添付のお写真は恩師「長尾弘」先生の幽体離脱(肉体離脱)を
学びの友の方がカメラに収めたものです。
~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第三 大なる章
12、二種の観察
「修行僧たちよ。
『また他の方法によっても二種のことがらを
正しく観察することができるのか?』と、
もしもだれかに問われたならば、
『できる』と答えなければならない。
どうしてであるか?『およそ苦しみが生ずるのは、
すべて識別作用(識)に縁(よ)って
起こるのである』というのが、一つの観察〔法〕である。
『しかしながら識別作用が残りなく離れ消滅するならば、
苦しみの生ずることがない』というのが第二の観察〔法〕である。
このように二種〔の観察法〕を正しく観察して、
怠らず、つとめ励んで、専心している修行僧にとっては、
二つの果報のうちのいずれか一つの果報が期待され得る。
―――すなわち現世のおける〈さとり〉か、
あるいは煩悩の残りがあるならば、
この迷いの生存に戻らないことである。」―――
師(ブッダ)はこのように告げられた。
そうして、幸せな師はさらにまた次のように説かれた。
734、およそ苦しみが生ずるのは、
すべて識別作用に縁(よ)って起こるのである。
識別作用が消滅するならば、
もはや苦しみが生起するということは有りえない。
735、「苦しみは識別作用に縁(よ)って起こるのである」と、
この禍を知って、
識別作用を静まらせたならば、修行僧は、
快をむさぼることなく、安らぎに帰しているのである。