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『太陽とボレロ』

2022年06月21日 | 映画(た行)
『太陽とボレロ』
監督:水谷豊
出演:檀れい,石丸幹二,森マリア,町田啓太,田口浩正,田中要次,藤吉久美子,小市慢太郎,
   渋谷謙人,松金よね子,六平直政,山中崇史,檀ふみ,河相我聞,原田龍二,水谷豊他
 
毎日実家に寄っていますが、そろそろたまには休んでもいいかなと思い、母に尋ねたら、
「うんうん、用事で出かけることがあればそのついでに寄ってくれる程度でええよ」と言う。
やっぱり寄ったほうがよさそうだから、映画を観る用事を作りました(笑)。
実家に寄る前にイオンシネマ茨木にて映画を2本。本作はその1本目。
日曜日朝イチの回、8:35スタートです。はやっ。でも道もイオンも空いていてスイスイ。
 
水谷豊の初監督作は『TAP THE LAST SHOW』(2017)でした。
2作目は『轢き逃げ 最高の最悪な日』(2019)で、これが3作目ということになります。
正直言って、あまり好きじゃないんですよね、水谷豊。
好きじゃないけど嫌いでもないというのか。わりとどうでもいい感じ。
どれを観ても作り物っぽくて、でもTVドラマも映画も所詮フィクション。
作り物っぽくて当たり前なんでしょうかね。
 
本作では主演に檀れいを起用し、彼女がまたザ・タカラヅカ
思いっきり作り物なところが水谷豊と合っているように思います。
……とすごく上から目線で書いていますが、普通に楽しめました。
最近ずっと寝不足だから積極的に寝ようと思ったのに、睡魔に襲われなかったし。(^^;
 
婦人服店のオーナー・花村理子(檀れい)は、音楽をこよなく愛する。
高校時代の先輩で中古車店のオーナー・鶴間芳文(石丸幹二)に協力を仰ぎ、
地元の弥生交響楽団を主宰している。
 
18年活動を続けるこの楽団の定期演奏会には、
理子の恩師で著名な指揮者・藤堂謙(水谷豊)に東京から足を運んでもらっていたが、
最後の演目を無事終えて、あとはアンコールを残すのみというとき、藤堂が倒れる。
 
藤堂がいなくなったら、どのように楽団を続けて行けばよいのか。
悲しいことに年々客は減っている。理子と鶴間が工面する資金も底を尽きそう。
もう続けるのは無理だと考えた理子は、ついに楽団の解散を決定。
せめて最後にお別れ演奏会を開催したいと思うのだが……。
 
「映画×音楽」は見逃したくないから朝もはよから観に行ったわけですが、
言うほど演奏のシーンは多くないのですよね。
ただ、本物のレディ・マエストロ、西本智実が出演していて、
彼女の指揮による演奏を聴くことができます。
とても重要な役ですが、台詞は無しにして、ミステリアスな感じがとても良い。
 
団員のメインは、理子の店に勤務するヴァイオリニスト・あかり(森マリア)。
あかりと同期で恋仲に発展しそうなトランペッター・圭介(町田啓太)。
そのほか、原田龍二、田中要次六平直政、藤吉久美子、田口浩正など。
久しぶりに見た藤吉久美子が太ってバリバリおばちゃんになっていたから驚いた。
 
副指揮者役の河合我聞がこの上なく鬱陶しい。
この役、本当に必要だったかなと思うほどで、まったく笑えません。
笑わせたいのだろうけど笑えないシーンがたくさんあるのも、水谷豊を苦手な理由。
なんとなく、理子役が天海祐希だったらもう少し笑えたかもしれないなぁ。
結果的には不気味な河合我聞と逆恨みも甚だしい田口浩正が最も印象に残る作品に。
 
オーボエ奏者は前歯が抜け落ちるとか、トランペッターは寿命が短いとか、
知らなかったことを知ることができたのはよかったです。

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