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『天外者』

2021年01月18日 | 映画(た行)
『天外者(てんがらもん)』
監督:田中光敏
出演:三浦春馬,三浦翔平,西川貴教,森永悠希,森川葵,
   蓮佛美沙子,生瀬勝久,筒井真理子,かたせ梨乃他
 
義母の四十九日だった日、法要を無事に済ませ、ほっとひと息。
この日もわが家の夕食は変わらず定刻16時でした。
片付け終わった17時頃、ふと気が向いて109シネマズ箕面へ。
だってこの機会に観ないと観そびれそうだったから。
 
世は動乱の幕末。
薩摩藩士・五代才助(後の五代友厚)(三浦春馬)は、
長崎の海軍伝習所に学び、稀有の才能で将来を嘱望されつつも、
とんでもない自惚れ屋であると疎まれてもいた。
 
そんな才助と志を同じくするのは、
坂本龍馬(三浦翔平)、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤利助(後の伊藤博文)(森永悠希)。
4人で集まっては鍋を突っつき、親交を深めてゆく。
 
ある日、才助は男連中から絡まれている遊女はる(森川葵)を助ける。
後日、女郎屋を訪ねてきた才助を見て、
はるは結局ほかの男たちと同じで体目当てかとがっかりするが、
才助ははるに本を持ってきただけだった。
絡んできた輩に「女郎が本を読んで何が悪い」と突っかかっていたから。
 
身分も性別も関係なく、誰もが夢を見られる国をつくりたい。
はると出会ってからより強くそう考える才助だったが……。
 
歴史もあまり得意でなかった私は、誰が誰かわからずに観ていました。
坂本龍馬のことはさすがに知っているけれど、
弥太郎の名前すら知らず、利助が後の博文だとも知らず。
五代友厚のことも聞いたことあるなぁぐらいでした。
明治初期に商都大阪の基礎を作り上げる活躍をした人なのですね。
 
疎まれていると思い込んでいた人生。
通夜にすら誰も来ないと思っていたら、このラストシーン。
泣かずにはいられません。
 
三浦春馬がもうこの世にはいないのだということも思わずには観られないから、
それと合わせて涙が出ます。
 
こういう人がいたのだということ、しっかり心に刻みたい。

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