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『関ヶ原』

2017年09月03日 | 映画(さ行)
『関ヶ原』
監督:原田眞人
出演:岡田准一,有村架純,平岳大,東出昌大,北村有起哉,伊藤歩,キムラ緑子,
   滝藤賢一,大場泰正,中越典子,西岡徳馬,松山ケンイチ,役所広司他

土曜日の晩は天満橋でめっちゃ飲んで、日曜日も芦屋で飲む予定。
芦屋へ行く前に映画を観ようと、午後からの2本は2日前にオンライン予約済み。
早起きできたら朝イチでもう1本観ようと思い、予約はせずにいました。
飲み過ぎよりも寝不足でしんどかったのに、どうしても目は覚めてしまう。
目が覚めちゃったんだからもったいない、これを観ることにしました。

友人から貰った「東宝17番組共通前売券」を使って、TOHOシネマズ梅田にて。

日本史も世界史も学校で習った程度しか知らないので、
関ヶ原の戦い、1600年」ぐらいしかわかりません。
だから、睡魔に襲われる可能性絶大だったのですが、
上映時間が149分もあるのに、一度も眠くならず。
ものすごく面白かったのかと聞かれるとそうでもないのですが、
少なくとも退屈はしなかったようです。最近よく寝る私にとっては。

原作は司馬遼太郎の同名時代小説、監督は原田眞人
両軍あわせて20万近い兵力が激突したというのに、
勝敗を決するのに半日ほどしか要しなかったという、
こうして改めて聞いてみると拍子抜けしそうな戦いだったのですねぇ。
そんな関ヶ原の戦いを敗軍の将・石田三成の視点から描いたもの。

石田三成がまだ佐吉という少年だった頃、ふと村へ立ち寄った豊臣秀吉(滝藤賢一)。
茶を飲ませろと言われて、佐吉少年が三度にわたって煎れたお茶。
それを気に入った秀吉は佐吉を連れ帰り、
以後長きにわたって三成こと佐吉は秀吉に忠義を尽くして仕える。

やがて大名となった三成(岡田准一)は、猛将と呼ばれた島左近(平岳大)を見かけ、
自らの石高の半分を差し出し、家来になってほしいと頼み込む。
ほとほと秀吉に呆れ果てていた左近は、最初は当然のごとく断るが、
義を重んじる三成の姿にほだされて頼みを引き受ける。
三成に命を救われた伊賀の忍び・初芽(有村架純)も左近同様、
生涯三成に仕える覚悟で献身的な働きぶりを見せる。

秀吉の体調が日に日に悪化するなか、徳川家康(役所広司)は権謀を巡らす。
秀吉が目をかけている武将たちに密かに声をかけ、
彼らにとって迷惑なことを三成がしていると信じさせる。
小早川秀秋(東出昌大)、福島正則(音尾琢真)、加藤清正(松角洋平)、
黒田長政(和田正人)らは三成に対する怒りを抑えきれない。

さらに家康は忍び・蛇白(伊藤歩)を使い、情報収集にも抜け目がない。
こうして着々と勢力を広げてゆくのだったが……。

たいして興味のなかった日本史ですが、同じような人ばかり出てくるものですから、
歴史上の人物が一般的にどう思われているのかがなんとなくわかるような。

豊臣秀吉って、ヒドイですよね(笑)。特に千利休と対で出てくるときには。
本作では前田利家(西岡徳馬)が筋の通った人のように見えるし、
直江兼続(松山ケンイチ)もちょっと面白い感じです。
北政所(キムラ緑子)が怖くて、いやはやいつの時代も女はオソロシイ(笑)。
左近を支える花野(中越典子)は怖くなくて逞しく、美しい。

時代劇のようで時代劇でない話し方に賛否両論あるようです。
私が睡魔に襲われなかったのは、おそらくこの現代的な話し方のおかげ。
聞きやすいので話について行けたから。
そのせいで話が軽めになってしまったのは否めませんけれども。

眠くならなかったから、私はオッケー。

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