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『パピヨン』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の8本目@西宮)

2019年07月03日 | 映画(は行)
『パピヨン』(原題:Papillon)
監督:マイケル・ノアー
出演:チャーリー・ハナム,ラミ・マレック,イヴ・ヒューソン,ローランド・ムーラー,
   トミー・フラナガン,ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン他
 
TOHOシネマズ西宮にて、前述の『スノー・ロワイヤル』とハシゴ。
 
『スノー・ロワイヤル』がリメイクだったことも知らなければ、
本作が『パピヨン』(1973)のリメイクであることも知らず。
アンリ・シャリエールの実体験に基づく小説が原作で、
オリジナルはスティーヴ・マックィーンとダスティン・ホフマンの共演でした。
脚本はダルトン・トランボだったのですねぇ。
 
アメリカ作品ですが、監督はデンマーク出身の新鋭マイケル・ノアー。
 
1931年のパリ。
胸もとに彫った蝶の刺青から“パピヨン”と呼ばれている金庫破りの男。
ある日、殺人の濡れ衣を着せられて終身刑を言い渡される。
 
パピヨンが収監されたのはフランス領ギアナの流刑地。
海に囲まれたこの島で囚人たちは過酷な労働を強いられ、尊厳などかけらもない。
厳重な警備が敷かれているから、脱獄は不可能。
もし脱獄を図って失敗すれば、さらに過酷な状況にさらされる。
 
囚人の誰もが絶望するなか、パピヨンは脱獄を決意。
脱獄には金が必要だと考え、金を偽造して捕まったドガに目をつける。
ほかの囚人たちから金持ちだと思われているドガは身の危険を感じていたため、
守ってやる代わりに脱獄の費用を払えというパピヨンの申し出を受け入れ、
以後、パピヨンとドガは行動を共にするようになる。
 
最初は利害の一致だけによる表面的な関係だったが、次第に奇妙な友情が芽生え……。
 
あらすじを聞くとめちゃめちゃ暗いじゃないですか。
実際暗くて、光を感じるシーンなんてひとつもないと言っていいぐらい。
だから、睡魔に襲われることも予想して観に行ったんです。
でも、眠くならなかったなぁ。
 
面白かったかと言われるとちょっと違う。
ただ、一瞬たりとも気を抜けない状況。
冷酷きわまりない署長や看守やほかの囚人に何をされるかわからず、
正気を保つことも難しい独房に放り込まれる。
食い入るように観てしまいました。
 
なにしろ『ボヘミアン・ラプソディ』を28回も観ましたから、
ラミちゃんを見てボラプを思い出すなというほうが難しい(笑)。
でも、彼の違う一面を見られた気もします。
 
生きるって、凄いこと。

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