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『赤羽骨子のボディガード』

2024年08月10日 | 映画(あ行)
『赤羽骨子のボディガード』
監督:石川淳一
出演:ラウール,出口夏希,奥平大兼,高橋ひかる,倉悠貴,山本千尋,戸塚純貴,鳴海唯,中田青渚,長井短,
   坂口涼太郎,木村昴,芝大輔,あの,安井順平,谷田歩,津田健次郎,皆川猿時、遠藤憲一,土屋太鳳他
 
公開初日、舞台挨拶中継付きの回をイオンシネマ茨木にて鑑賞しました。
舞台挨拶中継があると当然のごとく通常の上映よりも時間が長くなる。
さっとハシゴしたい身としては、舞台挨拶なしで良いのですけれど、
あってもなくても鑑賞料金が同じで、しかも時間的に合うならば観なきゃ損ですよねぇ(笑)。
 
舞台挨拶に登壇したのは、Snow Manラウール、出口夏希奥平大兼高橋ひかる
このところ舞台挨拶ありの作品を観るたびに書いていることですが(←意地の悪い私(^^;)、
今回も「何々役を演じさせていただきました誰某です」と、「〜させていただきました」の連続。
石川監督なんて、「監督をやらせていただきました」ですもん。
こうなるともう「やらさせていただきました」ではないだけまだマシと思ってしまうくらい、
誰もが揃って「〜させていただく」を使う。
そりゃ私だって時と場合によっては使いますけどね、これだけこぞってだとゲンナリだ。
奥平大兼と戸塚純貴は「演じました」で好感度上がり、遠藤憲一は「あ、遠藤です」と適当で◯(笑)。
 
原作は2022年より『週刊少年マガジン』にて連載中の丹月正光の同名漫画。
 
ヤンキー高校生・威吹荒邦(ラウール)はひそかに想いを寄せる幼なじみ・赤羽骨子(出口夏希)と同級生。
ある日、国家安全保障庁長官・尽宮正仁(遠藤憲一)から呼び出され、骨子のボディガードを頼まれる。
聞けば正仁は骨子の実父で、訳あって骨子が幼い頃に養子に出したが、
正仁が次々と倒した悪党どもが正仁への恨みから骨子を狙っているらしい。
 
自分に100億円の懸賞金がかけられていることを骨子自身は知らないどころか、実父の存在すら知らない。
したがって、骨子にバレぬようにボディガードを務めてほしいと。
大好きな骨子を守りたい一心でそれを引き受ける荒邦は張り切るが、
実は骨子の同級生全員が正仁から依頼を受けたボディガードで……。
 
『ブルーピリオド』の試写会のときに本作の予告編がかかっていて、
一緒に行った姉さんから「まさかこんなんも観るのん?」と聞かれました。
ええ、観ますとも。取捨選択していたら観るものがなくなってしまいます(笑)。
 
笑いはスベり気味だし、めっちゃ面白いとは思いません。
でも普通以上には面白いし、じゅうぶん楽しめます。
 
1組全員がただひとりを守るために集められたボディガードというのがまず面白いですよね。
腕力に自信のある者ばかりではなくて、頭脳派も当然いて、役目がはっきりしています。
ラウールに興味はないけれど、倉悠貴とか中田青渚とかがこそっと出ているのも嬉しい。
 
途中、敵にこちらの動きが筒抜けなことから、モグラがいると判明。
奥平大兼演じる司令塔・染島澄彦が怪しいというのは誰もが思うでしょう。
ただ、そうだとしたらわかりやすすぎるなぁと思っていたら、まんまと騙されました。
 
見直したのは土屋太鳳。
私はもともと嫌いではないんです。でも同性に嫌われる女優だというのもわかる。
あんな作ったふうなぶりっ子っぽい声で恋愛もののヒロインを演じていたらそうなる。
だけど、結婚と出産を経て、さすがにいつまでも高校生みたいな役はでけん。
今後どうするのかと心配にすらなっていたのに、何ですか、このカッコいい彼女は。
正仁の長女であり、骨子の姉なのに、正仁が骨子ばかり可愛がるものだから恨む。
アクションもコメディもできそうで、これからはいろんな役のオファーが来そう。
 
こんなクソ暑いときは難しい映画を観なくても、こんなわかりやすい映画、どうですか。

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