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『無限の住人』

2017年05月05日 | 映画(ま行)
『無限の住人』
監督:三池崇史
出演:木村拓哉,杉咲花,福士蒼汰,市原隼人,戸田恵梨香,北村一輝,栗山千明,
   満島真之介,金子賢,山本陽子,市川海老蔵,田中泯,山崎努他

飲み過ぎか食べ過ぎか、体調が思わしくないなか、
オンライン予約してしまったものだから行かなきゃしょうがない。
この日は上映時間141分のこれと136分のもう1本を予約済み。
よりによってこんな長い2本、耐えられるのかと暗くなりながら、TOHOシネマズ西宮へ。
そうしたらどちらも1秒たりとも眠くなりませんでした。
だからってめっちゃ好きとか良かったとかではないんですけれど、
このところの私は「眠くならない映画であること」、これ重要(笑)。

『月刊アフタヌーン』にて1993年から2012年に渡って連載された、
沙村広明の同名人気漫画を三池崇史監督が実写映画化。
なぜか観客の年齢層が非常に高く、爺ちゃん婆ちゃんだらけ。なんで?
三池監督を知っているとも思えず、キムタクがそれほどまで人気があるとは思えず、
ならば可能性としては海老蔵か。もしくは時代劇好きが多い?

万次(木村拓哉)はかつて旗本に仕えていた凄腕の侍。
しかしその旗本が不正を働いていることを知り、許せずに斬殺。お尋ね者となる。
追っ手を全員斬り伏せたことから「百人斬り」と呼ばれるようになるが、
妹の町(杉咲花)を救えなかったことを悔やんで涙する。

いっそ死にたいと考える彼の前に現れたのは、
何百歳にもなる八尾比丘尼(やおびくに)(山本陽子)という老婆。
八尾比丘尼は万次の体内に妙な虫を植え付ける。
その虫のせいで不老不死の肉体へと変えられてしまった万次。

生きる意味を見いだせないまま50年が経過。
万次は浅野凜(杉咲花の一人二役)という娘から助けを求められる。
凜は無天一流を受け継ぐ浅野道場の一人娘だったが、
道場破りにやってきた逸刀流の剣客集団に両親を殺された。
一人で仇討ちに行こうとする凜のもとへあの八尾比丘尼が現れ、
不死身の万次を探して用心棒にせよと伝えたのだ。

一旦は断った万次だが、町に瓜ふたつの凜の必死の懇願に折れる。
こうして万次と凜は、逸刀流の統主である天津影久(福士蒼汰)を探しはじめるのだが……。

いつものことながら、三池監督の作品は知名度の高いキャストが目白押し。
影久にたどりつく前に万次に相対してぶった斬られるのは、
順番に金子賢北村一輝満島真之介、市川海老蔵。
海老蔵が演じる閑馬永空は、ほかの面々とはちと違い、こんな作品でも品がある。
万次に勝つこともできたのに命を絶たれることを選んだふう。

手を組もうと持ちかけてくる輩に市原隼人、その仲間に栗山千明
いちばん悪いお役人には田中泯。その片棒を担ぐのは山崎努
逸刀流の一味で影久を愛する女役の戸田恵梨香が綺麗です。

ちゃんばらシーンがどの程度のものなのか、
時代劇通ではない私にはわからないのですが、
その辺りは三池監督はきっちり懲りそうだし、
福本清三の名前もありましたから、相当なものなのでしょう。

ちゃんばら映画として観ればいいんじゃないでしょうか。
退屈はしません。

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