雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

経は法華経

2014-07-28 11:00:39 | 『枕草子』 清少納言さまからの贈り物
          枕草子 第百九十五段  経は法華経

経は、
法華経、さらなり。
普賢十願。千手経。随求経。
金剛般若。薬師経。仁王経の下巻。


経は、法華経、ありがたいことは言うまでもありません。
ふげんじふぐわん。せんじゅ経。ずいぐ経。
こんがうはんにゃ。やくし経。にんのう経の下巻。



前段「寺は」からの連想です。
経典なども、少納言さまには相当の知識があったと考えられます。また、当時の経典は、単なる宗教書ということではなく、貴族社会においては教養の重要な一分野を成していました。

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2 コメント

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確認してみてください (高野美由紀)
2019-03-26 10:43:18
小学館の『日本文学全集』の『枕草子』によると、「経は法華経さらなり・・」という記述は192段にあるのですが、そちらの記事はどの文章を参考にした物でしょうか?
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ご返答 (雅工房)
2019-03-28 10:50:16
拙文をご覧いただきありがとうございます。
ご質問の件ですが、数冊の参考書をもとにしました。ご承知のように、枕草子の章段は当初からある物ではありませんので、伝本により相当の違いがあるようです。
小学館の物も参考にさせていただきましたが、本段ばかりでなく、この前後はいずれもずれています。また、参考書によっては、一つの章段になっている物が複数に分割されている物もあるようです。
この程度の知識しかありませんが、ご了承ください。
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