吹雪

2016-04-12 05:16:59 | 日記

 

 朝方から冷たい雨で近くの山の山頂辺りは雪で真っ白になっていた。庭木のアンズ梅の満開も終わり、濃いピンク色の花弁で今年は見頃の期間は長かった。100年くらいの樹齢の古木のアンズ梅はまだ蕾の状態で桜花よりは遅い開花。幼少の頃スグレ、グミ、鍬の実、スモモ程度の果物で防害虫の防除も無く捨て作りだった。

 幼児の頃でも大木だった庭木のアンズは貴重な食べ物だった。着果状況は悪く橙色熟して来ると庭木の下から眺めて長い棒で叩いて食べた。まだ渋みが残っていてパックリと割れた実で美味しかった。大木の折れた後には所処に空洞が出来て野鳥の営巣の場所になっていた。

 巣作りに賑やかに出入り親雀を狙って野良猫がよじのぼったり、産卵した卵、雛を狙って蛇大木を伝っていた。自然がいっぱいで遊び事や食べ物は自然相手で学んで来た。老木のアンズの庭木も大分樹勢が弱り毎年枯枝が多くなって来た。今年もいっぱい美しい花が咲いてくれればと期待して満開を待っている。

 時々の冷たい雨で寒い1日の天気予報だがサクランボの蕾は膨らみ過ぎて品種によってはもう直ぐ開花する。気温の高い春先だったので摘雷作業も後僅かな期間になった。蕾が風船状態に膨らんで来ると摘雷作業は出来なくなる。

 余り強い雨降りや強風だったら仕事途中から止めて覚悟でスタッフ達に仕事休みの連絡なし仕事に出かける。俺は雨等で農業委員会の仕事で法務局に登記簿謄本を貰いに朝食後直行する。往復1時間程度の行程で天童過ぎても所処の国道は雨で濡れていた。

 沿道は満開になったばかりの桜でまだ花弁は落ちていない。急いで要件を足して摘雷を急ぐ。グレーの雲がいっぱいで所処に青空が覗くが冷たい雨混じりの強風。午後からは時折り吹雪きになって冬用の防寒着に気替えして摘雷をする。寒くて手先の指が思うように効かないほどの寒さ。

 明日の朝は酷い低温で降霜注意予報が地元ラジオ放送から流れている。側の国道を走行車から霜注意予報で霜対策の広報が流れている。突風と吹雪で広報車から注意予報は聞き取れないが間違いないこの吹雪。昨年も7日頃の強い晩霜でメシベが枯死して結実状況が悪く不作だった。今年は昨年のような悪夢の年にならないようにと祈りながら仕事を早目に切上げて止める。まだ明るい時刻だが冷えた体を公衆浴場で温めてやる。


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