夜な夜なシネマ

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『デッドプール』

2016年06月06日 | 映画(た行)
『デッドプール』(原題:Deadpool)
監督:ティム・ミラー
出演:ライアン・レイノルズ,モリーナ・バッカリン,エド・スクライン,
   T・J・ミラー,ジーナ・カラーノ,ブリアナ・ヒルデブランド他
声の出演:ステファン・カピチッチ

4度目のTOHOシネマズ1ヶ月フリーパスポート期間満了した後は、
その翌日に5本ハシゴというのを敢行したのですが、
それより後の先週平日に観たこちらを先にUPします。

予告編がものすごく楽しかった本作。
1本だけ観る時間ができた日に、TOHOシネマズ伊丹にて。

かつて特殊部隊に所属していた凄腕の傭兵ウェイド。
ストーカー被害などを聞けば出向き、悪者をこらしめて金を稼ぐ気ままな日々を送る。

ある日、ウェイドは親友ウィーゼルが経営する行きつけの飲み屋で
高級娼婦のヴァネッサと意気投合。
本気の恋に落ちたふたりは一緒に暮らしはじめ、幸せの絶頂。
結婚しようと決めたその夜、ウェイドが倒れる。

診察を受けてみればウェイドは末期癌に冒されて余命わずか。
ヴァネッサのもとを離れようとするが、彼女はそれを許さず、
あちこちの病院や治療法探しに奔走。

そんなとき、ウェイドを訪ねてきた男が、癌を治療する方法があると言う。
治療には数カ月要するが、その後はまたヴァネッサと一緒にいられるのでは。
そう考えたウェイドは、黙ってヴァネッサのもとを去り、
怪しすぎるその話に乗ってしまう。

連れて行かれた先にはフランシスというミュータントの男が。
彼はその施設で恐ろしい人体実験をおこなっていた。
被験者となったウェイドは謎の薬品を投与されたのち、
変異を誘発するためにあらとあらゆる拷問を受ける。
その結果、ウェイドは不死身の体を手に入れるが、
代償として顔を含む全身の皮膚がただれた醜い姿となる。

こんな姿ではヴァネッサに会うことはできない。
フランシスを探し出して復讐し、顔を元に戻させなければ。
ウェイドは赤いコスチュームで身を包むと、
“デッドプール”と名乗ってフランシスを追いはじめるのだが……。

マニア向けのネタ多すぎ。
“X-MEN”は知らないとお話にならないし、
『イタリアは呼んでいる』(2014)ほどではないけれど、俳優の名前も多数登場。
これで大笑いするのは日本人には厳しいでしょう。
「おバカ映画の始まりです」というタイトルロールもあまり面白くはなく、
クスッとでも笑えるシーンすら期待していたよりはずっと少ない。

嬉しい点は、『アントマン』(2015)でポール・ラッドの顔が知られたように、
いつまでもスカヨハの元旦那と言われそうだったライアン・レイノルズ
こんなスーパーヒーローもので主演を張る出世をしたこと。
『トランスポーター イグニション』(2015)のエド・スクラインは悪役もよく似合う。

しかし、この日の客の誰もたいして笑っていなかったから、
続編への意気込みをエンドロール後に見せられてもなぁ。
マニアックすぎるのも考えものです。
何も知らなくてもバカ笑いできる映画希望。

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