三谷てつおの県議会日記

三重県議会議員三谷てつおが議会での審議の内容やさまざまな出来事を報告。

万博三重県の日は期待はずれか?

2005年06月22日 06時07分19秒 | Weblog
 来る8月29日は「愛・地球博 三重県の日」である。県民の皆様のなかには、この日に合わせて万博行きを予定されている方も多いと思います。先般、県の担当者から、「三重県の日」の企画内容の説明を受けました。話をきいて、少なからずガックリきています!
 内容は郷土芸能のオンパレード。三重県各地の踊り、太鼓の演奏などがズラリ。多くの応募者の中から、どうやって選出したのかと聞くと、これだけしか応募がなかったので、全員出演ですとの答え。出演者には申し訳ないが、どれもこれも似たり寄ったりの感がする。昔あった「祭り博」を思い出した。
 ほかに何があるのと聞くと、伊勢の「おかげ横丁」のようなコーナーを用意しますと言って、慌てて、特定名称はまずいので、言い直します。正式には「おもてなし横丁」です、とのこと。どの道、大した予算もないので、ちょっとしたブース、コーナーを設ける程度にちがいない。
 ミニミニ「祭り博」と「おかげ横丁」まがいの企画では、何をかいわんやである。金を払って、どこかの広告代理店に企画をさせているのだろうが、ここから、どんなメッセージを全国に向けて、発信するつもりなのか?どんな三重のイメージを表現するつもりなのか?まったくよく判りません!
 「感性」や「文化力」を非常に大事にする県政ですから、こんな心配は杞憂かもしれませんが、少なくとも税金を使う以上、さすが「文化力指針」で県政を推進していこうとする「三重県」の「日」は他県とは違うなと言われるようにしていただきたいとこいねがうものです。
 「三重県の日」、万博のステージで三重の「文化力」=「県民の生き様」が生き生きと演じられることを期待します。やはり、無理かな?

食料自給率45%の虚構

2005年06月21日 05時56分05秒 | Weblog
 農水商工常任委員会が開催され、県の施策と重点プログラムの進捗状況の説明があった。いくつかの農林関係施策、プログラムのうち、唯一、目的達成度星ひとつが食料自給率(カロリーベース)であった。県の説明によれば、天候の影響と国の方針による「米、麦、大豆」の作付け面積の減少の結果、達成できなかったとのこと。天候と国の方針によって、結果が左右されるものを県の政策の目標にしていること自体、矛盾しているだけでなく、そんなものを県の目標にすることが、三重県の農業を元気にすることに繋がるとは、とても、思えない。
 現に、小規模兼業農家が8割を超える本県農業の実態の中、元気な農家は、たとえば「花卉園芸(観葉植物)」「施設園芸(トマトなど)」を専業で行っているところである。カロリーベースの食料自給率とは関係のない農業が元気いっぱい、ガンバっている。こんな現状をシッカリト認識し、国の押し付けの食料自給率に振り回されることなく、本県独自の農業政策を推進していくことが大切だと思う。
 こんなことをいつまでもやっていると、食料自給率を達成する前に、後継者不足で農業自体が死滅してしまうのではないかと危機感を感じているのは私一人だけではないと思います。
 県当局の猛省を求めます!!

蓼科グライダーふれあい館にいきました

2005年06月20日 05時30分24秒 | Weblog
 梅雨の晴れ間をぬって、快晴の蓼科、霧が峰を廻ってきました。久しぶりの蓼科は、まさに、初夏の装い。いろいろな花が、色鮮やかな緑のなかで、一斉に咲き競っているかのようでした。県議会第二回定例会の疲れがいっぺんに吹っ飛んだ感じがしました!
 そんな中、霧が峰の山頂付近にある「グライダーふれあい館」をたずねてみました。ドライブインから遊歩道にかけて、大勢のハイカーや観光客で賑わっているのが嘘のように、誰一人いない静寂の緑の中にグライダー格納庫をかねた「ふれあい館」がありました。
 館内では、格納されているさまざまなグライダーがガラス窓越しに見れるほか、映写室では霧が峰グライダー飛行場の歴史や実際にグライダーに乗った視角で、空や景色がバーチャル体験ができるようになっており、それなりに興味をひきました。
 外に出た瞬間、頭上を飛び立ったばかりのグライダーが大きく旋回してきて、青空の中で、見事な弧を描いていき、チョッとした感動でした。

県立病院の非「企業」的体質

2005年06月18日 05時54分02秒 | Weblog
 県立病院にプリペイドカード式テレビを設置しているM社が来て、今年で県立病院との5年契約が切れます。2~3年延長にならないでしょうか?と言ってきた。内容は、1、テレビは再リースするので、リース料は1/10になる。2、テレビは5年で償却してしまう。3、今のテレビは10年ぐらいは十分に使用できる。4、2~3年後にはデジタル放送に対応しなければならないので、今、テレビを買い換えるのはもったいない。このような理由で、病院にも患者さんにもメリットのある提案を考えているので、延長を検討してもらいたいとのこと。
 病院事業庁のY室長を呼んで、こんな話だが、どうだと聞くと、事業庁は「企業」ですから、患者様の利益になる提案なら、検討しますとの答え。早速、担当に連絡しておきますから、打ち合わせをしてくださいと行って、帰っていった。
 翌日、M社の役員が県立病院の担当窓口へいくと、「話は聞いたが、決めたとおり、今年で、契約は打ち切ります」とにべもない。上司も指導力がないが、部下の頭脳も硬直した役人根性丸出し。何が、病院の利益になるか。何が患者の利益になるか。何もかんがえずに、一度、決めたことは変えない。この度し難い体質こそ、変えないと県立病院は「企業」には変わらないとおもいますが、いかがですか?

議会の公聴機能を強化します

2005年06月17日 05時56分43秒 | Weblog
 毎年、議会の広報委員会で、県民の皆様から広く政策提案を募集してきました。しかし、ほとんど、全くと言っていいほど反応はゼロ。一年に一つか二つ。それも、毎回、同じ人の隣の犬がうるさいなど、ご近所の騒音の苦情。えらそうに議会は県民の意志を体現しているなどと言って来た事が恥ずかしくなるような実態である。
 原因はいくつか考えられる。最大の原因は、議会がこのような募集をしていることを誰も知らない。「議会だより」の隅のほうに小さく書いてあるぐらいでは誰も気がつかない。その上、匿名はダメ。具体的かつ建設的な政策提言を・・・などと言っていては、みんな腰が引けてしまうのは無理のないことである。しかも、どこに書いていいのかも判らない。これで、募集してます!といってもゼロ回答は当然のことである。
 今回、従来の広報委員会を公聴広報委員会に改組し、今までの反省を踏まえ、実験的に7月20日号の「議会だより」8ページのうち、2ページを受取人払いの簡易封筒形式にし、特別委員会所管の具体的テーマに関する県民の皆様のご意見を広く募集することにしました。もちろん、匿名OK。Fax、インターネットも大歓迎です。できれば、新聞広告も打ちたいと思っています。いただいたご意見は特別委員会の議論に参考とさせていただき、提言、意見書、決議、条例などの議会の成果品として、仕上げていきたいと思います。
 公聴あっての広報。こんな気持ちで取り組んでいきます。ご意見お待ちしております!!!
 

本会議ではなぜ言えないか。産廃不法投棄問題!!

2005年06月16日 06時04分38秒 | Weblog
 県議会一般質問二日目、T議員が四日市で大量に不法投棄されていると言われる産業廃棄物の面積、容量などについて、執拗に質問をした。すでに、新聞報道で、130万㎥(これは全国最大規模)と報じられているにもかかわらず、A担当部長はもう少し、待ってくれの一点張りで、内容を明らかにしようとしない。本音は一日目での一般質問で明確な答弁をしていないこととのバランス論。一議員の質問で言いたくないメンツ論。地元自治会より先に議会に言うわけにはいかない・・・地元さえ静かであれば何とかなる・・・地元対策論。最後には「これ以上聞かれると困ってしまう」との珍答弁をする始末。困ってしまうのは県民である。
 186万県民の皆様にまず、今わかっていることを素直に報告をする。その上で、今行っていること、これからやろうとすること。それらがいつまでに出来るのか。などを正直に言うことが大切である。つまらない行政側の理屈や都合で答弁を拒否するのは言語道断!
 知事はいつも行政の責任を言うが、こういうことをキチットすることが、行政責任の最初の一歩と考えるがいかがですか?
 夕刻にはあわてて、明日、全員協議会を開催してもらいたい。そこで、報告をしたいとの申し出。本会議こそ議会の最高機関。議事録も残る。すべての県民の皆様にテレビ中継で、公開もしている。そこで出来なくて、なぜ、議員の任意の会である全員協議会ならできるのか。その発想が執行部の後進性を如実に物語っている。議会改革の前に執行部の頭の改革が必要なのか?

県民局のあり方アンケートができました

2005年06月15日 05時28分05秒 | Weblog
 総務局長が「県民局のあり方アンケートができたので、説明をしたい」といってきたので、話をききました。回収率3?%、その内、県民局を利用したことのない人55%。利用したことがあっても、いった先はパスポート申請と、納税がほとんど。いかに県民局が県民の皆様から遠い存在かがよく判った。
 ほとんど県民局の役割などご理解いただいていない15%くらいの皆さんのご意見は、見事に行政当局の意図する県民局再編計画に賛成の方ばかり。県民局の何たるかをご理解いただいていない方に、当局が誘導尋問的な設問を投げかければ、このような結果が出るのは当然のことである。
 このアンケートに掛かった費用は300万円近く。当局の再編計画を合理化、正当化するための費用としては県行政からみれば、安いものかもしれないが、当然、税金である。県民の皆様が賛成しているので、計画通りやらせてもらいたいとの口上が聞こえてくるのは間違いない。
 県民局の再編、合理化より先に、なぜ、県民局が県民の皆様から遠いのかの反省をする必要があると思うがどうだろうか?

いやな予感がする

2005年06月14日 08時49分03秒 | Weblog
 昨日から第二回定例会の一般質問が始まった。午後からは議長に代わって、初めて本会議場の議長席につき、議事を進行。議員席から見る議場とは、一味もふた味も違う議場の感じである。傍聴席まで含め、議場全体が見渡せるのは議長の職責の重さを示しているのかもしれない。多少、緊張をする。
 一般質問の冒頭から、県政の負の遺産の質問。現在の県行政が抱えているいわゆる「負の遺産」といわれるものはいろいろあるが、とりわけ、廃棄物、ゴミ処理行政に関することが多い。四日市市大矢知にある日本最悪のケースになるかもしれない産廃埋蔵問題。再び経営難に直面するのが必至といわれている環境保全事業団問題。夢の技術ともてはやされて無残にも失敗したRDF発電所問題。まさに、県政の根幹を揺るがしかねない問題が山積している。
 これらの問題が本定例会で吹き出してきそうな予感がしてならない。文字通り、くさいものに蓋ではなしに、県民の皆様の見えるところで、徹底的に議論をして、原因と責任を明らかにし、対応を考えていきたいと思っています。

岡田民主党代表の幹事会がありました

2005年06月13日 05時47分15秒 | Weblog
 昨夜、私の地元である木曽岬町で岡田民主党代表の後援会幹事会がありました。本当に久しぶりに元気な姿で、来町。私が前座で下手な挨拶をした後、いよいよ、主役の登場。現下の大きな政治課題である郵政民営化問題。靖国神社参拝を機に日中、日韓はじめアジア諸国との関係が悪化の一途をたどる外交問題。現実の課題としてはもっとも大切な年金の問題。さらには取り残されている地方分権の問題。などなど・・・。多岐にわたる複雑な政治課題を判りやすく説明をいていただいた。
 郵政民営化法案の取り扱いをめぐる会期延長の攻防戦の展開いかんで、衆議院の解散総選挙も取りざたされる昨今、気を引き締めていかないと、ひょっとすると選挙?
 次期衆議院選挙で民主党が勝利をすると「岡田総理」が誕生する!三重「県」ではすでに政権交代がなっている。いちにちも早い「国」の政権交代の実現を目指して頑張りましょう。

建設が元気がない

2005年06月12日 05時46分02秒 | Weblog
 このところ私の会合に出てこない建設業者を訪問した。話を聞くと、とても、後援会活動どころではない。会社の存亡がかかっているとのこと。公共事業の抑制で、仕事の絶対量が激減している。それに加えて、市町村合併で、同じランクの業者数が増え、入札制度の改革とあいまって、仕事が取れないか、たとえ、取れたとしても赤字覚悟の最低価格でしか取れない。こんな話である。
 しかし、一方で、地域清掃のボランティア活動とか、水防など防災活動、冬場の雪氷対策など、地元ゆえにさまざまな協力要請は遠慮なく言われるし、協力もしている。協力している業者とまったくしていない業者、実績も信用もない業者と世間様から後ろ指をさされないよう今日まで、営々と努力をしてきた業者、行政は味噌もクソも一緒の扱いをすると訴えられた。
 入札・契約制度を改革をして、透明性や競争性を確保することには異存はないが、地域貢献や信用、技術力、納税、各種社会保険などの加入状況などをプラス評価して、まじめで、努力をする企業が生き残っていける制度にしなければ、生活者の立場に立った県政とはいえないと思う。
 大きな課題を突きつけられた気持ちで、会社を後にした。