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『消えない罪』

2022年01月13日 | 映画(か行)
『消えない罪』(原題:The Unforgivable)
監督:ノラ・フィングシャイト
出演:サンドラ・ブロック,ジョン・バーンサル,ヴィンセント・ドノフリオ,ヴィオラ・デイヴィス,
   リチャード・トーマス,リンダ・エモンド,アシュリン・フランチオージ,ロブ・モーガン他
 
お正月休み中、ちらつく雪を見ていたら出かけるのが嫌になり、
せっかく契約しているNetflixを今年はちゃんと活用しようと視聴した1本。
配信はひと月ほど前。その少し前に劇場でも限定的に上映されていました。
 
英国のTVドラマ『アンフォーギヴン 記憶の扉』を映画化。
キャストを見るとハリウッドリメイクですが、監督はドイツ出身の新鋭女性らしい。
アメリカ/イギリス/ドイツの合作。
 
保安官を殺害して20年間服役していた女性ルース(サンドラ・ブロック)が仮出所する。
保護観察官ヴィンス(ロブ・モーガン)に見送られて居心地がいいとはとても言えない新居へ。
大工としての腕に自信があるから仕事は自分で見つけるつもりだったのに雇ってもらえず。
致し方なくヴィンスの紹介で魚の加工工場に勤める。
 
彼女がいま望むことはただひとつ。
事件を起こすまで一緒に暮らしていた歳の離れた妹キャサリンの無事を知ること。
当時キャサリンはまだ5歳で、ルースとふたり暮らしだった。
保安官を殺したのは、ふたりの家を取り上げられそうになったから。
ルースの収監後、妹は養子に出されたはず。なんとかして居場所を知りたい。
 
ルースはかつて自分たちが住んでいた家を訪れる。
そこには弁護士のジョン(ヴィンセント・ドノフリオ)と妻リズ(ヴィオラ・デイヴィス)、
その息子たちが仲睦まじく暮らしていた。
突然のルースの来訪に、20年前の事件を知らない家族は不信感あらわ。
しかし事情を知ったジョンは、ルースを助けたいと考える。
 
ジョンの調査により、キャサリンがマルコム夫妻と養子縁組して、
夫妻の実子エマの妹として育てられていることがわかるが、
キャサリンには事件のショックによりそれ以前の記憶がないという。
ルースをキャサリンとは断固として会わせたくない夫妻だったが、
それでも自分たちがルースと会うことには応じて……。
 
来る日も来る日も妹に手紙を書き続けたルース。
でもその手紙は妹のもとへは届けられていませんでした。
だけど、捨ててしまうほど夫妻は薄情な人間ではない。
戸棚の奥に隠していた手紙の束をエマが見つけて読みます。
そして、今は自分の妹であるキャサリンに対するルースの気持ちを知り、
両親には内緒でルースと会うことを試みます。
 
事件の真相は推理できなくもない話。
またまたネタをバラしちゃいますけど、幼い妹をかばってのことだったという、
衝撃的だけど、ミステリーのオチとしてはなくもない。
この手のオチで私が最初に衝撃を受けたのは、原尞の『私が殺した少女』だったと思います。
 
ま、でも、久しぶりにサンドラ・ブロックを見られたし、
家で観る分にはじゅうぶんに面白かったです。
20年前の事件当時のルースもサンドラが演じるのはちとツライかな。いくら若作りしてもなぁ。
とはいえ、老けメイクなど私の苦手なやつでかわされるよりはいいです。
 
これからもNetflixではできるかぎりNetflixオリジナル作品を観るつもりです。
そしてやっぱり、配信に先立って劇場でも公開している場合は劇場で観たいかな。

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