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『ミステリと言う勿れ』

2023年09月21日 | 映画(ま行)
『ミステリと言う勿れ』
監督:松山博昭
出演:菅田将暉,松下洸平,町田啓太,原菜乃華,萩原利久,鈴木保奈美,滝藤賢一,でんでん,野間口徹,
   松坂慶子,松嶋菜々子,伊藤沙莉,尾上松也,筒井道隆,永山瑛太,角野卓造,段田安則,柴咲コウ他
 
TOHOシネマズ梅田にて、前述の『グランツーリスモ』の次に。
 
原作は田村由美の大人気コミックで、TVドラマ化されてそちらも大人気だったようですが、
私はドラマにまで手を出す余裕はなく、この劇場版でお初にお目にかかります。
予告編は台詞を覚えるほど観ました。「犬神家の一族……」「話を聴かない一族……」がお気に入りです(笑)。
 
東京に暮らす天然パーマの大学生・久能整(くのうととのう)(菅田将暉)は、広島の美術館を訪れた折、
犬堂我路(永山瑛太)から整を推薦されたという女子高生・狩集汐路(かりあつまりしおじ)(原菜乃華)に声をかけられる。
古くからある地元の名家・狩集家の当主(石橋蓮司)が亡くなり、遺産を巡る相続争いが勃発するのは明らか。
歴代の当主が亡くなったさいにも狩集家では必ず死人が出ているらしい。
それを阻止するために整に協力してほしいと言うのだ。
 
当主の遺言では、相続権のある4名それぞれに蔵の鍵が渡され、
与えられたお題を解いた者1人のみがすべての遺産を相続するとなっている。
その場に引っ張ってこられた整は、ここに滞在して謎解きをするはめに陥るのだが……。
 
4名は当主の孫たち。
狩集理紀之助(町田啓太)、波々壁新智(ははかべねお)(萩原利久)、赤峰ゆら(柴咲コウ)、そして汐路。
汐路の父親(滝藤賢一)とそのきょうだいたちは、同乗していた車で8年前に事故死。
ゆえに孫たちに相続権がもたらされたわけですね。
狩集家に嫁入りした汐路の母親(鈴木保奈美)には何の権利もないから蚊帳の外。
思った以上にドロドロしている本作の中で、彼女と松坂慶子演じる親族が穏やかなのが救い。
 
さて、そうなんです。もっと明るく楽しめる話かと思ったら、予想以上にドロドロ。
これはホラーかと思う要素てんこ盛りで、まるで横溝正史です。やっぱり犬神家の一族(笑)。
 
いちばん怪しくない人が犯人ってよくあることですが、ホンマにそう。
怪しくないから逆に怪しくて、ほら、おまえやんと思いました。(^o^)
 
ちょっと(だいぶ)ネタバレしてもよいですか。
主要キャストなのにあらすじに名前が出てこない人。おまえだよぉ。怪しすぎる。
しかしこれって、精神鑑定したらおかしいってことになりませんかね。
こんな罪を犯していても、無罪放免になるかもしれない。
 
もっとネタバレしてもよいですか。
昔から伝わるの話を信じ込んで、容姿が異なる者が生まれると抹殺してきた一族。
旧家にはもしかすると実際にあったりしてと思うと恐ろしくて仕方ありません。
 
エンドロールに伊藤沙莉尾上松也筒井道隆の名前があったから、
えっ、どこに出ていましたかと思ったら、エンドロールの後に登場。
そうですか、彼らがTVドラマ版のレギュラーなのですね。観たいなぁ、ドラマ版も。
 
整くんがカレー好きだとは知らなんだ。この劇場版だけ観てもそりゃ知らん。

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