夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『太陽の家』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の14本目@伊丹)

2020年02月03日 | 映画(た行)
『太陽の家』
監督:権野元
出演:長渕剛,飯島直子,山口まゆ,潤浩,瑛太,広末涼子,
   松浦慎一郎,蛯沢康仁,柄本明,上田晋也,利重剛,小林且弥他
 
中学から高校時代にかけて、長渕剛が好きでした。
ラジオっ子だった私は、オールナイトニッポンで彼を知り、
デビューアルバムから5枚目のアルバムまでは買いました。
しかしもともとアマノジャクな私は、彼が売れっ子になるとともに聴かなくなり、
この5枚目辺りはほぼ惰性で買っていた気がします。
やがて肉体改造を始めた彼が、見た目も歌も歌い方も変わってしまってからは
まったく聴かなくなりました。
 
5枚目のアルバムはほぼ惰性で買ったと言っているわりに、
長渕剛の曲で何がいちばん好きかと聞かれたら、
たぶん、5枚目のアルバムに収録されている“愛してるのに”か、
買うのをやめた6枚目のアルバムの1曲目、“Don't Cry My Love”と答えます。
このころの剛が、このころの歌い方で歌っているのが好きなので、
今の歌い方で歌われても駄目。好きじゃない。
 
そんなわけで、俳優としての彼にもまったく興味がないから、
彼主演の映画もドラマも観たことがありません。
本作もフリーパスを所持していなければ観に行ったかどうか怪しい。
監督は“相棒”シリーズ等のTVドラマを多数手がける権野元。
 
人情に厚い大工の棟梁・川崎信吾(長渕剛)は女好きが玉に瑕。
妻・美沙希(飯島直子)と年頃の娘・柑奈(山口まゆ)の3人暮らし。
ある日、保険外交員・池田芽衣(広末涼子)と出会い、
彼女が小学生の息子・龍生(潤浩)を育てるシングルマザーであることを知る。
放っておけなくなった信吾は龍生の面倒をみるように。
内気な龍生も信吾に懐いて心を開きはじめる。
 
しかし、体の不調を感じた芽衣が病院に行った結果、数週間の入院が必要に。
芽衣から相談を受けた信吾は、彼女が出張すると偽って、
その間、川崎家で龍生を預かることにするのだが……。
 
私が好きだった頃の剛は影も形もありませんからね。
どんな演技をするのかなと思っていたら、ふーん、あ、そう(笑)。
 
だいたいテレビ的ですよね。テレビ的というのが正しいかどうかわからんが、
建築現場を通りかかった向かいのハイツに住む美女が、
現場の棟梁をいきなり「家でコーヒーどうですか」なんて誘います?
簡単に家に上げて、カレーまで食べさせて、頼みがあるんですって何よと思ったら、
今月の保険のノルマが苦しいから保険に入ってくださいって。
初対面ですよ、初対面。あり得ん。
 
このシーン要るか!?と苦笑いしたのは、
上半身脱いだ剛が黙々と体を鍛えるシーン。何の関係がありまっか。
『悪の教典』(2012)の伊藤英明を思い出しましたね。
あっちはすっぽんぽんやったから、下穿いてるだけマシか。
 
私は昔々の剛に思い入れがあるため、この彼はやっぱり「違う」のですけれど、
マッチョになってからの長渕ファンにとっては良い作品なのでは。
私もなんだかんだ言うて、瑛太(川崎家で息子同然に育てられた弟子)に泣かされましたし、
観てあかん作品ではないと思います。
 
こうして書いていたら久々に昔の曲が聴きたくなり、YouTubeで検索しましたけれど、
なかなかないんだなぁ、昔の歌い方の剛の映像が。
1980年代後半はすでにマッチョな剛なんだもの。もっと前の素直な歌い方のが聴きたいねん!

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