掌が並べられています。
枕草子の中で、少納言さまが好意的に描かれている人たちの多くがいずれかの地位にあったことからも、若くて家柄良く、教養がありセンスも良い、つまり少納言さまお気に入りの人たちが多かったのでしょう。

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