1979年製作
フランコ・ゼフィレッリ監督
ボクシングの世界チャンピオンだった ビリーは、9歳の息子のT.Jと二人暮し…。
お酒とギャンブルに明け暮れる生活を送っています。
それでも T.Jは、父を誇りに思い、「 チャンプ 」 と呼んで慕っています。
赤ん坊のT.Jを残して去った妻アニーが、今は再婚して デザイナーとして成功していることを知ったビリーは、T.Jのために もう一度世界チャンピオンを目指します。
そして、いよいよタイトルマッチが行なわれるのです…。
…もうね、『 チャンプ 』 は、涙なしでは観られません…。
ビリー役のジョン・ヴォイトさん、アニー役のフェイ・ダナウェイさんの演技力の高さはもちろんですけれども、何より T.J役のリッキー・シュローダー君が…とっても素晴らしいのです。
本当に本当に名作映画です。
号泣…。
夫は 『 チャンプ 』 が大好きです。
お家にある 『 チャンプ 』 関連の物は、全て夫の物…。
DVD
そして最近、買ったのが…?
LP
レコード店のネットショッピングで購入しました。
お家には、レコードプレイヤーがないのに…。
購入後、お店の方にCDへの録音をお願いしてみると、快く引き受けて頂けました。
夫は、以前 このLPを持っていたそうですけれども、引越しなどで何処かへ行方不明になってしまって、ずっと聴きたかったのだとか…。
久々に聴けて、とっても喜んでいました。
夫が一番聴きたかった曲は、クリス・トンプソンさんの 『 幸せのかけら (IF YOU REMEMBER ME )』 …。
実はこの曲は、映画には使われていなくて、映画にインスパイアされて作られた曲なのですって。
「 確か映画のCMで流れてたんだぁ。すごく憶えてるんだ…。」
嬉しそうです…良かったですね。
※ こちらで、試聴出来ます。
⇒ 『 IF YOU REMEMBER ME 』 ( 2曲目 )
この記事を書くために、改めて夫に訊いてみました。
「 『 チャンプ 』 は、映画館で観たの?」
「 そうだよ♪」
「 映画館で泣かなかった?」
「 もちろん、泣いたに決まってるさ!」
「 ………。」
そうでしょうねぇ…。
映画が終わって館内が明るくなったら、恥ずかしかったかしら…?
私が 『 チャンプ 』 を初めて観たのは、高校生の時…。
2時間続きの世界史の授業で、K先生が 「 皆、視聴覚教室へ移動しなさい。」 と言い出し、突然 観せられたのです…。
しかも、テレビのロードショーをビデオ録画した物らしく、吹き替え版…。
「 ??? 」 となりながらも、皆 授業がないことに大喜びで 観ていました。
そして、いよいよクライマックスを迎えたところで…
♪キ~ンコ~ン、カンコ~ン♪
試合終了のゴングとリンクするかの様に、授業の終了を告げる鐘が…。
次の授業がありますから、これ以上観られません。
「 えっと…後は機会があったら、自分で観て下さい…。」
皆の大ブーイングを受けながら、K先生はビデオを止めたのでした。
K先生は翌年、やはり録画した 『 ザ・デイ・アフター 』 の鑑賞会を試みたのですけれども、再び途中で♪キ~ンコ~ン、カンコ~ン♪
K先生…段取りが悪すぎます。
お蔭で、私は夫のビデオを観るまで 『 チャンプ 』 の最後を知りませんでした。
最後が一番泣けるのに…。
だって、最後はね…。
「 チャンプ、起きて!」
……………。
このシーンを再現するため、DVDでこの場面のみを観ただけなのに、号泣してしまいました…。
『 チャンプ 』 を観てらっしゃらない皆様、是非 ハンカチを握りしめて ご覧下さいませ。