西園美彌 Blog ~情熱的にGoing My Way~

バレエ・モダン・コンテンポラリーダンサー 振付家 西園美彌(Miya Nishizono)のブログです。

Martha Graham Dance Company, New York

2015-11-18 23:00:14 | ドイツ生活

マーサ・グラハム・ダンスカンパニーの舞台を見てきました!!

デュッセルドルフ近くのノイスという街へこの舞台を見るためにわざわざ足を運びました。




マーサ・グラハムをいう方をご存知でしょうか。


グラハムなの?グレアム??
Wikiではグレアムになってます。
(ずっとグラハムと思っていた、、両方とも言われているのでここではグラハムとしておきます。笑)


モダンダンスの代表的な振付家・ダンサー。TIME誌(1998年)は彼女を「Dancer of the Century」として、また20世紀において最も重要な人物の1人に挙げています。

このGoogleの映像を見た人も多いのでは?


マーサ・グラハムの誕生日を記念してつくられたものらしいです。あまりの美しさに感動しました。マーサ・グラハムのダンスの美しさがまさに表現されている映像です。

彼女のモダンダンスはマーサ・グラハム・テクニックという一つのモダンテクニックの一つの流派として体系化されています。
しっかりと学んだことはないですが、このテクニックは難しいことで有名です。でもあの動きの美しさが生まれるのであれば鍛錬したいですよね~

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平日夜の一回のみの公演。満席。
観客の年齢層が高かった印象。

国立劇場ではなく市立劇場で、パイプ椅子(でも高品質)が並べられていました。



開演前には簡単な説明が。カンパニーについてと、振付家についてと、作品についての解説。

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公演は

素晴らしかった。
もぅ~すんばらしかった。

なにあの身体!(褒め言葉)

生で見るっていいですね。
空気感を体験しなきゃだ。

そしてやっぱり私はモダンの世界でも古いのが好きなのかも。現代的な、前衛的なものより古典派なのかな。


でもどんな時代のどんな作品でも、共通するのは【人間の身体から生まれる美しさ】だと思いました。



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終演後、劇場のまわりは平面駐車場で囲まれていたため帰りは車で大混雑。こういう劇場は初めてでした。いろんな場所に足をはみるもんですね。





さて、

10~12月は舞台鑑賞月間。

半分がたち、私が思ったのは

私の同年代の友達や、神戸の全国大会で賞をとってる高校生や大学生の作品も、まったく引けを取らないというか、むしろ作品として高い次元にあるのは確かだと思う。

私の目から見て、だけど、、、まだ断言しちゃだめかなぁ(笑)

でも本当にそう思う。
これって実は凄いことではないでしょうか。

日本の皆様、日本のモダンやコンテンポラリーを見ないのはもったいないですよ!敷居なんて高くない!ぜひ興味をもってもらいたい。

世界に行かずとも、日本全国、近所のそのへんに、十分ハイレベルで面白くて見応えのある舞台が上演されています。とくに最近の日本は勢いがあります。

欧米では国や市が支えているけれど、日本ではほぼ個人レベルでやっています。お金はプラスに転じず、マイナスになるのを覚悟して。そんな中で世界と引けを取らない作品が生み出されている日本って、、、人口比率としてはポテンシャル凄いんじゃなかろうか。

振付家として世界大会でグランプリをとっている方も何人もいます。日本人、すごいんだぞ~って声をあげたい。(欧米への憧れや劣等感が強い私だから思うことかもしれませんが、、、だいぶ変化したけど。)


日本では今はまだ「モダンダンスやコンテンポラリーダンスは分からない」という人も多いですが、メジャーになる日も近いかな?

私が海外に来ると、どんな人でも、私はダンサーだと伝えると、「ジャンルは?あぁ、モダンなんだ。いいねぇ。」と大抵知ってる。日本では「聞いたことない」という人もまだまだ多くて。でも私を通して知ってもらえたら嬉しいです。そのためのブログだから。

とにかく多くの人に劇場に足を運んで生のダンスを観に行ってもらいたい。

もはや良いダンサーや良い作品は東京でしか見られないなんて時代ではないですよ!