『デッドプール&ウルヴァリン』(原題:Deadpool & Wolverine)
監督:ショーン・レヴィ
出演:ライアン・レイノルズ,ヒュー・ジャックマン,エマ・コリン,モリーナ・バッカリン,ロブ・ディレイニー,
レスリー・アガムズ,カラン・ソーニ,マシュー・マクファディン,忽那汐里,ブリアナ・ヒルデブランド他
世間が夏休みに突入したからか、毎週金曜日に新作が公開されるという基本ルールが崩れ、
週のど真ん中、水曜日に公開される作品が出てきました。
上映スケジュールを観て「えーっ!」と驚きながら、先週の封切り日に109シネマズ箕面へ。
“デッドプール”シリーズの第3弾。
命を引き延ばそうと人体実験を受けたら全身の皮膚がただれた不死身の男になってしまった。
それだけわかっていれば前作までを飛ばしてもこの第3弾について行けるかと。
老けメイクが苦手な私はこのメイクも苦手なんですけれど、まぁこれは老けメイクじゃないし。
監督は3作とも違う。第3弾の監督は大好きなショーン・レヴィ。期待大。
意気消沈しつつデッドプールとしてのヒーロー活動を引退したウェイドは、
中古車のセールス業に就き、友だちには恵まれているもののどこか寂しく静かな日常を送っている。
そんなある日突然、TVA(時間変異取締局)に拉致連行される。
職員のパラドックスから新しい任務を与えられるが、もしもそれに従えばウェイドの生きる世界が消滅してしまう。
ということはウェイドの大切な友人たちも消えてしまうということ。
世界を消滅に追い込もうとしている原因は、“ウルヴァリン”ことローガンの死。
この状況を脱却するにはマルチバースからローガンの変種を見つけ出して一緒に戦うしかない。
パラドックスのもとから逃走したウェイドは、ただちにローガンを探しに行くのだが……。
話について行っているつもりでいたけれど、こうして書いてみるとさっぱりわからん(笑)。
ウェイドの台詞の中に「マルチバースはもうやめようよ」と、
何でもかんでもマルチバースが出てくる最近の映画を皮肉るものがあって笑った。
映画をいろいろ観ていないと、面白さがわからない台詞がほかにもいっぱい。
特にローガン役のヒュー・ジャックマンはいじられまくりで、
「こいつは歌うまいんだよ」とか、「政治家だったのに」みたいな台詞あり。
『グレイテスト・ショーマン』(2017)の曲もかかります。
また、ウェイド役のライアン・レイノルズについても、『あなたは私の婿になる』(2009)を駄作と断定、
「あんなの誰も観ていない」という台詞があって、私観ましたけどと言いたくなりました(笑)。
個人的には、パラドックス役のマシュー・マクファディンがキャスティングされていることが可笑しくて。
その英語すら間抜けな悪役っぽく聞こえます。
ショーン・レヴィ監督はふざけすぎかなと思わなくもないけれど、まぁ楽しい。
撮影現場もさぞかし楽しかったろうと思うのです。
こんないじり倒されるヒュー・ジャックマンを見る機会もそうそうないですしね。
マルチバースについてはいつになれば理解できる日が来るのかしら。私には無理やな。