夜な夜なシネマ

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『NY心霊捜査官』

2014年10月05日 | 映画(な行)
『NY心霊捜査官』(原題:Deliver Us from Evil)
監督:スコット・デリクソン
出演:エリック・バナ,エドガー・ラミレス,オリヴィア・マン,ショーン・ハリス,
   ジョエル・マクヘイル,クリス・コイ,ドリアン・ミシック他

前述の『記憶探偵と鍵のかかった少女』とハシゴ。
なんばパークスシネマの同じスクリーンにて。
毎回同じ側の端っこで観るのは腰に悪そうなので(?)、
さっきまでと反対側の端っこに座って。

普段は絶対に観ない心霊もの。だって怖いもん。
なのにちょっと本作に惹かれたのは、『エミリー・ローズ』(2005)の監督だから。
って、未見なのですけれども、面白いと複数の知人友人から聞き。
そう聞いてもDVDを借りてひとりで観るのは恐ろしく、
ならば同じ監督の作品を劇場で観てみようかと思い。

霊感が働く現役のニューヨーク市警巡査部長ラルフ・サーキの手記、
『エクソシスト・コップ NY心霊事件ファイル』が基。
TVドラマ風の邦題が付いていますが、原題は“Deliver Us from Evil”で、
マタイ伝に記されている「悪魔から我らを守りたまえ」という祈祷の言葉だそうです。

ニューヨーク市警の刑事ラルフ(エリック・バナ)は、
やばい事件には第六感が働く奴と仲間うちで評判になっている。
ある日、夜の動物園で女性がわが子をライオンの檻に投げ入れたという通報を受け、
相棒のバトラーと駆けつけると、気が狂っているとしか思えない女性ジェーンの姿が。
彼女を取り押さえて収監、その様子を遠巻きに見ていた怪しげな男を追いかけるが逃げられる。

また、DVの通報を受けて直行すると、イラク帰りの男性ジミーが、
妻に激しい暴行をくり返していた。これもまたラルフとバトラーが取り押さえる。
ジミーの妻によれば、時折なにかに憑かれたようにジミーが振る舞うらしい。

そうこうしているうちに、ある家からおかしな物音がするとの通報が入る。
配管工事をしてから不気味な物音が聞こえるようになったうえに、
いくら電球を変えても電気が消えてしまうというのだ。
ラルフが調べてみたところ、壁の中から男の死体を発見。
身元を確かめるとグリッグスという男で、そのグリッグスとジミー、
そして動物園で見かけた男サンティノが3年前に一緒にイラクにいたことがわかる。

ジェーンの面会に訪れると、若き神父のメンドーサ(エドガー・ラミレス)が現れ、
捜査中に何かわかったことがあれば知らせてほしいと言う。
一連の事件の背後には悪霊がいるというメンドーサの話をラルフは一蹴するが、
ラルフにしか見えない聞こえない現象や音が存在することを実感し、
メンドーサと協力して事件の解決に挑むのだが……。

3回ぐらい座席の上で飛び上がりました。
やっぱり怖いのは怖かったですが、グロ描写はそれほどエグくありません。

自分の母親が辛い状況にあったとき、母親を救ったのは俺だった、神じゃない。
悪魔がいるなら神はいったいどこにいるんだと言うラルフに、
メンドーサは「あなたのような人の心の中に」と言います。
それはそうかもしれないなぁと思いました。

霊感のまったく働かない私は、憑依を信じることはできません。
が、全否定する気にもなれません。
人の弱った心につけ込んで、取り込もうとする何かは存在するのかも。

実話が基ではありますが、イラクの戦場の話などはホラー用に設定したところはあるかと。
悪魔が入るきっかけとなる扉が“ドアーズ”だとは、ドアーズにとってはとんだ迷惑では。
こんなトリビュートは嬉しくないでしょう。(^^;

いつもなら絶対選択しないこんな作品。
本作を観た翌日、久しぶりにお会いした人から外道憑き(げどうつき)の話を聞き、
やっぱり何か「呼ぶもの」があるのかもしれないと思った今日この頃。
憑きもの筋に俄然興味が湧いて調べているところです。

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