夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『検察側の罪人』

2018年09月03日 | 映画(か行)
『検察側の罪人』
監督:原田眞人
出演:木村拓哉,二宮和也,吉高由里子,平岳大,大倉孝二,八嶋智人,
   音尾琢真,キムラ緑子,芦名星,山崎紘菜,松重豊,山崎努他

7月と8月は“映画の半券2枚でチャンス!映画鑑賞券プレゼント!”開催中。
大阪興行協会主催だから、大阪府の映画館で観た場合しか応募できないんです。
そないに何度も当たらんやろと思いつつ、
どうせ映画を観るなら大阪府内で観ないと損という気持ちもあります。
でもねぇ、この日曜日は、夜に芦屋で“イワシ祭り”に参加の予定。
どう考えても西宮で映画を観るほうが効率よさそう。

まだ道路も夏休みモードなので、ダンナは芦屋まで車を運転するのは嫌だと言う。
車の台数はそれほど多くないのに、ゆっくり運転する人が多いからです。(^^;
ほなら往路は私が運転して芦屋まで行くわということにして
(復路は私はもちろん酔っぱらい、運転不可)、西宮ガーデンズまで車を飛ばす。
鑑賞チケット4作品分発券、もぎりのお姉さんに駐車券を出して、
「4本分お願いします」という、私にとってはもはや珍しくないお願い。
TOHOシネマズ西宮にて10時間分の駐車サービスを受けていざ鑑賞。
平日休日に関係なく、こんなに駐車サービスしてくれる西宮ガーデンズ、偉い。

原作は雫井脩介の同名ミステリー&サスペンス小説。
小説の映画化の場合、最近は原作を読んでから映画鑑賞することが多かったのですが、
上下巻なんですよ、これ。2冊読む気力が沸かず、原作未読で臨みました。
ついでながら、入場のアナウンスで「けんさつがわのざいじん」と言うてはった。
「ざいにん」やで、お姉ちゃん。どうせ誤るなら「つみびと」のほうがカッコエエし。

東京地検刑事部のエリート検事・最上(木村拓哉)。
彼のもとに配属された若手検事・沖野(二宮和也)は、
新人の頃に研修を受けて以来、最上に心酔している。

ある日、都内で老夫婦殺害事件が発生。
最上と沖野、沖野の立会事務官・橘(吉高由里子)は共に捜査を進める。
被害者が複数の人物に金を貸していた事実があり、
金庫の中から借用書の一部が盗まれた形跡が残されていたため、
借金をしていた者をリストアップし、片っ端から当たることに。

ところが、リスト中の被疑者の一人、松倉(酒向芳)の名前に最上が異常に反応。
ほかに何人も被疑者がいるにもかかわらず松倉に固執し、
まるで何が何でも松倉を犯人に仕立て上げたいと思っている様子。
橘はそんな捜査の進め方に反対するが、沖野は最上に従わざるを得ない。

従いつつも沖野と橘が最上の過去について調べたところ、
20年以上前、最上は自分を慕っていた女子中学生を亡くしていたことが判明。
女子中学生は殺害され、そのときの容疑者こそが松倉。
しかし証拠不十分で逮捕には至らず、迷宮入りしたまま時効を迎えたのだ。

最上は復讐しようとしているのではないか。
松倉の取り調べをしながら、どうすべきか思い悩む沖野だったが……。

原田眞人監督の作品は基本的にテンポがいいので、
途中でだれて眠くなったりすることはありません。
そのテンポのせいなのか、こんな社会派作品を観ながら、
なぜか『バウンス ko GALS』(1997)を思い出したりなんかして。

ただ、本筋の話以外の話に私はついていけませんでした。
アホでしょうか。アホやからだと思うんですが、
学生時代の友人で代議士になった丹野(平岳大)が何をやらかしたのかとか、
彼の義父が何をやっているどういう人なのかとか、
彼の妻が崇めているのはいったい何なのかとか、あの現代舞踊は何なのとか。
あと、キムタクがなんだかんだで若く見えるからか、
友人たちとの食事シーンや妻の風貌にも違和感を覚えます。
山崎努が松倉の弁護団の一員だったことも、鑑賞後に気づく始末。(^^;

そんなんで、眠くならなかったわりには満足度イマイチ。
でも、二宮くんの演技は圧巻でした。
二宮くんがあの役に合っていないとか駄目とかいうレビューも見かけましたが、
彼の演技力ってすごいなぁと私は感心。
そういえば、なんぼ演技力すごくても、
沖野と橘がデキちゃうシーンはあまりにも唐突だったなぁ。

映画だけではいろいろ疑問を持ってしまったので、
仕方ない、上下巻を読むことにします。

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