枕草子 第百九十三段 森は殖槻の森
森は、
殖槻の森。石田の森。木枯の森。
転寝の森。磐瀬の森。大荒木の森。
たれその森。くるべきの森。立ち聞きの森。
ようたての森といふが耳にとまるこそ、あやしけれ。森などいふべくもあらず、ただ一木あるを、なにごとにつけけむ。
森は、
うゑつきの森。いはたの森。こがらしの森。
うたたねの森。いはせの森。おおあらきの森。
たれその森。くるべきの森。たちぎきの森。
ようたての森というのが耳にとまったが、どうも変です。森などというものではなく、たった一本木があるだけなのに、どういうつもりでつけたのかしら。
「森は」という章段は、第百七段にも登場しています。何らかの理由で分割されてしまったというより、少納言さま自身が、うっかりと二度登場させてしまったようです。
最後の「ようたての森」というのは、蜻蛉日記に登場するものですが、泊瀬詣での時にでも実際に見た感想と思われます。
森は、
殖槻の森。石田の森。木枯の森。
転寝の森。磐瀬の森。大荒木の森。
たれその森。くるべきの森。立ち聞きの森。
ようたての森といふが耳にとまるこそ、あやしけれ。森などいふべくもあらず、ただ一木あるを、なにごとにつけけむ。
森は、
うゑつきの森。いはたの森。こがらしの森。
うたたねの森。いはせの森。おおあらきの森。
たれその森。くるべきの森。たちぎきの森。
ようたての森というのが耳にとまったが、どうも変です。森などというものではなく、たった一本木があるだけなのに、どういうつもりでつけたのかしら。
「森は」という章段は、第百七段にも登場しています。何らかの理由で分割されてしまったというより、少納言さま自身が、うっかりと二度登場させてしまったようです。
最後の「ようたての森」というのは、蜻蛉日記に登場するものですが、泊瀬詣での時にでも実際に見た感想と思われます。
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