枕草子 第百四十段 清しと見ゆるもの
清しと見ゆるもの。
土器(カワラケ)。
新しき鋺(カナマリ・金属製の碗)。
畳に刺す薦。
水をものに入るる透影(スキカゲ)。
清らかに美しく見えるもの。
土器。
新しい金属製のおわん。
畳の表にするこも。
水を容器に入れる時の光の影。
土器は、表面のなめらかさを指していると思われますが、素焼きのものは当時使い捨てにされていたので、常に美しかった。反対に金属製の容器は、銀か銅製と考えられますが、古くなるとくすんでくるので、特に新しいものと限定しているのでしょう。
最後の部分は、前段が、四つ物を並べた後「男」を登場させていることから、本段も、三点の物の後に「女」を置いたという研究者もいます。すなわち、御簾を通して見える水仕事をしている女性が美しいという意味です。
少々無理があるようにも思うのですが、少納言さまのすばらしい感性を考えますと、こちらのほうが正しいようにも思うのですが。
清しと見ゆるもの。
土器(カワラケ)。
新しき鋺(カナマリ・金属製の碗)。
畳に刺す薦。
水をものに入るる透影(スキカゲ)。
清らかに美しく見えるもの。
土器。
新しい金属製のおわん。
畳の表にするこも。
水を容器に入れる時の光の影。
土器は、表面のなめらかさを指していると思われますが、素焼きのものは当時使い捨てにされていたので、常に美しかった。反対に金属製の容器は、銀か銅製と考えられますが、古くなるとくすんでくるので、特に新しいものと限定しているのでしょう。
最後の部分は、前段が、四つ物を並べた後「男」を登場させていることから、本段も、三点の物の後に「女」を置いたという研究者もいます。すなわち、御簾を通して見える水仕事をしている女性が美しいという意味です。
少々無理があるようにも思うのですが、少納言さまのすばらしい感性を考えますと、こちらのほうが正しいようにも思うのですが。
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